「調和」の力を育てる

 2017-04-07
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犬同士の友達関係がうまく行かない・・と言う場合、
「小さい頃、犬に会わせてこなかった・・」とか、
「吠えてしまうので犬を見ると逃げていた・・」など、
コミュニケーションに対する経験不足が原因だったりするケースも多いのですが、
犬と会わせる機会が多いにもかかわらず、
犬同士の関係がうまく行かない・・と言う場合、
「調和」について考えてみるのも良いのではないかと思います。

人間の子供同士の遊びにおいても「調和」はとても大切になってきます。
お互いに「楽しく遊びたい」と思っても、
ルールを守らなければ「遊び」は成立しませんし、
自分勝手な行動をしていれば嫌われてしまいます。
勝ち負けにこだわり過ぎたり、
自分だけが得をしようとしたりしていれば、
疎まれて仲間外れにされてしまう・・

これは犬同士の遊びでも同じだと思います。
自分の犬が遊びたいと思っていても、
犬同士の遊びがうまく行かない場合、
どちらかが犬が相手に対して要求吠えをしていたり、
相手の匂いをしつこく嗅ごうとしていたり、
あるいは、マウンティングをし続けようとしていたり・・と、
自己中心的な遊びをしている事は多かったりします。

でも、それは「犬同士の関係性」の前段階の問題・・
「親子関係」において、何かしらの問題があるから・・
と言う事も多かったりするそうです。

人間は自分が優しくされていないと他者に優しくする事ができない
と言われていますが、
「調和」も自分に対して調和をしてくれる人が居なければ、
他者に調和をする事はできないそうです。

なので、犬に「調和」の力を育てていってあげる為には、
まず、飼い主さんが犬に対して
「調和」をしてあげる必要があるそうですが、
では、どうやって「調和」の力を育ててあげるか?と言いますと、
まずは、犬の行動を飼い主さんが真似してみる・・
と言うのも良いそうです。

フランスの精神科医、発達心理学者アンリ・ワロンは、
人間がどうやって「自己」を確立して行くか?について研究した所、
乳児期の赤ちゃんの行動に注目したそうです。

生後1~2ヶ月の赤ちゃんは、
母親が赤ちゃんに対して微笑むと赤ちゃんも微笑みを返すそうですが、
これが「他者の心に対する共鳴や共感の始まり」だと説いているそうです。
つまり、「調和」の力を育てて行く為の最初の一歩は、
優しく笑いかけてあげる事だそうであり、
それは、犬に対しても同じだと思います。

飼い主さんの「微笑み」の中にあるプラスの感情を感じ取ると犬は嬉しくなりますし、
犬が嬉しそうに振舞っていると飼い主さんもより、嬉しくなる・・
そうした「笑顔の交換」から始まり、
さらに深い「心の交流」へとつなげて行くのが良いと思いますが、
段々と飼い主さんの「こうであるべき」や
「こうでなければ」と言う気持ちが先走ってしまうと、
「調和」を乱す原因となってしまう事も多いですから注意が必要です。

他の飼い主さんとの「優劣」や「勝ち負け」を意識し、
「ああしなさい」とか「こうしなさい」と、
犬に対して自分勝手な要求ばかりをしていれば、
犬に嫌われてしまいますし、
飼い主さんが自分の中の「不安」や「心配」ばかりを見て、
なんでもかんでも犬の代わりにやってあげて何もさせない・・
と言うのも犬の事を考えているようで
自分の事ばかりを考えているのかもしれません?

飼い主さんが自分勝手に行動をしていれば、
犬もまた、自分勝手に行動をするようになる・・
「自分に調和をしてくれる人が居なければ、
 他者に調和をする力は育たない」
と言うのはそう言う事だと思います。

飼い主であっても「ルール」を守り、
干渉しすぎる事は止めるようにしてみる・・
ーとは言え、それだけでは、
犬同士の遊びは成立しないかもしれません?
子供同士の遊びには少し年上のお兄さんやお姉さんのサポートが必要なように、
犬同士が遊べるようになる為にも日常の接し方の見直しや犬同士の遊びの見守り・・
遊び上手な犬に協力して貰ったり・・と、
一定の指導やサポートを考えてあげてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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「遊び」のイメージ

 2017-04-06
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皆さんは「遊び」について、どのようなイメージを持たれていますか?

