すぐに環境を変えようとしない

 2015-11-25
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自分の犬が犬を見ると怖がって逃げる・・
犬を見ると吠えて攻撃行動をしてしまう・・
そう言う時、
「犬が怖がっているのだから他の犬に会わせなくて良い」とか
「犬を見ると喧嘩をするのなら仲良くする必要は無い」
と考える飼い主さんも多いです。

勿論、それも飼い主さんの考え方・・
選択肢の一つなので良いのですが、
それでも自分の犬に対して、
ある程度は「自分の思い通りにならない事はある」と言う事を
教えてあげる事は重要ではないかと思います。

犬が怖い・・犬が苦手・・と言う子の場合、
過去に怖い経験をしたから・・と言う事もあったりもしますが、
他の犬がみんな、怖い事や嫌な事をするわけではないですし、
そうした事を教えてあげる為にも、
少しずつ、他の犬と接する中で「大丈夫だった」
と言う実体験を積み重ねてあげる・・
理解させてあげる事も大切だと思います。

また、「うちの子が嫌がっているから」と、
トレーニングを途中で止めてしまう・・など、
環境の方を変えてしまうとしたらどうなるでしょう?
トレーニングの意味がなくなりますし、
「犬は自分が嫌がる態度をすれば、
 すぐに環境は改善される」と理解し、
ますます、頑張ろうとは思わなくなってしまうかもしれません?

ですから、ホームスティのように、
助けてくれる飼い主さんが居ない状況の中、
犬自身が自分で考え、選択し、
行動させる事も大切だと思います。
ーとは言え、これまで、
「飼い主さんがすぐに環境を変えてくれる」と理解している子の場合、
嫌な事があると、自分が頑張る前に、
暗くて狭い所に入って「可哀想な子」のフリをしたり、
「出されたご飯を食べない」とか「言う事を聞かない」など
「トレーナーさんなんて嫌い」と言う態度をする事は多いです。

でも、そこでトレーナーさんが犬の望むままに環境を変えてしまったら、
その子は「飼い主さん以外の人も嫌な態度をすれば環境を変えてくれる」
と勘違いしてしまいますので環境を変えず・・
5分待ってもご飯を食べないなら片づけてしまい、
「言う事を聞かない」と言う態度をするなら、
「こちらもあなたの望みには応えませんよ」と放っておく・・

そうして、少しずつ
「世の中には自分の思い通りにならない事がある」と理解させ、
変わらない環境の中、自分の気持ちや考え方の方を変える・・
変えようとして行く事は多いです。

勿論、そうした犬達が不平や不満を持ちながら、
嫌々、暮らすか?と言うと、
「他の子と同じようにする事で凄く楽しい」とか
「他の子と同じルールで暮らした方が暮らしやすい」と理解し、
楽しそうに過ごすようになる事の方が多いです。
そう言う意味で言うと、
人間よりも犬の方が順応性が高いかもしれませんし、
「環境は心の持ちようで変わる」と言う事だと思います。

しかし、意外と飼い主さんの方が
「あの環境は可哀想ではないか?」とか
「こうでなければダメなのではないか?」と自分の価値観にとらわれ、
環境の方を変えようとしてしまう事は多いと思います。

それも、勿論、「優しさ」からだとは思いますが、
「世の中には自分の思い通りにならない事がある」
と言う事を知らないばかりに
他の犬や人と良い関係性を作れなかったり、
大きなストレスを抱えてしまっている犬も多いです。

勿論、「思い通りにならない事がある」と言っても、
酷い環境や恐怖に満ちた環境の中、我慢させるのは違うと思いますし、
犬だけを頑張らせるのは違うと思いますが、
犬が楽しく、優しい気持ちでおおらかに暮らせる為に、
飼い主さんはすぐに環境を変えようとせず、
「本当の「優しさ」とは何か?」
と言う事について、考えてみる事も大切ではないかと思います。(^▼^)ノ
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