やればできる

 2017-07-20
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みなさん、
「あなたはやればできるんだから頑張りなさい!」と言ったり、
言われたりした事はあるのではないかと思います。

実力的には充分なのに気持ちが消極的になってしまっている時に
「やればできるよ!」と言って応援したり、
頑張って結果を出した子供に対し、
「ホラ、やればできるんだから!」と頑張りを肯定したり・・

そんな風に「やればできるよ」と言う言葉には、
消極的な気持ちを後押ししたり、頑張りを肯定したり・・と、
ポジティブなイメージがありますが、
簡単に「やればできる」と言う言葉を使ってしまうのは
ちょっと注意が必要みたいです。

そもそも、「やればできる」と言っても、
その子によって「どこまでできるか?」が違ってくると思います。
親はついつい、自分基準で
「このぐらいはできるハズ」と思ってしまいがちですが、
親と子供は別の存在ですので、
同じように勉強をしても同じ結果が出せなかったり、
同じように練習をしても同じような技術が身につかなかったり・・
なんて事もありますので、
「自分は○歳の頃にはもうできていた事なのでできるハズ・・」とか、
逆に「この子は優秀なので自分の時よりも早くできるハズ・・」など、
親の希望や欲目で子供に「期待」をかけ、
結果、子供は「やればできる」と言われて一生懸命に頑張ったのにも関らず
「できない」となった時、強いショックを受けてしまったり、
強い「劣等感」を感じてしまう・・と言う事もあるみたいです。

その結果、「やればできるはずなのにできないのは自分がダメだから・・」と、
頑張る事が嫌になってしまったり、
「やればできる」と言われても、できなかった時の事を怖れて、
やらないまま後回しにしてしまう・・
と言う選択をするようになってしまう事もあるのだそうです。

「やればできる」と言われて行動した結果、
「できない」となれば、残るのは「劣等感」だけ・・
だったら「やらない」と言う選択をした方が、
「自分はやればできる」と言う「期待」にすがる事ができますし、
親に「ダメな自分」を見せる事もなく、
「やればできる子」と言う「期待」をかけ続けてもらった方が
メリットが高い・・となると思います。

そうして、大人になっても「できない」と言う結果を見ないように・・
見せないように・・と、「本気を出せば」と言う理由をつけて
「やらない」と言う選択をし続ける・・
だから、安易な「やればできる」と言う言葉がけは注意が必要みたいです。

ただ、こうした事は犬を育てている時にも言えると思います。
「自分の犬はできない事が多い・・」
「多くの問題を抱えている・・」
と言う現実は飼い主さんとしても、なかなか受け入れ難い事です。
だから、飼い主さんもつい、
「実際にやらせたらできなかった」と言う現実よりも、
「ウチの犬もやればできるんです」とか「家では良い子なんです」と、
やらない・・やらせない理由を付けて、
「この子も本気を出せば」と言う希望に逃げてしまっている事もあるかもしれませんが、
「できる」とか「できない」は良い悪いと言う事では無く、
目標へ向かう為の現時点での確認と考え、
まず、現状をありのまま、受け入れてみて、
そこから「どうすれば良いか?」を考えてみるのも良いのではないかと思います。

また、「やればできる」と言うのは
「やれば結果を出せる」と「結果」を重視している感じが強いです。
だから、やったのに結果が出せなければ意味が無い・・
やっても無駄だし、できなければ否定されている気がしてしまいますので、
「結果」を求めるよりも、まずは「行動する」と言う部分の
後押しをしてあげるのも良いと思います。

勿論、自分の犬に対し「この子はできる子」だと信じる事はとても大切です。
でも、それは「結果」に対してでは無く、
その子自身の「存在」に対して心の中で想う事であり、
その子が失敗をしたり、できなかったとしても、
「あなたの存在価値はなんら変わる事が無い・・」と、
犬自身が感じられるように伝え続けてあげる事が大切だと思います。

犬が「失敗」をしたり「間違い」を起こしても、
最終的に「この子はできる」と信じていれば、
「失敗」や「間違い」も正解に辿り着くまでの途中経過となりますので「結果」を焦らずに、
犬の頑張りを見守るようにしてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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一番でなければ

 2017-07-19
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「努力をする事で今までできなかった事ができるようになる・・」
それは、とても素晴らしい事だと思いますが、
できない事ができるようになったならば、その先へ・・
誰よりもできるようにならなければ・・と思ってしまったり、
子供が思うようにけしかけてしまう・・
と言う事もあるのではないかと思います。

