葛藤が犬の心を育てて行く

 2016-12-08
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朝・・
もう少し布団に入っていたいけど、
そろそろ起きないと遅刻をしてしまう・・
とか
もう少しテレビを見ていたいけど、
やらなければならない事が残ってる・・
など、
人間は「葛藤」をする事がよくあると思います。

どちらも欲しい・・
どっちもやりたい・・
相手の気持ちが分かるけど分かりたくない・・
など、選択や決断に迷うとイライラしたり、
ストレスが溜まったりしますが、
人間は「葛藤を」しながら育つ事で「考える力」を伸ばし、
「決断力」を高める事ができるようになるのだそうです。

小さい頃から、沢山の「葛藤」を学んだ子供は
「したいからする」とか
「気分が乗らないからやらない」とか
「なんかキライだからイヤ」などと言った気分に頼る判断をせず、
何が最適か? 
どうすれば、お互いに気分良くなれるか?
と言った「本質的な部分」を考えられるようになるのだそうです。

また、「葛藤」を充分に経験して来た子供は考える事が上手だそうです。
自分の感情をコントロールし、
目的の為に「どうすれば良いか?」を考え、判断し、行動できるスキルがある。

これは、犬も同じだと思うのですが、
飼い主さんが犬に「葛藤」をさせているか?と言うと、
意外と「可哀想」とか「決断するまで待てない」などの理由から、
代わりにやってあげてしまったり、
早々に答えを教えてしまったり・・
と言う事は多いのではないかと思います。

例えば、お散歩中、
犬が気になる匂いを発見したものの、
飼い主さんは「行こう」と促している・・
あるいは、ドッグランなどで
犬はもう少し、遊びたいけど、
飼い主さんは「帰るわよ」と犬の名前を呼んでいる・・

そう言う時、犬の心の中では「葛藤」が生まれていると思いますが、
飼い主さんは犬の判断を待つよりも先に

「ママ、先に帰っちゃうわよ」と遠ざかって犬を脅したり、
「ホラ、行くわよ!」と犬を叱ったり、
「良い子だからおいで」と褒め言葉で促したり、
「オヤツ」を見せて犬を動かそうとしたり・・

そうして、飼い主さんが犬に「葛藤」をする時間を与えずに
指示や命令・・オヤツで自分の言う事を聞かせようとしてしまえば、
犬は自分の感情をコントロールして
「正解」を導き出す力を養う事はできませんから、
何歳になっても、逃げ回ってばかり・・と、
感情の赴くままに行動する犬になってしまう事も
あるのではないかと思います。

また、犬が「葛藤」をしているのを見て、
「可哀想」と思ってしまうのも注意かもしれません?

犬が嫌がっているのだから無理にやらせる必要はない・・
犬がやりたくないのだったら、やらなくても良い・・
犬があれも欲しい、これも欲しいと願っているのなら、
その全ての欲求に応えてあげるのが愛情だ・・

勿論、その時の状況や条件にもよるとは思いますが、
「嫌でもやらなくてはならない時」や
「やりたくなくてもやらなくてはならない時」
あるいは、「どちらかを選ばなければならない時」は
必ずあるのではないかと思います。

人間の子供でも「お菓子は一つね」と言われるから、
自分で一生懸命に考えて一つを選び、
その結果に満足したり、後悔をしたりする中で、
自分の感情をコントロールし、
自分の判断や決断に自信を持って行くと思いますが、
もし、欲しいのにガマンしているなんて可哀想・・と、
両方とも買ってあげる・・
あるいは、
やりたくない事はやらなくても良い・・
としてしまえば、子供はガマンを知らず、
感情のコントロールもできなくなってしまいますから、
大人になって嫌な事が起きた時・・
やらなくてはならない事があった時・・
それを乗り越える力を持っていない・・
なんて事もあるかもしれませんから、
犬が判断に困っていたり、
うまく行かない欲求でイライラしていたり、
感情に振り回されていたとしても、
安易に手や口を出さずに見守るようにしてあげつつ、
自分の感情をコントロールする事を
少しずつ、教えてあげるのが良いのではないかと思います。

勿論、そうは言っても、
すぐに自分の感情をコントロールできるようになるわけではありません。
だから、
嫌なものは嫌だ・・
やりたくない事はやりたくない・・
あれも欲しい、これも欲しい・・と言う犬に対し、
頭ごなしに叱ったり、力ずくで従わせるのではなく、
「そうだね・・」と、まずは犬の気持ちに共感してあげつつ、
でも、ルールとガマンは必要だよ。と言う事を伝え、
待ってあげるのが良いそうです。

犬はいくら自分の要求を通そうとしても、
飼い主さんは待ってはくれるものの折れてはくれない・・
となれば、心の中で葛藤し、
少しずつ、
嫌だけど分かった・・
やりたくないけどやる・・
ガマンをして一つを選ぶ・・
と、自分の気持ちをコントロールし、
気持ちを受け入れる事を学びます。

だから、なるべく「葛藤」の場を与え、
「葛藤」する犬を信じて待ってあげるようにする。
と言うのが良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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