社会に対する「信頼」

 2017-08-25
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「楽しいから遊ぶ」とか「怖いから逃げる」など、
感情と行動が一致していた仔犬も1歳前後になると、
遊びに誘っても「今は嫌だ」と言う態度をするようになったり、
怖くも無いのに「怖いフリ」をして
飼い主さんの気を引こうとするようになる事は多いです。

そうなると、「犬が急に言う事を聞かなくなった」と、
急に厳しい「しつけ」を始めたり、
「一体、どうしたの!?」と飼い主さんの方が慌ててしまい、
「心配、心配」と犬の思うまま、過保護に接して
「ワガママ犬」に育ててしまう事もあったりしますが、
小さい頃は「カワイイ、カワイイ」と
王子様やお姫様のように接してあげつつも、
犬が自分の考えや主張を通そうと行動し始めた頃からは、
少しずつ「しつけ」を意識してみるのが良いみたいです。

しかし、「しつけ」と言うと
「こうしなさい」と一方的に押し付ける感じになってしまいがちです。
それは、飼い主さんの中に
「こうして欲しい」や「こうであって欲しい」が先にあり、
でも、そうはなっていない為に
「厳しいしつけ」で言う事を聞かせようとしてしまったり、
自分の中の不安を取り除く為に代わりになんでもやってあげて、
自分の中の不安を解消しようとしてしまいがちですが、
そうではなく、犬の気持ちや理解度に合わせて教え方を変えたり、
教える内容を変化させて行く必要性があるそうです。

飼い主さん主体ではなく、犬主体のしつけを始めようと思った時、
犬を自由に・・褒めて育てたい・・と考える事は多いと思います。
でも、だからと言って急に「さぁ、自由にやってみなさい」と言われても、
犬だって動けない事は多いです。

「自由にさせる事」が犬の「主体性」を伸ばす為には必要・・
と、つい、思ってしまいがちですが、
例えば、散歩中の犬同士のご挨拶を練習しようと思った時なども、
何のお手本もなく、犬だけを自由にやらせてみたとしても、
それは犬にしてみれば、放っておかれているだけになってしまう為、
結果として衝動的な行動をして失敗させてしまう事も多いですから
声がけやおやつの提示、リードによるサポートなどをして、
犬の感情が上がり過ぎないようにしつつ、
自分の行動が正解なのか?それとも不正解なのか?
を伝えてあげるのも良いと思います。

しかし、、そうして犬のサポートをしてみたり、
犬のお手本になるような行動をして正解と不正解を提示してみても、
犬が飼い主さんに関心が無いばかりに
そうした「教え」に一切、気づかず、
また、学ぼうとしない・・と言う事も多いです。

なので、そう言う時は無理に経験から学ばせようとするのではなく、
まずは、飼い主さんとの気持ちの交流を多くし、
犬と飼い主さんの心のやり取りの中で、
犬が自分の気持ちを発したり、抑えたりする
「感情コントロール」のスキルを育ててあげたり、
相手の気持ちを考えたり、共感したりなど、
他者とのコミュニケーションスキルを
育てて行くのが良いと思います。

飼い主さんとのコミュニケーションで得たスキルを用いて、
他の犬とのコミュニケーションを成功させる・・

「犬のしつけ」と言うと、つい、「こう言う時はどうする?」
と言った、「Q&A」方式の考え方になってしまいがちですが、
その度に犬に対して「こうしなさい」とか「ああしなさい」と言っていては、
犬の主体性は下がり、段々と飼い主さんの顔色を伺うようになったり、
自分に対する自信を失ってしまう事もありますから、
「基本」は飼い主さんとの日々の暮らしの中における
コミュニケーションの中にあり、、
飼い主さん自身の振る舞い方が
社会生活における犬の振る舞い方の「お手本」となっている・・
と考えてみるのも良いと思います。

また、犬が他の犬に対して攻撃行動を取ったり、
逆に物凄く怯えて逃げ回っている・・と言うのは、
社会に対する「信頼」が薄れているからかもしれません?

そうならない為にも飼い主さんが社会や対人関係に対して
「怖い、怖い」と思い過ぎない事が大切だと思いますし、
他者に対して「上下」や「勝ち負け」の意識を強く持つ事で
「簡単に心を許す事ができない・・」と言うのも、
犬の中に「他者に対する不信感」を育ててしまう事にも
つながるかもしれませんし、
犬が言う事を聞かないと、怖がらせて言う事を聞かせようとしたり、
犬に対して嘘をついたり、ビックリさせたり、
他の飼い主さんが求めているから・・と言う理由で
自分の犬に無理をさせたりするのも、
犬が信頼しようとしている社会を・・
飼い主さんを「怖い世界」とか「信頼できない存在」と言うイメージにさせない
と言う事も重要だと思います。

その為にもまずは飼い主さんが人や社会に対して信頼してみる・・
と言う事も大切になってくるのではないかと思います。(^▼^)ノ
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