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愛着のタイプ

 2018-11-10
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愛着(アタッチメント)の個人差を調べる方法として
「ストレンジ・シチュエーション法」と言うのがあるそうです。

測定内容としては、親と12~18ヶ月ぐらいの子供を
初めて訪れるプレイルームなどに連れて行き、
見知らぬ場所で母親と一緒にいる子どもがどのような行動をとるか?
を観察&記録するものだそうです。

初めての場所なのに、親がその場所から退出した時、
子どもがどのような行動をとるか?
そして、親が戻ってきた時に子どもがどのような行動をとるか?
その結果をもとに、
「安定型」
「回避型」
「葛藤型」
の3つに分類する事ができるのだそうです。

ちなみに親が退出しても子供が泣いたり、
騒いだりしない場合は「回避型」とされるみたいです。

「回避」とは、関係を避けている行動で、
このタイプの子供は親が居なくても
1人でしっかりと行動ができるぐらいに自律できている、
むしろ好ましい発達をとげていると思われがちですが、
実際に心拍計を使って測定したり、
唾液からストレスレベルを調べてみると、
他の子供と同じように緊張していてストレスも高くなっており、
表面的には怖がったり、不安そうな態度を見せないものの、
実は心の中では凄く不安や恐怖を抱えている・・
と言う事も多いみたいです。

では、親が居なくなった時に強い混乱を見せる子供はどうか?
と言うと、問題はそこよりも
親が帰ってきた時の対応や態度が重要みたいです。
それまで、激しく泣いたり、騒いでいた子供が
親の姿をみつけた途端に走り寄って抱きつき、
すぐに機嫌を回復させる事ができたとしたら、
その子供は「安定型」だと言えるそうです。

親と離れている間は泣いていても、
その後の再会で親をスムーズに受け入れ、
親とくっつく事で安心感を得ると、
また、親から離れて遊ぶ事もできたりします。

しかし、「葛藤型」の子供はそうは行きません。
親が部屋から出て行った事に不安を感じ、
泣いて騒いでいた子供が親が帰って来た事で安定するか?と言うと、
親を受け入れられずに、いつまでも、グズグズと不機嫌な状態が続き、
時には、慰めようとする親に対して怒ってしまう・・
と言う事もあるのだそうです。
親が戻ってきてくれて嬉しいけど、
怒りをぶつけてしまいたくなる・・
そんな「葛藤」を抱えてしまっているのが「葛藤型」だそうです。

では、どうして子供はそう言う反応を示すのか?と言いますと
「回避型」の場合、親の態度は他のタイプの親よりも
「拒絶的」なのだそうです。

子供が泣いて近づいてきたり、苦痛を訴えてきて時に、
それを嫌がって子供を遠ざけたり、
自分が遠のいたりしてしまう事が多かったから・・
子供の気持ちを汲み取るよりも
「泣くんじゃない」と指示や命令ばかりをしてばかりいると、
「回避型」の子供にしてしまう可能性もがあるみたいです。

普通なら子供が悲しかったり、痛かったり、
苦しかった時は親に近づいて慰めて貰ったり、
助けて貰ったりしますが、
子供が親を頼ろうとする時ほど親が子供を遠ざけようとしたり、
自分が子供から遠ざかってしまうと、
子供は親から避けられたくないので、
自分が泣きたくても泣かないようにしたり、
自分が痛くて苦しくても親に助けを求めないようにしよう・・
と考えてしまうのだそうです。

親が居なくなってしまうよりは、
自分が我慢した方がまだ「安心」できる・・
だから、親に対する「くっつき方」を調整し、
「親に不安や心配をかけないように我慢しよう」
と考えるようになってしまうのかもしれません。

では、「葛藤型」の親は?と言いますと、
簡単に言うと「気まぐれ」だそうです。
子供からしてみら予測が立てにくく、
何をしたら抱っこをして貰えるか?
いつ、親が居なくなるか?も分からないし、
どうしたら一緒に居られるか?も分からない・・
「安全感の輪」で言えば、基地が安定せず、
頼りたい時に「居ない!?」となってしまうので、
子供は「また、どこかに行ってしまうのでは無いか?」
と心配になって、なかなか基地から離れられなくなりますし、
例え、親とくっついていたとしても、
「また、居なくなるのでは?」と言った
漠然とした不安感を持っていますので、
穏やかな安心感に浸る事ができなくて、
友達と遊んでいる時も常に不安を抱えたまま・・
となってしまう事はあるみたいです。

