不登校のメリット

 2017-10-13
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自分の周りにも不登校の子供は多いです。
最近でも、中学時代、不登校気味だったものの
高校入試はテストの点数のみで判断されるので、
結構、良い高校に入学ができたものの、
高校にも週に1~2日しか行かず、
部活も試合の日に遅刻をするなどして不登校が続いている・・
と言う話を聞きました。

母親も中学まではうるさく言っていたものの、
高校に入ってからは言うのを止めてしまった為、
家では通信ゲームをして過ごしているそうです。

不登校の問題は「閉塞感のある社会」とか
「管理教育の悪影響」などと言われる事が多いですし、
医師やスクールカウンセラーに相談すると、
「愛情不足なのでわがままとは思わずに
 子供の要求に応えてあげて」とか
「まずは、親子関係の修復が必要です」などと言われて、
本当に何もやらなかったり、
子供の召使いのようになってしまっている親も沢山、居るそうです。

勿論、「愛情不足」や「愛情のはき違い」を注意し、
子供が本当に求めている愛情を与えてあげるようにしたり、
「親子関係の修復」をする事も大切かもしれませんが、
だからと言って、子供の要求をなんでもかんでも叶えてあげて、
問題を先延ばしにするような対応は、
ちょっと違うのではないかと思います。

特に学校に行かない理由を「社会」や「教育」のせいにするのは、
結果にそれっぽい理由をつけただけで、
「じゃあ、これから具体的に何をすれば?」が見えてきませんし、
子供の一つひとつの行動を「行動随伴性」で見ようとしないのは、、
アドバイザーとしては問題かもしれないみたいそうです。

親は子供が学校に行かないと、
「学校に行かせよう、行かせよう」としてしまいますが、
逆に「家で何をしているか?」に注目する事が重要だそうです。

多くの場合、昼ぐらいに起きてきてごはんを食べ、
その後は自分の部屋でゲームをしたり、マンガを読んだり・・
母親が「ゲームばかりしていたらダメでしょう」などと言おうものなら、
子供が暴言を吐くので、母親はカウンセラーの言葉を思い出し、
「親子関係の安定」の為にそれ以上、言うのを止めてしまうそうです。
母親は少しでも外に連れ出そうと買い物に誘うと
面倒くさそうにしてついてきたので車で買い物に行き、
「お昼はハンバーガーが食べたい」と言うので、
マックに寄って食事をする・・など、
不登校の子供の要求に対して親が従うと言うのはよくある事なのだそうです。

こうした日常を見て、
「少しでも親子のかかわりがあるのなら良いではないか」
と言う人も居るかもしれませんが、
子供の行動を「行動前」「行動」「行動後」のメリットorデメリットで見て行くと、

「ゲームなし(行動前)→ゲーム開始(行動)→ゲームアリ(行動後)」「楽しい」

「うるさい母親(行動前)→暴言を吐く(行動)
 →母親が引き下がる(行動後)」「嫌な事がなくなる」

「空腹(行動前)→ハンバーガーを要求(行動)
 →ハンバーガーを食べる(行動後)」「美味しい」

ーと、学校よりも家庭で過ごす方が多くのメリットが得られるので、
学校に行かずに家庭で過ごす・・と言う行動が強化されてしまっているのです。
それでも、学校に行かずに一人ぼっちなのは寂しいだろう・・と思うと、
今はインターネットを用いたゲームの通信対戦で
家に居ながら友達と楽しく会話をしながらゲームができる・・
となれば、このまま、様子を見続けたとしても改善の見込みは無い・・
と言って良いのではないかと思います。

その後、その事実を知った下の二人のきょうだいも「ずるい」となり、
3人とも学校に行かなくなってしまった所で
母親が違う所に相談をしに行ったそうですが、
そこで言われた、
「この家庭のそもそもの問題は、
 本来なら、学校に通える事が「うらやましい」となり、
 家で過ごさないのは「可哀想」とならなければいけない所を
 家でのんびりと過ごしている長男の方がメリットが多くあり、
 学校に行っている子供達から「ずるい」と
 言わせてしまう環境」が問題なのだそうです。

しかし、それは、それまで相談に行った所で、
「どの子に対しても、分け隔てなく受け止めてあげて」
としか言われなかったからだそうです。
勿論、子供に対し、分け隔てなく愛情を注ぐのは大切ですが、
でも、それは大前提であり、与える愛情に差をつけない
と言う事であって、対応はその子によって変えた方が良いそうです。

その後、下の二人のきょうだいに対しては、
週に4日、学校に行けたら週末に母親と
ファミリーレストランかハンバーガーに行くと言うルールを設け、
長男に対しては、週に一度でも保健室登校でもできれば、
母親とファミレスかハンバーガーに行く・・としたそうです。

結果、下の二人は学校に行き、長男は学校に行かなかった為、
下の二人とだけでハンバーガーを食べに行ったそうですが、
それに対して長男はぶんむくれ・・
でも、ルールを変えない事で長男の方が変わり、
次の週には長男も学校に行ったので、
その週末は3人でファミレスで食事をする事ができたそうです。

母親は、これまで「きょうだい、分け隔てなく」
としか言われなかったそうで、
この教えには驚きを感じたそうですが、、

「行動の結果に応じて、きょうだいに歴然とした差をつけること」
「目標はそれぞれの子供のスモールステップなので、
 きょうだい間で「ずるい」とか「甘い」などとは言わせない」
「ファミレスやハンバーガーは、どんなことがあっても普段は行かない」

と言うルールを守っただけで、
すぐに結果に結びついた事はとても嬉しかったそうです。

犬の多頭飼いでも問題の多い犬にばかり世話を焼き、
犬が吠えると満足感を与えて黙らせようとするなど、、
沢山の愛情をみんな平等に・・分け隔てなく与えた結果、
一番、問題がある子の真似を他の子もしだしたり、
問題のある子とは違う問題を起こしたり・・と、
良い子の良い行動を褒めず、
問題行動の子のケアやサポートばかりをしていた為に、
良い行動をするよりも悪い行動をした方がメリットがある・・
となって、みんなが問題行動をするようになった・・
と言う話はよくありますので注意が必要です。

犬の行動の問題と言うと、
「ペットショップで売られていた子だから」とか
「他の犬の悪影響を受けて」など、
それっぽい理由や原因を当てはめて何も行動に移さない・・
と言う事もあったりしますが、
実際は「なるべくして問題行動を起こしている」
と言えるのではないかと思います。

「どの犬も分け隔てなく・・」と言う言葉はステキですし、
飼い主さんも犬の行動に対して、
自分の行動や考えを変えなくて良いので楽かもしれませんが、
そうではなく、
「行動の結果に応じて、犬達の間に歴然とした差をつける」
「目標はそれぞれの犬の理解度に合わせてスモールステップで教える」
「メリットはルールに沿って与え、
 それ以外はどんなことがあっても与えない」
など、犬の行動の変化を望むのなら、
まずは飼い主さんが自分自身の行動や考え方を
変えてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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