ご挨拶の途中で怒り出す

 2017-07-17
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「犬同士のご挨拶が苦手・・」と言う子は多いです。

でも、犬を見て吠えてしまったり、
犬を見ると逃げてしまったからと言って叱っていると、
ますます、犬の事が嫌いになってしまう為、
「褒めて伸ばすしつけ」を始めた所、
少しずつ、ご挨拶ができる回数が増えて行く事は多いです。

「褒めた方が良い結果が出る」と、
ご挨拶ができたらとにかく、沢山、褒めるようにして行ったら、
段々、ごあいさつができなさそうな犬は避けるようになり、
ご挨拶ができる子とはより上手にご挨拶ができるようになり、
飼い主さんも自信がついてお散歩も楽しくなってきた!と思ったら、
今度は、犬同士のご挨拶の途中で
自分の犬が急に怒るようになってしまった・・
と言う事は多かったりします。

飼い主さんは
「褒める事で良い結果が出ているのになんでだろう?」と考え、
褒める時に使っているオヤツが気に入らないのかな?とか、
褒め過ぎた事で調子に乗っているのかな?と、
おやつを高級なモノに変えてみたり、
吠えた時は叱るようにしてみたり・・と、色々とやってはみるものの、
ご挨拶の途中で吠えてしまう行動はあまり変化しなかったり・・

犬同士のご挨拶の途中で吠えてしまうのには色々な理由がありますので、
「こうすれば良い」と言う事ではなく、
「怖がってはいないか?」とか「ストレスがかかってはいないか?」とか、
逆に「相手の犬を怖がらせていないか?」とか「ストレスをかけていないか?」
など、自分の犬と相手の犬の様子や表情などを観察して、
犬の「吠えなくてはならない」と言う理由や原因を探してあげる事も大切ですが、
意外に気づき難いのが
「飼い主さんから褒められたい」と言う理由から犬が吠えてしまっている・・
と言うケースです。

犬同士で上手にご挨拶をすると褒められてオヤツが貰える・・
この一連の流れを犬が理解すると、
犬を見つけた時に「ご挨拶をして褒められたい」と言う気持ちが生まれます。

そして、相手の犬のそばに行き、ご挨拶をしようとしたものの、
相手の犬が怖がりさんだったり、ご挨拶に不慣れだったり、
あるいは、自己中心的で思うようなご挨拶ができなかったりすると、
犬は「上手にご挨拶ができないと褒めて貰えないしオヤツも貰えない!」となって、
相手の犬に「ちゃんとしろよ!」と怒ってしまう・・
と言う事もあるのではないかと思います。

でも、これは「褒めるしつけ」が悪いと言っているのではなく、
「きちんとできなければ褒めない・・」
「結果を出さないとご褒美をあげない・・」
と言う「結果主義」の教え方の影響からではないかと思うのです。

飼い主さんが「結果」を見て、褒めたりオヤツをあげたり・・
あるいは、「結果」を出させる為に、
褒めたり、おやつを見せたりして犬を誘導していると
犬も「結果」ばかりを重視するようになって、
結果が出ない事はやらない・・
あるいは、結果が出ないと不機嫌になる・・
と言う事もあったりします。

まぁ、人間でも仕事で思い描いたような結果が出そうにない・・
と分かった途端、やる気を失ったり、
不機嫌になって周りに当り散らす人も居ますけど、
そうした行為をする事で周囲との関係性が悪くなって、
余計に結果が出せなくなる事もあると思いますので、
犬が「結果」を重視するあまり、
他の犬に対しても吠えて結果を求めるようになったとしたら、
まずは結果主義を止めてみるのが良いと思います。

ごあいさつが上手にできたか?できないか?で判断するのではなく、
「ご挨拶に行った」と言う前向きな行動を褒めるようにし、
勿論、ご挨拶に行けなくても
ガッカリした顔をしないようにしてあげるのが良いと思います。

人間だって、誰とでも仲良くなれるわけでは無いですし、
仲良くしたいわけでもないと思いますから、
基本、犬の自主性に任せ、相手の犬がしつこいな・・
自分の犬が嫌がっているな・・と思ったら、
相手の飼い主さんがもっとご挨拶をさせたい・・
と思っていたとしても「じゃあ、また」と言って、
自分の犬が吠える前に距離を離してあげるのも良いと思います。