「普通の人ができない事をできる」と言う人が沢山、居たとしても、
その中で一番はたったの一人です。
だから、一番は特別で強い意味を持ち、
一番にこだわる人も多いのだとは思いますが、
「一番にならなければ意味が無い」と言う自分の価値観を絶対だとして、
子供が一番になれたら褒めて、負けた時は厳しい言葉でけなす・・
と言う事を繰り返してしまうと、
子供は「競争に勝てなければダメ・・」とか
「一番で無ければ意味が無い」と思うようになってしまうそうです。

子供のやる気を引き出す為・・
子供の将来の為に「良かれ」と思って発した言葉が
「世界で一番、優秀でなければ喜んではいけない・・」
と言う「呪い」となって、
常に他者と比べてどっちが上か下か・・
勝ちか負けかの思考になってしまい、
他者と喜びを分かち合ったり、
折り合いを付けたりすると言った余裕を失ってしまったり・・

「他者よりも優れていないとダメ」
と責め立てられ、自分の喜びよりも親の喜びの為に頑張り、
期待に応えたい・・期待に応えられなければ捨てられるかもしれない・・
と言った承認欲求や恐怖から必死に努力を続けた結果、
社会人になって親元から離れても常に他者の顔色をうかがい、
他人の期待に応えるため・・他人を怒らせない為に努力を続け、
他者を信用する事ができず・・
自分の楽しみも生きていく目的も見出せず、
自信の無い人間になってしまう事も多いそうですから、
「一番でなければダメ」と言う教育方針は子供の心や自尊心・・
自己肯定感のどこかに歪みを生んでしまいかねない、
とても取り扱いの難しいものなのかもしれません?

そして、こうした事は犬を育てる時も同じだと思います。
他の犬と自分の犬を比べて
「あれができない」とか「ここがダメ」だと否定し、
不必要なプレッシャーを犬にかけ続けてしまうと
犬の自信はドンドンと失われてしまい、
犬自身も「自分はダメなんだ」とふて腐れたり、
反抗的な態度をするようになってしまう事は多いですから、
犬に対して「ダメだ、ダメだ」と注意してやる気を出させようとするよりは、
犬の良い所を見つけては褒めて自信を育ててあげ、
積極的な行動の中から良い行動に対しては肯定し、
良くない行動に対しては否定するのが良いと思います。

「否定をしてはいけない」と言う事では無く、
「否定」は「行動」に対してだけ行い、
「バカ」とか「ダメ」とか「もういらない」など、
犬自身を否定するような事を言ってはダメ・・
と言う事だと思います。

それに、一番を目指すと言っても
そもそも、自分の犬が一番、可愛いハズですから、
実際はそこまで、他の犬と比べる必要はないと思いますし、
そうして、飼い主さんが「他の犬と・・」と比べていると、
犬の方も他と比べて飼い主さんの事が
一番ではなくなってしまう事は多いですから、
「一番、一番」と言いながら、
結局、お互いにとっての「一番ではない」としたら
悲しいと思いますので、
自分の犬を他の犬と比べるよりも先に、自分自身が自分の犬にとっての
「一番の存在」になれるように頑張ってみる・・
と言うのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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犬の育て方を間違えた

 2017-07-18
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犬に行動の問題が出てきてしまい、
自分なりに色々と調べて実践してみたけれど、
どれもイマイチ、結果に結びつかなくて、
トレーナーさんの所へ教えを求めに行ったら、
これまでの自分のやり方は全て逆効果だった・・と知り、
「育て方を失敗した・・」と
ショックを受けてしまう飼い主さんも多いのではないかと思います。

犬が吠えるから・・とオヤツをあげて黙らせようとしていたら、
それが、おやつ欲しさの吠えを作ってしまっていたり、、
犬がごはんを食べないから・・とフードを変えたり、
トッピングを加えたりしていたら、
余計に飽きっぽくさせてしまったり・・

今となっては「あの時の選択が・・」と後悔し、
時間を戻してやり直したくもなりますが、
そうして嘆いていても仕方がありませんし、
犬だって「失敗した結果」と思われていては
悲しくなってしまうと思います。

犬の行動の問題は多かれ少なかれ、
どんな子にも出てくる事だと思います。
ある意味、それまでの育て方の中で、
何かが違っていたり、
何か足りなかった部分があるからこそ、
犬は反抗や行動の問題を起こしているのであり、
ある意味、犬は行動で
飼い主さんに間違っている部分や足りない所がある・・
と教えてくれている・・と考えてみると、
犬の行動の問題は「犬の問題」だけでは無くて、
飼い主さんも一緒になって考えて行くべき課題・・
と思えるのではないかと思います。

