罰の副作用

 2017-10-08
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今は携帯電話よりもスマートフォンが主流ですが、
携帯からスマホに変える事に対し、
最初は強い抵抗や苦手意識を持たれた方も
多いのではないかと思います。

スマホは機能が豊富だし、
「ウイルス」とか「ハッキング」など怖い話題も多いです。
また、「変な操作をしたら壊れるのではないか?」と、
凄く慎重になって、恐る恐る操作をしていたものの、
使っているウチに操作にも慣れ、
変な事をしても「戻るのボタン」を押せば大丈夫・・
と、安心感を覚えてくると友達とのやり取りも積極的になり、
それが楽しくなって、より積極的にスマホを使うようになって
もう、携帯電話じゃ物足りない・・となったと思います。

流れにしてみると、

「使い方の分からないスマートフォン(直前)」
    ↓
「使ってみる(行動)」
    ↓
「結構大丈夫だし、楽しい(結果)」

と、行動に対して、
「スマホが壊れない(嫌な結果にならない)」し、
「楽しい(嬉しい結果が増える)」など、
嫌な事も起きない(嫌子の弱化)し、
楽しい事が増えた(好子の強化)事で
「スマホを使う」と言う行動が増え、
それがまた、新しい喜びや楽しいを生んで、
スマホを使う頻度はドンドンと増えていったのだと思います。

ーで、何が言いたいのかと言いますと、
「新しい事を覚えるのに”罰”は必要が無い」と言う事です。

スポーツの世界では、いまだに「アメとムチ」が必要だと言われますし、
「子供の教育」や「犬のしつけ」でも「アメとムチ」は必要で、
「アメとムチ」の使い方が上手な人が
「良い親」や「良いトレーナー」と言われる事も多いような気がします。

勿論、「ムチは絶対に必要が無い」とまでは言いませんが、、
新しい事を教えるのに「ムチ」は不要で、
「楽しい」や「嬉しい」があれば、
あとは、何もいらないと思います。

ちなみに「ムチ(嫌子)」を用いる事の「副作用」として、

(1)積極的な行動を減らしてしまう
(2)何も新しい事を教えた事にならない
(3)一時的に効果があるが長続きはしない
(4)弱化を使う側は罰的な関わりがエスカレートしがちになる
(5)弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす
(6)力関係次第で他人に同じことをしてしまう可能性を高める

と言うのがあるそうです。
これは、人間に用いられる理論ですが、
服従的な訓練を受けた犬にも
同じ事が言えるのではないかと思います。

・叱られないように何もしないようになる・・
・して欲しくない行動を抑制するだけで
 して欲しい行動を覚えたわけではない・・
・叱られないと行動しなくなる為、叱る人が常に必要
・「言う事を聞かない」からと飼い主の罰がエスカレートする
・人を怖がったり、人間不信になったり、
 自分に対する自信がない臆病な犬になる
・力関係で自分よりも弱そうな犬に対し、
 攻撃的なかかわりを行うようになる

など、犬に対して「手軽に言う事を聞かせる方法」として
「罰」が用いられる事は多いですが、
では、「副作用についてどのくらい理解しているか?」と言うと、
そこまで考えずに使ってしまっている
飼い主さんも多いのではないかと思います。

犬に対して「愛情を持って接すれば」と言う
飼い主さんからしてみれば、
「メリット」や「デメリット」の話は、
なかなか受け入れ難い話かもしれませんが、
でも、「罰は可哀想・・」と言って、「愛情」ばかりを与えても
犬は「してはいけない事」が伝わらない事もありますし、
「罰を用いた副作用」の怖さを知っているからこそ、
「罰」に対して物凄く慎重になれるのではないかと思います。

勿論、基本は犬の行動に対し、
「”楽しい”や”嬉しい”を与える」と「与えない」の二つを用い、
「嫌な事」は与えないようにするのが良いと思います。(^▼^)ノ
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