「損得」で接し過ぎない

 2017-06-18
10DSC00401.jpg

犬は「その場」の「損得勘定」で考える事は多いです。
でも、それは人間も同じで「損得勘定」自体は悪い事では無く、
ごく当たり前の普通の事だと思いますし、
そうした「損得勘定」を基準にして、
犬を育てている事もあるのではないかと思います。

例えば、「ホラ、おやつをあげるからコレをしなさい」と、
「得」をチラつかせて犬の行動を促したり、
逆に「そんな子は知らないよ」と言って犬のそばから離れるなど、
「損」を提示して、犬の行動を止めようとする事もあると思います。

勿論、そうした事も犬が色々な事を知る段階だったり、
「して良い事」と「してはいけない事」を判断する為のきっかけ作りとして
行うのなら良いのですが、意外といつまで経っても、
「得」をチラつかせて犬の行動を促そうとしたり、
「損」を提示して犬の行動を止めようと
してしまっている事は多いのではないかと思います。

しかし、その結果、犬は「損得勘定」でしか
動かなくなってしまう事もありますから注意が必要です。

飼い主さんが「おいで」と言っても、
そこに「得」が無さそうだったら「聞こえないフリ」をして行かないし、
飼い主さんが叱っても、よその犬の方が気になれば吠え続ける・・など、
飼い主さん以上に楽しい事がある・・など、
「得」があれば、そっちを優先させてしまう犬になってしまう事も多いのです。

でも、本当はそう言う犬になって欲しいワケではないと思います。
「損得」を越えた「関係性」を作りたかったと思うのですが、
そうなってしまったのは、犬がワガママで自分勝手なわけではなく、
飼い主さんが「損得」を提示して育ててきてしまったからかもしれないのです。

人間の場合も「損得勘定」が強い人が居ますが、
「損得勘定」が強すぎると、他者と人間関係を持つ時も
自分の「自尊心」を支える為に利用しているだけで、
本当の意味で他者に「共感」したり「思いやり」を持ったり、
「感謝」したりする能力に乏しく、
現実的な「信頼関係」を持つことができなかったりもするそうです。
また、「良心」に乏しく、利己的で、
学習の結果「うわべ」だけの「思いやり」を示す事はできますし、
そんな自分に対し、
「自分は良心的で利他的な行いをしているのだから、
 他者から愛されるべき存在」と自己評価をしていたりもするそうですが、
現実とのギャップに密かに悩んでいる・・と言う事は多いみたいです。

犬の場合はそこまででは無いにしろ、
「損得勘定」が強くなってしまうと
他者に対して「思いやり」を持てなくなってしまったり、
「共感」に乏しくなって常に自己中心的に行動し、
計算から「媚び」を売るような可愛らしい行動もできたりはするけれど、
心の中では他者に対して不信感を持っていて、
飼い主さんとの健全な信頼関係を持つ事ができない・・
と言う事もあったりしますから、
「犬の為」と言って、犬にとっての「得」ばかりを提示して
動かそうとするのではなく、「損」や「得」を越えた
「関係性作り」を考えて行くのも良いのではないかと思います。

「犬がしたくなくてもやらなければならない」
「犬がやりたがっても、やらせない」
その為には、飼い主さんとの関係性が重要で、
何かを提示して犬を動かすのではなく、
犬の行動に対して「褒め」や「無視」、
「叱り」を用いる必要があると思うのですが、
実際は「犬が可哀想」と言ってできない人も多かったりします。

でも、
「犬がやりたくなくてもやらせなければならない時」や
「犬がやりたがってもやらせてはダメな時」はあると思います。
それを、「しない」とか「させない」と言うのは、
本当の意味で「犬の為」になるのでしょうか?

「損得」の意識が強く、自分の価値が低いと思う人ほど、
「オヤツ」などの「得」に頼り、
「魅力的な飼い主さんになろう」とか
「なれる」などとは思えない事もあるかもしれませんが、
そんな風に飼い主さんが自信を持てずにいれば、
「魅力的な飼い主」からは、ますます、遠ざかってしまうと思いますので、
「得」や「損」を提示して犬の行動をコントロールしようとするのではなく、
まずは、犬の気持ちや考えを「尊重」し、
「やればできる存在」として、犬の事を見てみるようにしてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
カテゴリ : トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