自分の犬には誰とでも仲良くなって欲しい・・
誰とでも上手にご挨拶ができるようになって欲しい・・
と願う飼い主さんは多いと思いますが、
それも最初からは無理なワケで、
犬同士のご挨拶を何回も繰り返す中で
少しずつ上達して行くものだと思いますから、
まずは、結果に対して褒めやオヤツを与えるのではなく、
犬とのコミュニケーションが楽しくなるような
サポートをしてあげてみるのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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最初に完成形を提示する

 2017-07-16
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「犬のしつけ」と言うと基本の「オスワリ」や「オテ」、
「呼び戻し」の練習はするものの、
それが犬の行動の問題にどうつながるのか?
最終的にはどこへ向かうのか?
そうした事を教えて貰えないまま、
みんなと同じような練習をただ、繰り返す・・
と言う事も多いのではないかと思います。

勿論、「オスワリ」や「オテ」ができないよりも
できる方が良いと思いますし、
お散歩中に犬を見つけて吠えてしまった時も
「オスワリ」などをさせる事で
吠えずにスルーさせる事ができるようになる・・
など、応用ができるかもしれませんが、
例えば「犬同士を仲良く遊ばせたい」と言った目標を
飼い主さんが持っている場合、
「オテ」や「オスワリ」・・
「呼び戻し」と言った練習がどう役立つのか?
そこが分からなくて途中で止めてしまう・・
と言う飼い主さんも多いのではないかと思います。

ちなみに仕事において
最初に「完成形」を見せる事はとても大切だそうです。
お客様にプレゼンをする時でも、
上司に説明をする時でも結論から先に伝えなければ、
この話がどこへ向かうのか?
この話があとどれだけ長くなるのか?
聞いている方が不安になってしまうからです。

だから飼い主としては、
教わった事がどうつながって行くのか?
その辺りを教えて貰えると安心できるのですが、、
どちらかと言うと
「これをやって下さい」とか、
「これをできるように練習して下さい」など、
トレーナーさんはやって欲しい行動を生徒に伝えるだけ・・

まぁ、こうした関係性は犬のトレーニングに限りませんが、
日本はお金を払っている生徒の方が立場が下で、
生徒の方が先生の気持ちを考え、思考を推測し、
先生の期待や要求に応えようと頑張ってしまう感じですが、
実際は飼い主さんが「お客さん」である為、
顧客である飼い主さんが望むものをトレーナーさんは提示できなければ
顧客に逃げられてしまう危険性は高いのではないかと思います。

だから「こうした練習をする事でこう言う結果になる可能性がありますよ」と提示して
飼い主さんの「モチベーション」を引き出しつつ、
飼い主さんとトレーナーさんの間で「ゴール」にズレが生じないように、
話し合いを大切にする・・と言う事も大切ではないかと思います。

今、教わっている事がどの場面でどう役立ち、
将来、目標へと辿り着ける可能性がある・・
と分かれば、飼い主さんも途中で挫折する事なく、
高いモチベーションを維持できるのではないかと思います。

勿論、ゴールへの道筋を伝える事で張り切りすぎてしまい、
かえってゴールへの道が遠ざかってしまう飼い主さんも居るかと思いますが、
そこは、コミュニケーションを密にする事で防げると思いますし、
「これが何の役に立つのかな?」と疑りながら犬に行動を教えるよりも、
明確なゴールを意識しながら、今、やっている事を自分でも考え
教えて行った方が、犬との関係性も良くなって
より良い結果が得られるのではないかと思います。(^▼^)ノ
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汚さないで!