「気分転換」の意味だったり「スポーツ」のイメージだったり・・
みんなと楽しくはしゃぐ・・と言う「快楽」のイメージだったり、
あるいは、「くだらない」とか「いい歳をして」と言うような
マイナスのイメージを持たれている方も居て、
どちらかと言うと「遊び」は仕事などの現実からの
「逃避」と言うイメージがあったりするのかもしれません?

だからなのか、子供が遊んでばかりいると
「勉強をしたくないからね」と、つい、叱ってしまったりもしますが、
大人の遊びと子供の遊びは違う意味を持っているそうですから、
大人のイメージだけで「遊び」を否定してしまうと、
子供の成長を阻害してしまう事もあるそうですから注意が必要です。

勿論、子供の「遊び」の中にも
「快楽」や「逃避」的な意味もあると思います。
でも、子供の遊びをよくよく見てみると、
自ら、苦痛や困難を積極的に背負おうとしている事は多かったりするそうです。

「積み木」で遊んでいる時、「できる事だけ」をやろうとはせずに
より大きく、より複雑なモノを作ろうとしますし、
ブランコに乗れば、より高く・・より速く・・と挑戦します。

友達と一緒の時などは競い合ってより高い所に登ったり、
高い所から飛び降りたり・・・と、
どうして子供は遊びの中に苦痛や困難を背負おうとするのか?
自分で作ったルールをより厳しいものにして、
困難な条件にチャレンジしようとするのか?

それは「発達」と言う衝動があるからだと言われています。

同じ「遊び」を繰り返しているように見えても、
実は昨日よりも上手になろうとしていたりしますし、
一回目よりも二回目・・二回目よりも三回目・・と、
より上達しようと励んでいる・・
だから、子供の「遊び」を「下らない」としてしまうのは、
凄く凄く勿体無いのです。

そして、それは、犬も同じだと思います。
犬同士の遊び・・飼い主さんとの遊び・・
勿論、一人遊びをしている時でも、
より、「発達」しようと頑張っている・・

勿論、階段を登るように順調に発達できるワケではなく、
同じ失敗を何度も何度も繰り返したり、
同じ事を何度も何度も要求されたりもして、
とても考えているようには見えないかもしれませんが、
同じ状況下で同じ事を何度も何度も繰り返す中で納得し、
失敗に気づき、どうしたら良いか?
と先に進む事ができるようになると言うのは
ある意味で科学の実験・・科学者の研究に近いかもしれません?

逆に言うと、同じ事を繰り返さないと
先の段階には進めないと言う事かもしれませんので、
犬が失敗するから・・と、たったの一回でダメだと決め付けるのではなく、
何回も何回も失敗をさせる中で、犬が何を考え、
どう判断し、どう行動するか?を見守ってあげるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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質と量

 2017-04-05
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子供の子育ての目標は?と言うと、良い高校や大学に行かせてあげる事で、
その後は、好きなように仕事を選んで好きなように生きて行けば良い・・
と言う考えている親も多いそうです。

しかし、学校はどちらかと言うと教育を受ける受身のスタイルで、
社会人は決断力や積極性、協調性が求められる
総合的なスキルが必要になってきます。

その為には成績だけではなく対人関係・・
コミュニケーションスキルも重要になってくると思いますが、
社会人になってから・・と言うよりは、
小さい時から少しずつ対人関係を学ばせてあげる事が
重要になってくるそうです。

しかし、対人関係を学ばせると言っても難しいですよね?
相手を間違えた事でかえって人間に対する苦手意識や
不信感を植えつけてしまうのではないか?と心配になったりもしますが、
子供の頃は質よりも量で考えて、
色々な子とかかわせてあげるのも良いそうです。

