葛藤が自律の為には必要

 2017-08-31
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犬の「しつけ」と言うと、
叱ったり怒ったりしてやらせる事・・
指示や命令で言う事を聞かせる事・・
と言うイメージが強い気がしますが、
いつまでも叱られたり、怒られたりしなければやらない・・
飼い主の指示や命令を与えられなければできない・・
と言うのでは「しつけができている」とは言えませんので、
「しつけ」とは、自分からはやりたがらない事を
自発的にやるようにする事だと言えるそうです。

勿論、そうは言っても、すぐにできるワケではありません。
「もっと遊びたい」と「帰らなくてはならない」と言った気持ちのぶつかり合い・・
「やりたい事」と「やめなくてはならない状況」の中で「葛藤」が生まれ、
その中から自分の心と行動をコントロールする術を少しずつ
学ばせてあげるのが良いそうです。

勿論、だからと言って犬の欲求を全て否定するのではなく、
なるべく欲求を満たしてあげる方が良いそうです。
「自分のしたい事をする」
「誰かに自分の気持ちを理解してもらい、受け止めてもらう」
そうした事が「豊かな心」を育てて行くためには必要になってきますが、
だからと言って、欲求を全て満たしてあげる事は不可能です。

「遊びたい」と言う気持ちがあっても、
時間になれば帰らなければなりませんし、
「我慢して帰る」を自分で選択する為には、
最初は周りの援助が必要になってくるそうです。

しかし、多くの場合、「もう、帰るよ」と言った後、
犬が「逃げたり」「聞こえないフリ」をしたりすると、
「できるまで待つ」と言う行動を選択するよりも、
「コラ」と怒って犬を追いかけたり、
「じゃあ、お母さん、帰っちゃうわよ」
と言った行動を選択してしまう事はあると思います。

「教えて、待つ」と言うサポートをするどころか
「脅し」で言う事を聞かせようとしてしまえば、
そこから犬が学ぶ事は「言う事を聞かないと脅される」です。

犬自身が「帰りたくない」と「帰らなければ」と言う
葛藤の中から自分で正解を選択するのではなく、
飼い主さんの「脅し」によって仕方なく言う事を聞く・・
と言う事を続けていれば、
いつまでも、犬自身が「正解」を選択する事はできませんし、
ある意味「脅されたなら言う事を聞きなさい」と言う
「しつけ」をしているとも言えると思います。

犬の嫌がっている姿を見た時、
犬の気持ちを理解して「嫌だよね」なんて言ってしまうと
犬の嫌がる気持ちを肯定し、反抗を許してしまう事になりそう・・
とか、犬の「嫌だ」と言う気持ちを理解しているのに、
それを受けとめてあげないのは可哀想だと思ってしまったり・・

でも、「あなたの気持ちが分かる」と言う「共感」は
「同意」とは違いますので「犬の気持ちを理解しているよ」とした上で、
「正解」を選択できるようにサポートしてあげるのが良いと思いますし、
その為にも「この子はいつか正解を自分で選ぶ事ができる子」なのだと信じて、
長期にわたって根気よく教え続けてあげる事が大切みたいです。

飼い主さんの中には、
犬に「葛藤」を与える事を避けようとする人も多いです。
「葛藤して悩み、苦しんでいる犬を見ているのが辛い」とか
「葛藤から来る「要求吠え」や「ワガママ行動」などの問題行動を
 見ていられない」と言う事もありますが、
そうして「外からの干渉」によって犬をコントロールしていると、
犬は自分で自分の気持ちや感情をコントロールするスキルが伸びませんから
「ワガママ」になってしまう事もありますし、
危険な事に無防備なまま足を突っ込んでしまったり、
逆に自分の足で一歩を踏み出して世界を広げて行く・・
と言った内的な気持ちから行動も
あまりできなくなってしまう事もあるみたいです。

「しつけ」とは「飼い主さんの思い通りに動く犬」にする為ではなく、
心の揺れ動きの中でも自分なりに考え、
判断し、行動ができる犬に育てる事だと考え、
「過干渉」でも「無関心」でもなく、
その場、その場で正しいと思ったリアクションを返してあげるようにする。

「怒る」とか「可哀想」など、
自分の感情だけで判断し、行動するのは子供でもできます。
でも、幼い犬の心を育ててあげる為に犬を「できる存在」と認め、
犬なりの結論が出せるようになるまで教え、見守り、
困った時は「すぐに助けるよ」と言うメッセージを
送る事ができるのは「大人」なので、「その先」を見据えた対応をしてあげるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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