「人に迷惑をかけない犬」はイイコ?

 2016-03-04
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犬のしつけやトレーニングをする目的として、
「人に迷惑をかけない犬にする」
と言う事は多いと思いますが、
生きていれば多かれ、少なかれ、
周囲に何かしらの迷惑をかけるのは当たり前だと思います。

それこそ、
犬が自己主張をして吠えれば「うるさい」ですし、
ごはんを食べれば「食費」がかかります。
ウンチをすれば「臭い」とか「汚い」となりますし、
病気になれば「大変」ですし「お金」もかかります。

だから「人に迷惑をかけない」とか
「みんなに迷惑をかけない犬にする」と言う事は、
極端な話、「生きる事の否定」や
「主張や行動の否定」と言う事になり兼ねない・・

まぁ、実際には「人に迷惑をかけない犬」を望みつつ、
飼い主さんの多くは犬のそうした「迷惑」を受け入れ、
自分の時間とお金とエネルギーを犬を育てる為に注ぎ込み、
それを苦労とも思わない・・

それこそ「愛があるから」だと思います。

勿論、中には本当に「迷惑をかけない犬」を望む飼い主も居ます。
犬からの要求・・生きている事を迷惑がり、
吠えれば怒り、
散歩にも行かず、
「なるべくうんちをしないように」
と必要最小限のごはんしか与えない・・

しかし、そうして「迷惑だ」と
思われて育った犬の心は歪みますので、
人に甘える事も・・
愛される事も下手になり、
他者に心を許さず、
他者の気持ちを理解できない子になってしまう事は多いです。

つまり、飼い主が「楽をしよう」と犬からのアプローチ・・
「迷惑」を拒絶した結果、
かえって大きな苦労をする事もありますから注意が必要です。

その点、飼い主さんが「迷惑」をきちんと受け入れ、
手間と時間と愛情を惜しまずに注ぎ込めば、
「甘え方」と「愛され方」が上手な子になります。

愛情を受けてきたので、他者にも優しくでき、
自分が沢山、年上の犬達に迷惑をかけ、
受け入れて貰ったように、
自分よりも年下の子と会った時はその子の迷惑を受け入れ、
優しく接する事ができるようになったりもしますから、
「生きる」と言う事は迷惑をかけたりかけられたり・・と言う事。
誰かに借りを作ったり、
借りを返して貰ったりする事ではないかと思います。

犬が歳を取り、他界してしまうと、
「もっと、迷惑をかけて欲しかった」
と思う飼い主さんは多いそうですから、
「迷惑をかけられる」と言う事は
「元気で生きてくれている」と言う証拠だと思います。

勿論、他者に迷惑をかけ過ぎない事は大切ですが、
「迷惑をかける事」を完全否定するのではなく、
「迷惑をかける事」を通して飼い主さんへのアピールの仕方・・
「迷惑のかけ方」が上手になれるよう、
教えてあげるようにしてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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