親は子供よりは人を見る目があると思いますが、
それは、これまで色々な人に出会ってきたからであり、
それこそ、豊富な「量」があるからこそ
「質」を選ぶ事ができるのだと思います。

逆に親が友達の「質」ばかりを求めて、
量を与えなければ子供は判断材料が少なくなってしまいますので、
「質」を正しく求める事ができなくなり、
大人になってから見た目や上辺だけの人間に
コロっと騙されてしまう事も・・

それは、犬を育てる時にも同じ事が言えると思います。
「量」よりも「質」が大切と仲の良い犬同士だけで遊ばせていたり、
同じ犬種同士だけで遊ばせていたりすると、
その中では楽しそうにしているけど、
よその犬とはうまくかかわれない・・
なんて事になってしまう事も多かったり・・

勿論、犬の中にも色々な子が居ます。
攻撃的だったり、自己中心的で協調性が無かったり・・と、
最初からハードルが高過ぎる子と会わせる必要はありませんが、
学校と同じで、まずは色々な犬と接する機会を作り、
色々なタイプの子とコミュニケーションをする中で、
自分と合いそうな子を選んだり、
犬も散歩中に挨拶をしても大丈夫そうな犬とダメそうな犬を選んだり、
そうして、沢山の経験を積む事によって、
「どうしたら相手の犬と仲良くなれるのだろう?」とか
「どうしたら相手の犬に嫌われなくなるだろう?」と、
自分自身の「質」を変えて行く事もできるのではないかと思います。

どの犬にも必ず良い面と悪い面があると思います。
「吠えちゃうから・・」と言う一面だけで、
相手の子の全てを否定してしまったり、
自分の子の全てを否定してしまうのは勿体無いと思いますので、
お互いの質を高める為にも、
まずは、出会いの場と量を増やしてあげるようにしてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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かかわる力

 2017-03-30
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昔は今よりも生まれた家の力・・
格差が大きかったですし、
町や村の掟が厳しかったり、
父親が絶対的な存在だったり・・と、
苦痛を伴う、理不尽で不合理な人間関係に
悩まされた人は多かったと思いますが、
それが戦後になって自由な民主主義となり、
人間関係のしがらみから解放されて、
自由で個人を尊重する世の中を目指して行った結果、
自分と他者を尊重する「個人主義」は、
自分だけを尊重し、他人はどうなっても良いと言う
「利己主義」になってしまったり、
人間関係のしがらみや苦痛からのがれる為・・
「自分ひとりでも生きていけるように・・」と、
「自立」を目指した結果、
他者に頼らず・・・他者に頼られず・・
「自立」が「孤立」になってしまう事も
あるみたいですから注意が必要です。

人は何かが・・誰かが「素晴らしい」と言うと、
それを信じて疑わなかったりする事も多いですが、
どんなに素晴らしいものでも、
そればかりを追求して行けば
素晴らしいばかりでは無くなってしまうと思います。

学校に行っても友達とうまくつきあえなかったり、
友達と付き合うと疲れたり・・・
人間関係の問題に苦しむ子供は多いそうですが、
では、「人とかかわる力」を育てる為にはどうしたら良いのでしょう?

実は「人とかかわる力」を育てる為には、
「人と一緒に居ると楽しかった」と言う想いを
できるだけ数多く子供に体験させてあげる事が大切になってくるそうです。

「友達が居たから一人で遊ぶよりも楽しい時間が過ごせた」

そうなれば、親が「友達と遊んできなさい」と言わなくても
子供は自分から友達と遊ぶようになる・・
でも、これは犬も一緒だと思います。

ただ、ここでの注意点としては、
「犬同士の遊びは楽しい」と教えたいからと、、
いきなり、知らない犬達の中に放り込んだり、
ドッグランに置き去りにしてしまったりしないようにする事・・

