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行動診療科

 2018-09-24
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最近は動物病院に「行動科」や「行動診療科」と言って
犬の行動の問題を治療する為の科があるそうです。

昔は犬の引っぱりやムダ吠え、噛み癖などは
ドッグトレーナーさんの所へ行って訓練をして貰うのが主流でしたが、
今は動物行動学の視点から犬の行動の問題の原因を見つけ、
犬と一緒に行動の問題を解決して行く「行動療法」が
注目されているようです。

では、訓練と行動療法の違いは?と言いますと、
犬に教える為に「条件付け」を用いる・・
など、基本的な部分は同じだと思いますが、
「しつけ」は犬が人間社会の中で暮らして行く為の
ルールやマナーを教えるのに対し、
「行動療法」は「犬の特定の行動の問題」を
行動学に基づいて望ましい行動へと導いて行く・・
と言う感じみたいです。
勿論、人や団体によって考え方は様々だと思いますが、、
犬の行動のみに焦点を当て、
指示や命令を用いて犬の行動を変えて行く事を重視するか?
それとも、犬の気持ちや考えに焦点を当て、
犬の心の問題や認知のズレなどを重視するか?
で誰に教わるか?を考えてみるのも良いのではないかと思います。

つまり、飼い主さんが犬の行動に対して
「こうあるべき」とか「そうあってはいけない」と一方的に決め付けて、
犬を従わせようとするのか?
犬の行動を見て、
「今、犬は何を考えてその行動をしているのか?」
を飼い主さんに通訳し、
犬の気持ちや考えと飼い主さんの気持ちと考えの差やズレを
修正して行く事で、飼い主さんも「ああ、そう言う事なのか」となって、
犬の行動を大目に見たり、
「では、どうすれば良いか?」と犬の気持ちに寄り添って
考えられるようになりますし、
犬も自分の気持ちを飼い主さんが理解してくれるようになるので、
無用な反発心を生まなくなり、
一方的に教えようとしていた時よりも
「教える、教わる」の関係がスムーズになって、
犬の行動の問題も減って行くのではないかと思います。

例えば、犬が飼い主さんに対して、
吠えたり、噛んだりと攻撃的な行動をしてきたとします。
今までの「しつけ」では、
「犬は自分の方が偉いと思っていて
 自分より下である飼い主の事を攻撃して
 言う事を聞かせようとしている」とされていましたが、
そうした飼い主さんの話をじっくりと聞いてみると、
実は犬に吠えられると困るから・・とか、
自分の犬がかわいいから・・とか、
犬が噛んでくると怖いから・・と言う理由などから、
犬がワガママな行動をしてもそれを許し、
犬の欲求を満たすような行動をして、
叱る事もなかったりする事は多いです。

しかし、あまりにも犬の困った行動が激しくなって
手に負えなくなると「新聞紙を丸めて犬を叩く」と言う方法を使ったりして、
飼い主さんが何かを持った途端、
犬が激しく吠えて、噛み付いてくるようになった・・など、
実は犬の攻撃的な行動を誘発し、
強めていたのは飼い主さん自身だった・・なんて事も多いです。

犬からしてみれば、今までは何でも許されてきたのが、
突然、許されなくなり、叱られて
新聞紙で叩かれたりしたらビックリしますし、
そもそも、自分の行動と叩かれた意味が
関連付けられていなかったりするので、
犬からしてみれば「飼い主さんが急に攻撃してきた!」となり、
自分の身を守る為に反撃しているだけ・・
だったりする事も多いです。

でも、今までの「しつけ」だと、
そうした犬の反撃や攻撃的な行動を許すと
犬は「やっぱり自分の方が偉い」と思ってしまうので、
「絶対に犬に負けてはいけない」と徹底抗戦を薦められたりしますが、
その結果、犬に言う事を聞かせられるかもしれないけど、
犬と飼い主さんの関係性は崩れ去ってしまう・・
と言う事もありますので注意が必要だと思います。

ただ、「犬に言う事を聞かせるだけのしつけ」の場合、
犬が物凄く攻撃的になったり、
犬が無気力状態になったりすると、
「もう、教えられません」と言われてしまう事もあるのですが、
犬の精神科医でもある「行動療法」の先生なら
犬に自信を取り戻させたり、人間不信を解消させたり、
積極性を取り戻してあげたり・・と言った事もできると思いますし、
「トレーナーさんに預けて良い子にして貰う」ではなく、
飼い主さんも一緒になって頑張る事で、
犬の気持ちに寄り添ったサポートを飼い主さん自身が
できるようになると思いますし、
そうして「恐怖心」を与える事を基盤とした古臭い教育法から
コミュニケーションを基盤とした教育法に変えて
行くのが良いのではないかと思います。

犬も生きていれば、色々な問題や試練にぶつかります。
でも、その度に飼い主さんがそれを取りのぞいてあげたり、
指示や命令で正解を教えてあげていれば、
犬は自分の力で問題を解決するスキルを学べませんから、
犬の気持ち考えに寄り添い、
犬自身が問題と向き合い、考え、判断して
望ましい行動ができるようにサポートしてあげるのも
良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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