なので、親が帰ってきた時に子供が怒るのは、
「今度は絶対に置いていかないで!」
と抗議をしているからだそうです。

そして、こうした事は犬の世界にもあったりします。
飼い主さんが犬と一緒にドッグカフェなどに行った時、
途中で飼い主さんがトイレに行きたくなったので
お友達の飼い主さんに自分の犬を預けたりすると、
犬は飼い主さんについて行こうと大騒ぎをする一方で、
全く平然として飼い主さんが居なくなっても気にしない・・
と言う犬も居たりします。

飼い主さん的には少し寂しいものの、
お友達からは「静かで良い子だったよ」と褒められるし
「自立ができている」と思うようにしたいので、
それが「良い事」だとして、
より、指示や命令で犬をコントロールしようとしてしまいますが、
犬との関係性をもう一度、考えてみて、
犬がコミュニケーションを求めてきた時に
無視や我慢ばかりをさせている場合は、
短い時間でも良いので一緒に遊んであげるなど、
犬の気持ちを理解している事を伝えたり
示してあげるのも良いみたいです。

あとは、飼い主さんがトイレから戻ってくると
飼い主さんに向かって吠えまくる犬も居たりします。
そう言う犬を見ると、
「自分の方が偉いと思っていて、
 勝手に居なくなった飼い主に対して
 ”勝手に動くな”と命令している・・」
と考えてしまいがちですが、
飼い主さんに対して「勝手に行かないで」と
要求していると言う解釈は同じだとしても、
その理由は自分の方がリーダーだと思っているから・・ではなくて、
頼りたい存在である飼い主さんが
急に居なくなったりする事に不安や不満を感じているから・・
と言った、逆の理由からだと思います。
(犬の表情を見ると、不安そうだったりする事が多いので)

その場合は、飼い主さんが自分の気持ちばかりを見て
犬の気持ちを理解してあげようとしていたか?
犬の気持ちを推測して、不安を与えないような接し方ができていたか?
と考えてみるのも良いと思います。

例えば、犬を褒めて伸ばそうと思った時も
犬の苦手を克服する為では無く、
飼い主さんの気分や都合で行う事が多かったりすると、
結局、その日の飼い主さんの気分によって
褒めたり、褒めなかったり・・と一貫性を欠く対応をしてしまったり、
応答のタイミングがズレる・・と言う事もありますので、
犬に不安を与えない為には、
犬が欲している時に欲している情緒的なかかわりを与え、
犬が欲していない時は関りを控える・・と言うのが重要だと思いますが、
それが難しいから「葛藤型」の犬になってしまう事もあると思いますので、
そう言う時は自分ひとりで解決しようとせず、
他者を頼るのが良いと思います。

ただ、「葛藤型」の犬の飼い主さんもまた
「葛藤型」だったりする事もありますので、
頼りたくても相手の反応が予想できなくて自分の気持ちを伝えられない・・
と言う事もあると思いますので、
勇気を持って伝えてみるのも良いと思いますし、
「安定型」の犬と飼い主さんの行動や接し方を見て
接し方の真似をしてみたり、
情緒的なかかわり方について学習してみるのも良いと思います。

「愛着」の問題は生まれつきでも飼い主さんの愛情の問題でもなく、
単に「かかわり方」にズレがあっただけなので、
完璧は無理だとしても、
犬の欲求や変化をよく観察しながら敏感に反応するようにし、
かつ、過剰な働きかけはしないようにして見守る・・
と言うのが良いみたいです。

そうして、犬が不安やストレスを感じたら
それを取りのぞいてあげられる飼い主さん・・
安全基地になる事ができれば、
犬の行動も変化してくるのではないかと思います。(^▼^)ノ
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