人間の子供だって、
いきなり、知らない子とは友達になれませんし、
「人とかかわる力」が育っていないのに、
いきなり、友達と遊ばせるのは
ハードルが高い場合が多いです。

だから、まずは、一番、安心できる
飼い主さんのそばから犬を見させてあげるようにするのが良いそうです。

無理に犬に関らせようとせず、
安心できる場所から犬達を眺めて、
そこで怖い事が何も無いと分かれば、
次の一歩を踏み出す事もできるようになる・・

逆に言うと、安心できなければ、
自分から積極的に次の一歩を踏み出す事はない・・
だから、安心感を与えてあげる事・・
楽しい経験をさせてあげる事が大切になってくるのです。

飼い主さんと一緒に居たい・・
安心して楽しい時間を過ごしたい・・
と言うのは、犬の根源的な欲求ですが、
それを、満たしてあげた上で、
飼い主さんのお父さんやお母さんとの触れ合いと安心感の獲得・・
近所の人との触れ合いや安心感の獲得・・
と、少しずつ、他者とのかかわりの楽しさを教えてあげていく・・
飼い主さん・・飼い主さんの両親・・
近所の人達・・犬同士のかかわり・・など、
関係性や楽しさはそれぞれ違うと思います。

そんな風に犬を育てる事は飼い主さんが主体ですが、
他の人とのかかわり・・他の犬とのかかわり・・など、
飼い主さんだけでは教えてあげられない事・・
うまく育ててあげられない事もありますから、
犬の心の豊かさや社会的な関係の豊かさなどを教えてあげるためにも
自分だけでは教えてあげられない事も沢山ある・・
と言う事を考えてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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女の子の方が育てやすい?

 2017-03-29
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本屋さんに行って育児書のコーナーを見てみると、
「男の子の育て方」の本は多いのに、
「女の子の育て方」の本は少なかったりする事は多いみたいです。

これは、実際に子育てをするのが女性で、
女性は女の子の気持ちはなんとなく分かるけれど、
男の子の気持ちが分からなかったり、
行動の理由が理解できなかったりする事が
多いからだと言われているそうです。

実際、女の子と比べると男の子は騒がしいです。
楽しそうにウンチだチンチンだと叫ぶし、
地面に居るアリを一心不乱に観察したり、
虫を素手で触ったり・・と、
思考パターンも行動パターンも女の子とは大きく違う為、
「どうやって育てたら良いの?」と
悩まれてしまうのかもしれませんが、
では、女の方が楽か?と言いますと、
実際は一長一短でどちらの方が育てやすい・・
と言う事はないと思います。

そして、それは犬にも言える事だと思います。
犬を迎える時、男性は男の子を迎えたいと思いますし、
女性は女の子を迎えたいと思う傾向は強いように感じます。
特にはじめて犬を迎える時などは、
異性よりも同性の方がなんとなく安心できるような気がしますが、
では、気持ちや考えが分かる方が犬も育てやすいか?と言いますと、
分かるからこそぶつかってしまったり、
譲れなかったりする部分もあると思いますし、
「分かってくれるハズ」とか「どうしてわかってくれないの?」と、
同性である事から生まれる「期待」が「怒り」に変わってしまう事も
あったりしますから注意が必要です。

「似ている」とか「同じ」だからこそ、
逆に「似ていない部分」や「違い」に目が行ってしまい、
それが「厳しいしつけ」に走らせてしまう事もありますし、
犬の行動の中に見える同性としての嫌な部分・・
自分の中にもある嫌いな部分をつい、見つけてしまって、
感情的に叱ってしまう・・と言う事もありますが、
大切な事は「同性」や「異性」に囚われず、
その子の個性を認めてあげる・・
「同じ」とか「違う」と言った部分にこだわらずに、
「心を持つ一個の存在」として尊重し、
「心の距離」を保つようにしてあげる事が重要になってくるそうです。

勿論、「異性だから分からない・・」と、
教える事を放棄してしまうのも違うと思いますので、
その子に合った教え方を探してあげてみるのも
楽しいのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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