飼い主さんの中には
「育て方を間違えたら取り返しがつかない」
と思っている方も多いです。
それは「○歳までが勝負」と言った
「臨界期」の影響からかもしれませんが、
脳の研究はまだまだ、分からない事の方が多く、
「臨界期」も仮説の域を出ないみたいですから、
犬も人間も○歳まで・・とは決め付けずに、
何歳になっても成長し、発達し続ける事ができる!と考えて
一緒に取り組んで行ってみるのが良いと思います。

そもそも、「他者に教える」と言う難しい問題に対し、
絶対に失敗をしてはならない・・
と言う方が無理だと思います。
それに、「教えたから」と言って
教わった方もすぐに理解し行動を変えられるわけではありませんから、
数日から数週間をかけて相手の理解度をチェックし、
上手く伝わってなかったら、もう一度、伝えてみたり、
他の教え方をしてみたりしつつ、
また、時間をおいて理解度をチェックして・・と、
長い時間をかけて、教えて行ってあげるのが普通だと思いますし、
もし、間違えて教えてしまったとしても、
正しい答えを教えて上書きしてあげれば良いだけだと思います。

教える側が教える事を諦めてしまったら「間違い」で終わってしまいますが、
教える側が教える事を諦めなければ、間違いは間違いではなく、
正解へ行き着くまでの途中段階なのですから、、
犬の反抗や行動の問題はこれまでの育て方を見つめ直すチャンス
だと思ってみるのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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ご挨拶の途中で怒り出す

 2017-07-17
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「犬同士のご挨拶が苦手・・」と言う子は多いです。

でも、犬を見て吠えてしまったり、
犬を見ると逃げてしまったからと言って叱っていると、
ますます、犬の事が嫌いになってしまう為、
「褒めて伸ばすしつけ」を始めた所、
少しずつ、ご挨拶ができる回数が増えて行く事は多いです。

「褒めた方が良い結果が出る」と、
ご挨拶ができたらとにかく、沢山、褒めるようにして行ったら、
段々、ごあいさつができなさそうな犬は避けるようになり、
ご挨拶ができる子とはより上手にご挨拶ができるようになり、
飼い主さんも自信がついてお散歩も楽しくなってきた!と思ったら、
今度は、犬同士のご挨拶の途中で
自分の犬が急に怒るようになってしまった・・
と言う事は多かったりします。

飼い主さんは
「褒める事で良い結果が出ているのになんでだろう?」と考え、
褒める時に使っているオヤツが気に入らないのかな?とか、
褒め過ぎた事で調子に乗っているのかな?と、
おやつを高級なモノに変えてみたり、
吠えた時は叱るようにしてみたり・・と、色々とやってはみるものの、
ご挨拶の途中で吠えてしまう行動はあまり変化しなかったり・・

犬同士のご挨拶の途中で吠えてしまうのには色々な理由がありますので、
「こうすれば良い」と言う事ではなく、
「怖がってはいないか?」とか「ストレスがかかってはいないか?」とか、
逆に「相手の犬を怖がらせていないか?」とか「ストレスをかけていないか?」
など、自分の犬と相手の犬の様子や表情などを観察して、
犬の「吠えなくてはならない」と言う理由や原因を探してあげる事も大切ですが、
意外に気づき難いのが
「飼い主さんから褒められたい」と言う理由から犬が吠えてしまっている・・
と言うケースです。

犬同士で上手にご挨拶をすると褒められてオヤツが貰える・・
この一連の流れを犬が理解すると、
犬を見つけた時に「ご挨拶をして褒められたい」と言う気持ちが生まれます。

そして、相手の犬のそばに行き、ご挨拶をしようとしたものの、
相手の犬が怖がりさんだったり、ご挨拶に不慣れだったり、
あるいは、自己中心的で思うようなご挨拶ができなかったりすると、
犬は「上手にご挨拶ができないと褒めて貰えないしオヤツも貰えない!」となって、
相手の犬に「ちゃんとしろよ!」と怒ってしまう・・
と言う事もあるのではないかと思います。

でも、これは「褒めるしつけ」が悪いと言っているのではなく、
「きちんとできなければ褒めない・・」
「結果を出さないとご褒美をあげない・・」
と言う「結果主義」の教え方の影響からではないかと思うのです。

飼い主さんが「結果」を見て、褒めたりオヤツをあげたり・・
あるいは、「結果」を出させる為に、
褒めたり、おやつを見せたりして犬を誘導していると
犬も「結果」ばかりを重視するようになって、
結果が出ない事はやらない・・
あるいは、結果が出ないと不機嫌になる・・
と言う事もあったりします。

