間違った「母性」に気を付ける

 2015-12-29
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「犬が外を怖がるのでお散歩には行かない」とか、
「犬が来たら”怖がるから”とすぐに抱き上げてしまう」など、
犬が嫌がる事を無理強いするのは可哀想・・
と「やらなくて良い」としてしまう飼い主さんは多いですが、
そうした優しさが逆に犬の世界観を狭め、
いつまでも、不安で辛い状態にさせてしまっている事も
ありますから注意が必要だと思います。

人間もそうですが、
「最初の一歩」を自分の足で踏みださない事には
経験を積む事はできません。
しかし、逆に言うと「初めての事」だからこそハードルが高く、
なかなか最初の一歩を踏み出せない・・
と言う事も分かってあげる必要はあると思います。

だから、すぐに助けてばかりではなく、
かと言って、自業自得方式で何のサポートもしない・・
と言うのではなく、その子のできそうな所まではやらせ、
無理そうな所は助けると言う、
”見守り”と”見極め”が重要になってくると思います。

緊張する場面で生じるドキドキ感は、
「この状況はそれほど危険な状況ではない」と納得するまで、
何度も経験する事で低下して行きます。
だから、まずは「安全」とか「安心」と言う事を実感させてあげ、
それを繰り返し経験させる・・

特に「自分の足で」と言う所が重要であり、
飼い主さんが抱っこをした状態でいくら安心だと教えてあげようとしても、
それは「飼い主さんに抱っこをされた状態だから安心できる」にしかならないので、
余計に飼い主さんに依存し、自分で頑張ろうとはしなくなる事は多いです。

だから、飼い主さんは最初から抱き上げず、
「安心」と「安全」を与えてあげられる環境を作る事だけを考えてあげ、
その中で頑張らせるようにする事が大切だと思います。

テレビでは男性のドッグトレーナーさんがよく出演されますし、
昔は支配的で階級社会的なトレーニングが主流でしたが、
今は女性のトレーナーさんも多く、
教わるのも女性が圧倒的ですから、
犬のしつけやトレーニングの世界は、
基本的に女性が中心だと言っても良いと思います。
そうした「母性」中心の環境は、
犬にとっても優しい環境だと思いますが、
逆に言うと「母性」は親鳥が外敵からヒナを守るように、
「危ない、危ない」と羽で覆って
巣から外に出さないようにしてしまうような傾向が強いですから、
「母性」は大切なものの、
そればかりでは自分の犬を「できない弱い存在」として扱い、
犬の成長の足を引っ張ってしまう事もあると自覚して、
自分の中の愛情や優しさが
犬が経験すべき機会を奪ってしまってはいないか?
と振り返ってみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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