叱られた方が伸びる?

 2015-08-20
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飼い主さんの中にも、
「褒められた方が伸びるタイプ」と
「叱られた方が伸びるタイプ」が居ると思いますが、
意外と
「褒められるとそこで満足してしまうから・・」とか、
「叱られるのは嫌だけど、
 それで自分の気づかない所に気づけるのなら・・」と、
指示や命令、叱りや注意された方が良い・・
と答える飼い主さんも多いですような気がします。

でも、飼い主さんがそう思っていると、
犬に対しても
「ダメな事はすぐに注意して教えてあげた方が良い」とか
「指示や命令をしてサポートをしてあげないと・・」など、
犬の行動に対して過干渉気味に・・
注意ばかりになってしまう事も
あるかもしれませんので注意が必要ですし、、
飼い主さんが真面目で頑張り屋さんで、
叱られてもそれをバネに成長できるタイプだったとしても、
自分の犬も自分と同じように成長できるか?と言うと、
意外とそうでもなかったりする事は多いですので、
犬の表情やしぐさを見ながら、
褒めたり、叱ったり、見守ったりをバランス良く選択してあげるのが
良いのではないかと思います。

ちなみに心理学の世界では「ピグマリオン効果」と言って、、、
褒めたり、期待する事によって、
良い結果が出せるようになると言われているそうです。

人間の子供に普通の知能テストをさせた後、
「今回のテストにより、
 将来、大きく伸びる子の名前を教えましょう」
と、先生が数人の子供の名前を伝える・・
でも、実はそれは嘘で、テストの結果に関係なく、
ランダムに選ばれた子供の名前を告げただけなのですが、
1年後・・再び知能テストをした時、
名前を呼ばれた子は、呼ばれなかった子に比べて、
明らかに成績が上がっていた・・
と言う実験結果が報告されているそうです。

逆に何の期待もされず・・関心も持たれない・・と言う環境や
「お前はダメだ」と言われ続けていると、
その言葉通りに成績が下がったり、
能力が落ちてしまう事もあり、
それを「ゴーレム効果」と言うそうですが、
期待が高すぎるのは困るものの、
誰にも期待されない・・
関心を持って貰えない・・とか、
自分の考え、判断、行動など、あらゆる事に対して、
「それはダメ」とか「それは違う」と否定され続けていたら、
「自信」を失って、行動する事・・
選択する事が怖くなってしまいますから注意が必要だと思います。

でも、だからと言って、
犬に対しての指示や命令、
注意や叱りが全くダメと言う事ではありません。
ここは、本当によく勘違いされてしまう部分なのですが、
愛情を込めて・・犬の事をよく見て、理解しようとしてあげた上での
叱りや注意だったら良いのですが、
犬の考えや行動が飼い主さんの考えや望みと違うから・・・
「ああしなさい」とか「こうでなければ」と、
飼い主さんの思い通りに行動させようとする為の注意や叱りだとすると、
それは、単なる否定のメッセージにつながりますので、
言えば、言うほど、行動に問題が起きるようになったり、
無気力で消極的になるなど「ゴーレム効果」が出てしまう事もありますので、
指示や命令、叱りや注意が悪い・・と言う事でも、
褒めれば良い・・と言う事でもなく、
そこに込められた「飼い主さんの気持ち」が大切なのだと思います。

でも、大人の社会でも、
ネガティブなメッセージが溢れ過ぎていると思います。
失敗をすると失敗を責められ・・
結果が悪ければ、過程を見ずに結果だけを判断されて責められる。
それでは、ドンドンと委縮してしまうだけだと思いますが、
大人がそうなのに犬にだけは
「楽しく明るく、前向きに」なんて行くはずがないと思います。

ですから、失敗したのであれば、
「どうして失敗したのか?」を飼い主さんが考え、伝えてあげる・・
教えても犬がうまくできないのであれば、
できるようにサポートをしてあげる・・
その方がよっぽど建設的ですし、
犬との関係性も良くなるのではないかと思います。

まぁ、大人になると、それまでの習慣が積み重なっていますので、
簡単には自分を変えられないと思います・・
飼い主さんの「指示や命令、叱りや注意された方が良い」と言うのも、
それまで指示や命令、注意されて育ってきたからかもしれませんし、
周りから「もっと良い成績を・・」と期待され、求められ・・
今の自分に満足する事を許されなかった・・
自分自身、「許してはいけない」と思ってしまっていたからかもしれませんし、
自分で考え、行動した結果、
「失敗したら全責任を負わされる」と言う経験をしてきた事で、
自分で考え、行動する事が怖くなってしまったり、
「これぐらいはできるでしょ?」と期待され、
期待に応えられないと攻撃される・・
などのネガティブな人が周りに居た・・
ネガティブな環境で暮らしていた為、言われた通りにした方が楽・・
となってしまったのかもしれませんが、
そのせいで、
自分は何もせず、何かあると犬に全責任を負わせようとしてしまったり、
犬に大きな期待をし、それに応えられないと文句を言ったり・・など、
知らず知らずのうちに、自分もネガティブ思考の影響を受けていて、
自分の犬の自主性を奪ってしまっていた・・
期待されそうになると逃げる子に育ててしまっていた・・
など、「ネガティブ思考な犬」にしてしまう事もありますから、
ネガティブな人間・・
ネガティブな環境からは、なるべく離れるようにして、
もし、自分がネガティブな考えを持ってしまっているとしたら、
その要因を考えてみるようにし、
自分を変えようとせず、
犬を変えようとせず、
他の飼い主さんと比べたりせず、
そのままの自分と自分の犬の事を受け入れてみる所から
始めてみるのも大切ではないかと思います。(^▼^)ノ
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