「不足行動」と「過剰行動」

 2017-09-21
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犬を育てて行く事に関して
「こうした方が良いと思いますよ」とお伝えし、
実際、その行動をした事で良い変化が生まれたとしても、
教わった飼い主さんが、そこからさらに
上を目指すと言う行動に移らなかったり、
その行動が長続きしない・・と言う事も多かったりします。

しかし、そうした事も特に珍しい事では無いのですが、
では、どうして良い結果が出ているにも関らず、
上を目指さなかったり、継続ができないのか?と言いますと、

(1)教わった人に怒られないだけの成果は上げた(行動)
(2)怒られる心配がなくなったのでサボる(結果)

と言う感じなのかもしれません?

勿論、継続はしていないので、
犬の行動は少しずつ悪くなって行っているのですが、
毎日、自分の犬を見ていると、少しずつの変化に気づかないのか、
ある程度、犬の行動の問題が見えてくるまで放っておき、
問題が大きくなると、また、教わりに行く・・
そして、怒られない程度まで頑張ったらサボる・・
と言う事を繰り返してしまう事はよくあると思います。

「これではいけない」と努力をする事もありますが、
それも長続きせず、ある程度、結果が出て安心すると、
「ここまで頑張ったんだから」とサボるようになってしまうのは、
根性が無いわけでも、意思が弱いわけでもなく、
「不足行動」と「過剰行動」が問題となってくるみたいです。

「不足行動」とは、これから始めよう・・
続けようとする行動の事を言うそうです。
目標を設定し「やろう」とは思っているものの、
それが続かないのは「すぐに成果を確認できないから」
と言うのもあると思います。

そもそも、「不足行動」を増やして目標まで辿り着くまでには、
長い長い時間が必要です。
言い換えれば、長く続けないと成果が得られない為に挫折しやすい・・
と言えるのだそうです。
ロールプレイングゲームのように、
モンスターを倒せば倒すだけレベルが上がって成果をすぐに確認できる・・
となれば、時間を忘れて没頭もできますが、
実生活では、どんなに頑張ってもレベルアップの表示はありませんし、
自分が今、どのくらいの位置に居るのか?
いつになったら結果が出るのか?すら分からなければ、
作業が苦痛になって、途中で止めてしまうのも当然だと思います。

逆に「過剰行動」は?と言いますと、
「過剰行動」とは、その行動をしてもデメリットにしかならない・・
目標到達への邪魔になるから止めよう・・減らそうと思いつつも
なかなか、止めたり減らしたりできない行動を言うそうです。

ダイエットをしているのに、甘いものを食べてしまう・・
お酒が止められない・・など、
長い長い目標に向かって不確実な道を一歩、一歩、歩くよりも
身近で確実な報酬に手が伸びてしまう・・
と言うのも仕方の無い事だと思います。

逆に言えば、こうした原理を逆手に取れば、
どんな行動も継続できると言う事だそうです。

犬の「問題行動を改善する」と言うゴールを目指す時も、
長く、いつ、達成できるかも分からない歩みを続けるのは大変なので、
ゴールまでの道筋を細かく分け、自分の行動に対し、
確実な報酬を得られるようにしてみるのが良いそうです。
例えば、お散歩中に自分の犬が犬を見て吠えてしまうと言う場合は、
最初から「犬と上手にご挨拶ができたら」をゴールにするのではなく、
遠くから犬を見ても吠えなかったら犬におやつを与え、
その行動を成功させる事ができたら、
自分も美味しいチョコを一粒、食べても良いなど、
小さな報酬を得られるようにしてみるのも良いと思います。

その後、相手の犬との距離を少しずつ近づけて行き、
もし、失敗させてしまったら、昨日の位置まで戻って、
そこからまた、少しずつ慣らして行く・・
逆に「散歩中に犬を見つけると、自分の犬が吠えてしまうから」と、
犬を見つけた途端、自分の犬を抱き上げてしまうと言う
止めたい行動がある場合は、
「自分の犬を抱き上げる」と言う行動をしてしまった時は、
「その日は好きな事を我慢する」など、
自分に対して何かしらのペナルティを与えるようにしてみると、
少しずつ、してはいけない行動を減らしていけるのではないかと思います。

今はスマホのゲームが爆発的な人気ですが、
どうして、高いお金を課金してまでゲームをするのか?と言いますと、
自分の行動に対してすぐに成果が返ってくるからだと思います。
時間がかかったり、お金はかかるものの、
頑張れば頑張っただけ成果が得られる・・と言うのは、
現実の世界ではなかなか、得られない喜びですし、
ボスを倒すと言う最終的なゴールが提示されつつも、
そこに至るまでには、適度な間隔で中ボスが用意され、
ダンジョンを探索しては財宝を見つけたり、
謎を解いて新しい武器を手に入れたり・・と、
人間が喜びを感じる「行動原理」をしっかりと応用しているからこそ、
多くの人がゲームにはまっているのだと思います。

「ゲームなんてしているとバカになる」なんて言う人も多いですが、
ゲームだけではなく、マンガもアニメもドラマだって、
消費者がいかに長く楽しんでくれるか?
見続けてくれるか?と言う「持続の為の工夫」を
沢山していると思いますので、
「何をやっても長続きしない・・」と諦めずに
持続の為の方法を考えてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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