まぁ、人間でも仕事で思い描いたような結果が出そうにない・・
と分かった途端、やる気を失ったり、
不機嫌になって周りに当り散らす人も居ますけど、
そうした行為をする事で周囲との関係性が悪くなって、
余計に結果が出せなくなる事もあると思いますので、
犬が「結果」を重視するあまり、
他の犬に対しても吠えて結果を求めるようになったとしたら、
まずは結果主義を止めてみるのが良いと思います。

ごあいさつが上手にできたか?できないか?で判断するのではなく、
「ご挨拶に行った」と言う前向きな行動を褒めるようにし、
勿論、ご挨拶に行けなくても
ガッカリした顔をしないようにしてあげるのが良いと思います。

人間だって、誰とでも仲良くなれるわけでは無いですし、
仲良くしたいわけでもないと思いますから、
基本、犬の自主性に任せ、相手の犬がしつこいな・・
自分の犬が嫌がっているな・・と思ったら、
相手の飼い主さんがもっとご挨拶をさせたい・・
と思っていたとしても「じゃあ、また」と言って、
自分の犬が吠える前に距離を離してあげるのも良いと思います。

自分の犬には誰とでも仲良くなって欲しい・・
誰とでも上手にご挨拶ができるようになって欲しい・・
と願う飼い主さんは多いと思いますが、
それも最初からは無理なワケで、
犬同士のご挨拶を何回も繰り返す中で
少しずつ上達して行くものだと思いますから、
まずは、結果に対して褒めやオヤツを与えるのではなく、
犬とのコミュニケーションが楽しくなるような
サポートをしてあげてみるのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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最初に完成形を提示する

 2017-07-16
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「犬のしつけ」と言うと基本の「オスワリ」や「オテ」、
「呼び戻し」の練習はするものの、
それが犬の行動の問題にどうつながるのか?
最終的にはどこへ向かうのか?
そうした事を教えて貰えないまま、
みんなと同じような練習をただ、繰り返す・・
と言う事も多いのではないかと思います。

勿論、「オスワリ」や「オテ」ができないよりも
できる方が良いと思いますし、
お散歩中に犬を見つけて吠えてしまった時も
「オスワリ」などをさせる事で
吠えずにスルーさせる事ができるようになる・・
など、応用ができるかもしれませんが、
例えば「犬同士を仲良く遊ばせたい」と言った目標を
飼い主さんが持っている場合、
「オテ」や「オスワリ」・・
「呼び戻し」と言った練習がどう役立つのか?
そこが分からなくて途中で止めてしまう・・
と言う飼い主さんも多いのではないかと思います。

ちなみに仕事において
最初に「完成形」を見せる事はとても大切だそうです。
お客様にプレゼンをする時でも、
上司に説明をする時でも結論から先に伝えなければ、
この話がどこへ向かうのか?
この話があとどれだけ長くなるのか?
聞いている方が不安になってしまうからです。

だから飼い主としては、
教わった事がどうつながって行くのか?
その辺りを教えて貰えると安心できるのですが、、
どちらかと言うと
「これをやって下さい」とか、
「これをできるように練習して下さい」など、
トレーナーさんはやって欲しい行動を生徒に伝えるだけ・・

まぁ、こうした関係性は犬のトレーニングに限りませんが、
日本はお金を払っている生徒の方が立場が下で、
生徒の方が先生の気持ちを考え、思考を推測し、
先生の期待や要求に応えようと頑張ってしまう感じですが、
実際は飼い主さんが「お客さん」である為、
顧客である飼い主さんが望むものをトレーナーさんは提示できなければ
顧客に逃げられてしまう危険性は高いのではないかと思います。

だから「こうした練習をする事でこう言う結果になる可能性がありますよ」と提示して
飼い主さんの「モチベーション」を引き出しつつ、
飼い主さんとトレーナーさんの間で「ゴール」にズレが生じないように、
話し合いを大切にする・・と言う事も大切ではないかと思います。

今、教わっている事がどの場面でどう役立ち、
将来、目標へと辿り着ける可能性がある・・
と分かれば、飼い主さんも途中で挫折する事なく、
高いモチベーションを維持できるのではないかと思います。

勿論、ゴールへの道筋を伝える事で張り切りすぎてしまい、
かえってゴールへの道が遠ざかってしまう飼い主さんも居るかと思いますが、
そこは、コミュニケーションを密にする事で防げると思いますし、
「これが何の役に立つのかな?」と疑りながら犬に行動を教えるよりも、
明確なゴールを意識しながら、今、やっている事を自分でも考え
教えて行った方が、犬との関係性も良くなって
より良い結果が得られるのではないかと思います。(^▼^)ノ
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