新しい行動のきっかけ作りと定着

 2016-12-24
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「褒め」や「オヤツ」・・
「クリッカー」を用いた「シェイピング」などで
犬の行動を「強化」する方法を学んでいる飼い主さんも、
「犬に新しい行動を促す為には?」となると、
途端に分からなくなってしまう事は多いみたいです。

「褒め」や「オヤツ」・・「シェイピング」など、
犬の行動を強化する方法は犬の行動の「後」に行われますが、
犬に新しい行動を促す為には犬の行動よりも「先」に
「きっかけ」を与えてあげる必要があると思います。

では、その為にはどうしたら良いか?と言いますと、

「指示・命令」
「モデリング」
「誘導」
が大切になってくるそうです。

「指示」や「命令」と言うと、
悪いイメージを持ってしまう飼い主さんも多いですが、
犬と良い関係性を築き、犬が喜んで行う場合は
「指示」や「命令」は悪い事ではなく、
新しい行動を促し、犬の世界を広げてあげられる
きっかけになると思います。

そして、「モデリング」は
「模範」となる動きを見て真似をする事です。
ドッグランなどで他の犬の動きを見て、真似をするうちに
今まではできなかった「追いかけっこ」をしだしたり、
一緒に並んでオヤツを貰えるようになったりする事も多いです。

「誘導」は指示や命令に近いですが、
オヤツを見せて、行かせたい場所まで犬を誘導したり、
あるいは、オスワリを教えたい時に犬のお尻を押し下げるなど、
犬の身体に触れて新しい動きを教えたい時などに使うそうです。

ちなみにこれらの「きっかけ作り」は全て
「楽しい」が基本となっていますので、
飼い主さんとの関係性がきちんと作られていないのに、
指示や命令だけをしても「聞こえないフリ」をされてしまいますし、
犬が苦手なのにドッグランに連れて行っても、
犬を避けてフェンス際を歩くだけになってしまいます。
また、「おやつによる誘導」で犬を動かそうとばかりしていると、
オヤツが無いと行動しない犬になってしまいますから注意が必要です。

でも、こうした事は飼い主さんにも同じ事が言えると思います。
トレーナーさんに教わったり、他の飼い主さんのお話を聴いたり・・と、
「こうしてみて下さい」と言う指示や
「これをやってみて下さい」と言うお願い・・
「こうしてみたら?」と言う提案を受けて
新しい行動を起こすと言う事はあると思いますし、
ドッグトレーナーさんの動きを見て真似をし、
新しい行動にチャレンジしてみる・・と言う事は多いと思います。
職場やスポーツなどでも先輩の動きを見て真似をする事はあると思いますが、
「教え」の中には言葉では表しきれない部分もあったりしますので、
やはり、上手な人の動きを見て真似をする・・と言う事は重要だそうです。

「誘導」も口で説明しても理解できない部分・・・
見よう見真似では真似しきれない部分を実際に相手に触れて誘導し、
教わる人の身体的感覚に訴える時に使うそうですが、
例えば、スポーツなどで「もっと腰を回せ」と指導しても、
本人は一生懸命に回しているつもりだけど、
全然、足りない・・と言う時、
コーチが生徒の腰に手を添えて「ここまで回すんだ!」と捻る事で
生徒は自分の身体を通して理解ができる・・
と言うような感じみたいです。

ただ、なかなか「新しい行動に移せない」と言う飼い主さんほど、
他の飼い主さんに相談をしたり、
本などを読んで新しい知識を得ようとしたりはしないみたいですし、
トレーナーさんや他の飼い主さんの動きを見て真似をしたりはしない・・
と言うか、そもそも、他者の動きや考えに興味が無かったり、
「分かっているけど行動できない犬」に対して
積極的に何かをする事がなかったり、
あるいは、「行っておいで」とか「みんな楽しそうだよ」と
声はかけたりはするものの、オヤツを使って誘導してみたり、
自分が先に犬が集まる場所に行って待ってみる・・
など、自分が率先して行動してみる・・
と言う事が無かったりする為に結果として犬もまた、新しい行動に移せない・・
移すきっかけを作れない・・と言う事は多いのではないかと思います。

勿論、「行動のきっかけとなる刺激」を与えたからと言って、
犬が必ずしもその気になって行動するか?と言いますと、
必ずしもそうではないと思います。

行動のきっかけを与えたつもりでも、
犬にしてみれば「行動の動機」としては弱い・・と言う事もありますし、
折角、「きっかけ」を得て犬が行動をしたにも関わらず、
その後、その行動に対する「強化」をしなかった為、
行動が定着しなかった・・と言う事も多いみたいです。

でも、だからと言って「きっかけ」を与えなければ、
犬の世界を広げてあげられる可能性は低くなってしまいますから、
「楽しい」を基準にした「きっかけ」を与え続けてあげつつ、
犬が乗ってきたら「もう、これで大丈夫」と安心しないで、
犬の新しい行動に対して常に興味を持ち続けてあげ、
「頑張り」を肯定し、共感し続けてあげる事が
大切になってくるのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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