 2017-07-15
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親は自分の子供に対して
「のびのびと育って欲しい・・」
「活発で運動が得意で色々な事に
 チャレンジできる子になって欲しい・・」
と望むそうですが、その一方で、
「お洋服は汚さないで欲しい」とも思ってしまうそうです。

しかし、子供は服を汚すほど遊びに熱中する中で、
心を育て、身体を鍛え、知恵や経験・・
社会性を身につけて行くそうです。
大人の遊びはストレス発散や気分転換などの意味合いが強いですが、
子供の遊びは「もっとできるようになりたい」とか
「もっと色々な事を知りたい」と言う「発達」への欲求からです。
だから、遊びに熱中すると
「服が汚れるな」どと言う事はどうでも良くなってしまいますが、
子供が遊びに熱中してくると「服を汚さないで」と
親が注意してしまう事で子供は遊びに集中できなくなり、
「もっとできるようになりたい」とか
「もっと色々な事を知りたい」と言う欲求よりも
「親に怒られないようにしなくては・・」と言う思いが強くなって、、
遊びから学ぶ事ができなくなってしまう事もあるそうです。

そして、それは犬にも同じ事が言えると思います。
草むらに突っ込んで行ったり、
気になる匂いに身体をこすり付けたり・・など、
身体が汚れるような事を喜んでするのは、
「知りたい」とか「やってみたい」などの知的な好奇心からです。
だから、その度に「ダメ!」とか「服が汚れるでしょ!」と、
犬の行動を止めていると、
服は汚れなくなる代わりに知的好奇心が失われてしまったり、
知識や経験不足から不安が強くなって、
色々な事に対して怖がりさんになってしまったり・・
と言う事もあるのではないかと思います。

人間も子供が小さいうちはなんでも口に入れてしまう事があるそうですが、
それは、感覚の中で一番、鋭い舌を使って
「これはなんだろう?」と確かめているそうです。
また、食べ物をこねくり回すのも、
手から伝わる感触や感覚を確認しているからだそうですから、
仔犬がなんでも口に入れようとしたり、
とりあえず、なんにでも顔を突っ込んでみるのは、
知的好奇心から来ているものかもしれない・・と考え、
危険なモノは避けたり、行けないように注意してあげつつ、
できる範囲で経験をさせてあげるようにしてみるのも
良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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「小さな決断」をさせて肯定する

 2017-07-14
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「叱らない」と言うしつけの中には、
叱らない代わりに正解を提示したり、
間違った行動に対しては無視をして正解に気付かせる・・
と言う手法を使う事は多いと思うのですが、。
問題は「”間違い”だと教えてあげなければ気づかない・・」
と言う犬も多いと言う事だと思います。

こうした事は犬だけに限らず、人間も同じだと思うのですが、、
例えば、仕事などでも、
これまでは上司に言われた事だけをやっていれば良かったのが、
後輩が入ってきて、自分も教える立場になった・・
でも、いつまでも、新人気分が抜けず、
率先して仕事をする事も無いし、
後輩に指示を出して仕事をやらせる・・と言う事もない。

「もう、新人では無いのだから・・」とは思うものの、
そこで指示や命令をしてしまうと
これまでと何も変わらなくなってしまうので、
「大変だったら、みんなに指示をして仕事を貰って下さいね」と提案をし、
仕事を任せても、その時は言われた通りにするけれど、
同じ状況になったら、また、後輩と一緒に指示待ちをしてしまったり・・

仕事はその時、その時で重要度や優先度が変わってくると思います。
だから「これが正解」と言えない事の方が多かったりしますが、
だからこそ、自分で考えて行動する必要があると思います。

でも、「自分で考えて行動する」と言う事は「決断をする」と言うこと・・
でも、「決断をする」と言う事は「責任を負う」事になるので、
「責任は負いたくないな・・」と思ってしまうと決断ができず、
「やらない理由」を考えては行動する事を避けてしまう・・
結果、違う視点や思考から自分を見る事ができない為、
自分の行動の間違いにも気づかない・・
と言う事もあるのではないかと思います。

特に犬の場合は、強制訓練などを受けていて、
「間違うと叱られる」と言う思考になってしまうと、
決断ができず、結果、行動ができない・・と言う事も多いです。
「正解」だと分かっていても決断ができなければ行動には移せませんし、
間違った行動に対してこちらが無視をしても、
自分で考え、判断する事ができなければ正解に気づく事もない・・

では、なぜ、決断ができないのか?と言いますと、
「間違うと叱られる」と言う不安や恐怖・・
人間に対する不信感があって決められない・・
と言う事もあるのではないかと思います。

