飼い主さんの努力のズレ

 2016-12-23
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「犬のしつけ」と言うと、犬の行動問題の改善の為に
「犬の行動を制御する方法」や「犬が吠えたら無視をする」など、
対処や対応の仕方を中心に学ぶ事は多いと思います。

リードの使い方や褒め方、おやつのあげ方など、
色々な事を学ぶ中で次第に犬の行動問題も減って行くと思いますが、
ある一定のラインまで行くと頭打ちと言うか、
犬と飼い主さんの成長が止まってしまう・・
と言う事もあったりするのです。

犬のしつけを真剣にやろうと言う飼い主さんは真面目な人が多く、
「もっと頑張らなければ」と努力を続けますが、
その頑張りが犬には伝わっていなかったり、
努力の方向性にズレが生じてしまっている事も・・
確かに「犬のシグナルの読み取り」や「犬の行動の手助け」は大事です。
でも、自分の犬のシグナルや相手の犬のシグナルが分かったとしても、
犬に対して「何の声かけもしない」など、そこから行動に移せなかったり、
犬が苦手とする事に対する行動の手助けはできたとしても
「新しい事にチャレンジさせる」など、
犬の自主性を伸ばすような行動を飼い主さんが起せなかったとしたら、
飼い主さんがいくら「知識」や「経験」を得たとしても、
その努力は犬には伝わり難く、
飼い主さんの「自己満足」で終ってしまう事もあるかもしれないのです。

一流のスポーツ選手が一流のコーチなれるか?と言うと、
実はそうはならない事が多いように、、
知識があり、技術があり、経験があったとしても、
それを伝えたり、教えたりするのは、また違う技術・・・
だから、飼い主さんも知識や技術、経験を得たからと言って、
それで、もう大丈夫か?と言いますと、
それを犬に伝える術・・教える技術を学ぶ必要があると思います。

勿論、人に何かを教えるのが難しいように、
犬に何かを教えるのは難しいです。
いや、言葉や身振り手振りが通じない分、
人に教えるよりも難しいかもしれません?

でも、だからと言って「犬が悪い」とか
「犬がバカだから」と言ってしまうとしたらどうでしょう?
もし、コーチが生徒に対して
「あの生徒はバカだから教えられない」と生徒のせいにしたとしたら、
それは「指導力が無い」と自ら認めている事になってしまうと思います。

勿論、飼い主さんが知識や技術、経験を学ぶ事は重要です。
でも、ある程度、「インプット」ができ、
自分で考え、判断できるようになったのなら、
今度は犬に対して「アウトプット」をして行く必要もあると思います。

中には「私はまだまだ・・」と
まずは自分が完璧になれるまで
努力をしようとしてしまう飼い主さんも多いと思いますが、
心を持つ犬に対しては、状況によって正解が異なりますし、
正解・・つまり、犬が「分かった」と思えるような教え方をする為には、
「この方法は分かり辛かったな・・」と、沢山の失敗をする中で、
正解を導き出して行く必要があると思います。
つまり、最初から正解だけを求めて失敗をしようとしないと、
正解もまた、導き出せませんので、
結果としていつまでも犬に教えてあげられない・・
と言う可能性もあるのです。

まぁ、「もっと、頑張らないと・・」と、
一人で努力をしてしまう飼い主さんと言うのは、
多分、小さい頃からそうして一人で頑張ってきたのだと思います。
だから、人に教わるのが苦手で一人で抱え込んでしまうのだと思いますが、
実は、それ自体、凄く「慣れ親しんだ思考の習慣」であり、
気づくと、無意識に一人で頑張っていた・・
と言う事もあったり・・

でも、学校の勉強など、一人で行う事はともかく、
犬と一緒に学んで行く作業は、
飼い主さんだけが頑張っても結果にはつながらないと思います。

「どうやったら犬にも理解できるような教え方ができるか?」

一人で黙々とやってきた飼い主さんだと、
「犬ができるように導いて行く」と言う作業は、
これまでの「思考の習慣」とぶつかって、イライラし、
「犬に教えるよりも自分が代わりにやってあげた方が楽!」
となってしまうかもしれませんが、
それだと、また、慣れ親しんだ思考の習慣に戻ってしまい、
そこから先には行けないかもしれませんので、
犬と共に学び、犬と共に歩んで行く方法について
少しずつ学び、考えて行く・・
と言う風にしてみるのも良いのではないと思います。(^▼^)ノ
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