「万能感」と「有能感」

 2016-08-22
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犬の「自己肯定感」を高めてあげる為には、
「飼い主さんからの注目と愛情を浴びて大切にされている」
と犬が実感できる環境作りや
「困った事があれば飼い主さんが助けてくれる」とか、
「やりたい事があれば飼い主さんがサポートしてくれる」など、
信用と信頼をどれだけ作ってあげられるか?
が重要になってくるそうです。

一対一の時間を作って一緒に遊んだり、
犬が困った時は助け、
愛情を欲しがっている時はしっかりと愛情を与えたり・・
そうして、犬の「自己肯定感」は育って行くと思いますが、
注意したいのは、それと同時に
「万能感」も一緒に育っている・・と言う事だそうです。

では、「万能感」とは何か?と言いますと、
「思った事はなんでもできる」と言う気持ちで、
飼い主さんの中には「そんな気持ちになった事はない」
と思われるかもしれませんが、
普通の人でも存在意識では
「万能感」が働いている事も多く、
例えば、子供の頃、
「スーパーで駄々をこねて泣き叫べば、
 親は泣き止ませる為にお菓子を買ってくれる」
と信じて疑わなかった・・など、
「状況(環境や相手の行動)は自分のあり方で変えられる」
と信じている認識などを言うみたいです。

勿論、たいていの場合、
おやつが買って貰えない上、
親からきつく叱られたりして、
「万能感」は縮小して行きますが、
犬の場合は「犬だから・・」と、
飼い主さんが「可愛い、可愛い」と甘やかしたり、
「可哀想」と代わりになんでもしてあげてしまう事で
「万能感」が膨れ上がってしまっている事も
多かったりしますから注意が必要です。

では、万能感が膨れ上がってしまうとどうなるのでしょう?

なんでも自分の思い通りにしようとして、
飼い主さんに向かって吠えて要求をし、
飼い主さんが思うように動いてくれないと、
全く、違う所にオシッコをしたりして不満をアピールする・・
飼い主さんは「仕方が無いわね」とか
「ルールが分からないのね」と考えますが、
そうではなく「善悪の判断」ができていない・・
自分の「こうしたい」とか「それはしたくない」が、
ルールであり、善悪の基準であり、
飼い主さんがいくら困ろうが・・
酷い場合は飼い主さんに噛み付いてでも
自分の言う事を聞かせようとし、
それが正しい行動であり、、言う事を聴かない飼い主が悪い・・
と反省するそぶりも見せない・・と言う事も

それでも飼い主さんは
「愛情さえ与えていれば、いつか、分かってくれるはず」とか、
「いつか自分の行いに気づいて変わってくれるはず」
と望みますが、万能感が膨れ上がってしまうと
「世界は自分の為にある」と思ってしまう・・など、
物事の認識に「ゆがみ」が生じており、
いくら待っても気づかない・・
と言う事も多いみたいです。

そもそも、そうして、
万能感を膨れ上がらせてしまう環境の中には、
犬の考えや行動に対し、
「それは間違いだよ」とか「そのままではいけない」
などと言ったメッセージが含まれていない事も多いですから
犬も気づきようがなかったり・・・

では、膨れ上がった「万能感」をどうしたら良いか?と言いますと、
やはり、しっかりとルールとガマンを教え、
「万能感」を小さくさせて行く事が大切みたいです。

ただし、「万能感」を小さくしようと制御&抑制ばかりしていると、
「うまくいかない」とか「思うようにできない」と言う事が増え、
今度は犬の「自己肯定感」が小さくなってしまうので、
そこは、一緒に遊ぶ時間を増やしたり、
「オテ」などのコマンドを教えて、
できたら褒めたあげるようにしたりする事で
「有能感」を育ててあげるのが良いそうです。

「万能感」が「なんでもできる」とか
「何をしても許される」と言うような「認識」だとすると、
「有能感」は
「自分にできる事」と「自分にはできない事」を理解し、
「して良い事」と「してはいけない事」を認識していると言う事・・

「できない事」と「してはいけない事」が分かれば、
「して良い事」の中で「自分にできる事」を発揮できるので、
望まれた環境の中、自分の能力に対する自信を高めて行く事ができ、
社会に対する「適応力」もアップして行く為、
「自分は凄い」とか「自分はできる」と言う認識が高まって、
「自分に対する自信を深めて行ける子」
にしてあげられる事もできると思います。

まぁ、飼い主さんとしては、
自分の犬に対し
「なんでもできるよ」と自信をつけてあげたいし、
「なんでもできるようにさせてあげたい」
と思う親心もありますので、ついつい、
「万能感」を膨れ上がらせてしまいがちですが、
ある程度、犬に自信がつき、
「万能感」が育ってきたならば、
今度は犬が自分で
「できる事」と「できない事」を判断できるようにさせてあげる・・
「できない事があると知ったら落ち込むのではないか?」とか、
「自信を失って傷つくのではないか?」と心配になる気持ちも分かりますが、
それを防ぐ為にも、まずは、犬の「自己肯定感」を高め、
「できない事」を認める力・・
「できない事」を少しずつできるように努力して行く事ができる力を育てて行く・・
と言うのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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