では、どうしたら良いのでしょう?
人間の場合は、率先して仕事ができなかったり、
後輩に指示や命令が出せないからと言って、
指示や命令でやるように言ってしまうと、
結局、指示や命令に依存し、
「積極的に行動をしない方が指示をして貰える」
となってしまいますから、
指示や命令は控えた方が良いみたいですが、
かと言って無視をしていれば、率先して行動するか?と言うと
、それも難しいと思いますので、
「小さな決断」をさせるような状況や環境を作り、
良い決断には肯定や共感の意思を伝えて、
決断する事に対して自信を持たせてあげるのが良いそうです。

そして、これは犬を育てる時にも言える事で、
本当に自信の無い子には「気づくまで待とう」と言う育て方も大切ですが、
それだけではなく「気づかせる」とか「考えさせる」と言う環境作りや、
犬が考えたり決断した事に対して否定せず、
「凄いね!」とか「頑張ったね!」と肯定して共感する言葉をかけてあげて、
「決断する」と言う事に対する自信を育ててあげるのが良いそうです。

それこそ、散歩の分岐点を右に行くか?左に行くか?
匂い嗅ぎをするか?しないか?でもなんでも良いと思います。
「小さな決断」をする機会を沢山、作り、
そこを肯定して行ってみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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そんな事をしていると恥ずかしいよ!

 2017-07-13
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他の犬がオヤツを貰っていると、
自分の犬もそれを欲しがって近くに行こうとしたり、
吠えて要求したりしてしまう・・・

他の犬が美味しそうに食べ物を貰って食べていたら、
自分も食べたくなる・・と言うのは、犬としては当然の行動なのですが、
飼い主さんとしては、
「きちんと食べさせていないと思われるのではないか?」とか、
「しつけをしていないと思われるのではないか?」と心配になり、
ついつい、「恥ずかしいから止めて」と
自分の犬を注意してしまう事もあるのではないかと思いますが、
そう言う時は自分の持っているオヤツをあげる・・
と言うのも一つの手だと思います。

一番、良いのは移動してしまう事ですが、
ドッグカフェではそうも行きませんから、
他の飼い主さんが犬達にオヤツを与えている時は、
飼い主さんが犬の名前を呼んでオヤツをあげる・・
と言う事を繰り返す・・
そうすると、犬は学習し、
「他の犬がオヤツを貰っていてもリードがあって行けないけど、
 その代わり、自分の飼い主さんがオヤツをくれる」となって、
段々と他の犬達がオヤツを貰って食べていても、
そこへは行こうとせずに飼い主さんの方を見て
オヤツを待つようになると思います。

勿論、「我慢をさせる」と言う事も大切です。
でも、「意地汚い」とただ単に我慢をさせるのではなく、
自分の犬が我慢したら、そのご褒美として
オヤツを与えるようにするのが良いそうです。

我慢は「我慢をした事によってメリットがある」から我慢ができるのであって、
「メリットの無い我慢」は我慢をする理由がない為、
犬はドンドンと我慢をしなくなったり、
「叱られる」など、飼い主さんからデメリットを与えられないと、
自主的には我慢ができない・・など、
自分で自分をコントロールできない犬にさせてしまう事もありますから、
犬が我慢をしてくれたら、必ず、我慢をした事に対する
メリットを与えてあげるのが良いのではないかと思います。

ーとは言え「人と違う」と言う事に恥ずかしさを感じたり、
「はみ出す」と言う事に強い恐怖心を感じる飼い主さんも多いと思います。

他者と仲良く過ごす為に強調する事は大切ですが、
あまりにも周囲の目を気にし過ぎると、
今度は「他の人と同じでないと安心できない」
と言う「不安」を高めてしまう事もあるそうですから注意が必要です。

「自分の犬が他の犬と同じでなくても良い」
そうは思っていても、いざ、他の犬と比べると不安になってしまう時は、、
自分の犬の「個性」を認め、大切にしてあげる為にも、
まずは、飼い主さん自身が他者と違う自分を認めてみる・・
と言うのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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