「イイ子」が「イイ子」とは限らない

 2016-05-30
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仔犬が成長し・・1歳前後になると、
少しずつ飼い主さんの言う事を聞かなくなったりと、
思い通りに行動してくれなくなる事は多いです。

しかし、中には
飼い主さんの言う事をよく聴く「いい子」が居て、
飼い主さんも「聞き分けがよくて手がかからない」と、
少し自慢げに言ったりしますが、
その子の表情を見てみると、
暗く、沈んでいる事もあったりしますので、
要求的な行動や問題行動を起こさない・・
「手がかからない」からと言って、
それで「いい子」と判断してしまうのは、
少し注意が必要かもしれません?

人間の場合でも、
「聞き分けが良くて、手がかからない」と言う子ほど、
中学や高校などの思春期に入ったり・・
あるいは成人になってから、
「自分の存在意義」や「自己の確立」などの面で疑問を抱き、
心のトラブルを抱えてしまうケースが少なくないそうです。

でも、それはどうしてか?と言いますと、
子供時代・・お母さんの喜ぶ顔が見たくて、
「お母さんの望む”イイ子”」で居ようと自分の気持ちを抑え込み、
「お母さんの為の自分」で居ようとした結果、
自分と言うものが分からなくなってしまった・・
と言う事も多いそうです。

普通、子供は親に指示や命令をされても、、
自分が納得しなければ、
反抗したり、聞こえないフリをしたりと、
色々な方法で抵抗します。

勿論、その結果、親と激しい口論になったりもしますが、
親に口答えをする中で「自分=自我」を確立して行き、
それが「自立」へと続いて行くそうです。

しかし、よく言う事を聴く子供は、
「お母さんの為に・・」と、常に自我を抑えていますから、
段々と「自我のテリトリー」が小さくなってしまうそうです。

つまり、「自分=自我」を育てられず、
やがて、大人になって、
「親の言う事が正しいわけではない」とか
「親の言っている事は実は自分の都合だけ」
などと言う事を理解してくると、
今までの自分の否定・・
そして、自我を抑え込んできた事で、、
自分の気持ちや感情を表に出したいけどうまく出せないもどかしさ・・
あるいは、自分は今まで親の指示や命令で動いてきたけど、
自分自身、一体、何がしたいのだろう?と言うと何も思い浮かばない
不安やイライラ・・悩みなどが一気に押し寄せて
自分で自分をコントロールできない状態になってしまう事もあるそうです。

では、「良い子を求められてきた犬は?」と言いますと、
犬も飼い主さんの顔色を見ながら
自分の気持ちや行動を抑え込んでしまう事はありますが、
幸いにも人間ほど高度な心は有してはいませんので、
「自分は空っぽだ」と気づいたり「自分は無意味な存在だ」と
自己否定する所までは行かず、
飼い主さんの言う事を無視したり、
さまざまな形で抵抗した結果、
単にあきらめてしまう・・と言う事は多いです。

でも、飼い主さんが「良い子」を求めた結果、
そうはならない犬に対して飼い主さんがあきらめたり、
「良い子」を求め続けられたストレスから、
犬も飼い主さんに対してあきらめてしまう・・
と言うのは、とても悲しい事だと思いますので、
飼い主さんの理想で犬の良し悪しを決めたり、
褒める事で思い通りに動かそう・・とするのは、
少し、気をつけた方が良いと思います。

そして、大切な事は
「自己コントロール」の力を育ててあげる事。

自分で自分の気持ちや感情をコントロールして、
行動できる力を育ててあげる事だと思いますので、
指示や命令をし過ぎない・・
かと言って、全く言わないと、
自分で自分をコントロールしようとは思いませんので、
そこを気をつけつつ、
犬と飼い主さんがお互いに「大好き」と
思えるような関係性を築いて欲しいと思います。(^▼^)ノ
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