問題を多角的に考える

 2015-05-07
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仔犬の頃は大人しくてなんでも言う事を聞いていたのに、
最近は抱きあげると噛むし、唸るし、
撫でてあげていても、突然、手に噛みついてくるなど、
突然、犬が凶暴になってしまって
どうしたら良いのか分からない・・

・・と、心配される飼い主さんも多かったりしますが、
犬は突然、凶暴になったりするわけではなく、
必ず、何かしらの「原因」や「理由」があると思いますので、
まずは、どう言う「きっかけ」で噛んで来るかを考えてみると共に、
その行動の裏にある「心の動き」について考えてあげる事が
大切ではないかと思います。

ちなみに「抱き上げると噛む」と言うケースで多いのが、
飼い主さんが知らず知らずのうちに犬を怖がらせてしまっている場合です。
後ろから急に犬を抱きあげてビックリさせてしまっていたり、
力ずくで強引に抱き上げていたり・・
そんな風に恐怖や痛みを感じている事を
飼い主さん気づいてあげられていないと、
犬は「ヤメテ」と言う意思表示として
「噛む」と言う行為をしなければならなくなる・・
と言う事もあったりしますから、
まずは、しっかりと声をかけてあげてから抱きあげるようにしたり、
優しく包み込むように・・
不安を与えないように抱きあげるのが良いと思います。

ただし、根本的な問題として、
犬と赤ちゃんとでは抱っこの仕方が違いますから、
犬のお腹を上にするのではなく、
お腹を下にして、お尻や足裏に手を添えてあげるなどして安心感を与えてあげる・・
と言うのも良いと思います。

また、噛みつきはしないのだけれど、噛みつくフリをすると、
飼い主さんが抱きあげるのを止めてもらえるなど、
嫌な事を逃れる為に、噛むフリをする場合もありますので、
噛むフリをしても「噛むなら噛めば?」と抱き上げてしまい、
その後で、おやつを沢山、あげるなど、
抱かれる事は嫌な事でも不安な事でもなく、
「楽しい事」だと犬の認識を変えてあげるようにしてみるのも良いと思います。

しかし、「噛む」と言う選択をするには、
それ以外の理由も考えられ、
例えば、犬が小さい時の「噛み付き」に対し、
きちんと「ダメ」と伝えてこなかったり、
「噛むから・・」と犬の要求に応えてあげてしまっていたりすると、
犬は「噛む」と言う事が「いけない事」だとは気づかず、
自分の要求を通す為の手軽な手段として使ってくる事もありますから、
今からでも良いので、犬が噛みついたらしっかりと「痛い!」と伝え、
そのまま、犬を置き去りにして部屋を出てしまうなど、
「噛んでも良い事は起きない」と言う事を
態度と結果で示してあげるのも良いと思います。

また、犬へのペナルティとして「叩く」とか「押えつける」など、
「痛みを用いたしつけ」をしていると、
その「痛み」から逃れる為に「噛む」ようになる・・
自分の身を守る為に噛まざるを得なくなる場合もありますから、
犬を追い詰めないようにする事は重要ですし、
「痛みを与えて犬の行動を制限する」のではなく、
飼い主さんが「頭を使う」と言うのが、
知識やスキルを教え、心を育む「教育」の基本ではないかと思います。

ともあれ、
「小さい時は、大人しく、なんでも言う事を聞いたのに
 成長したら犬が反抗するようになった」と言うのは普通の事・・
「心の成長の証」だと思って良いと思いますし、
逆に言うと、「飼い主さんに反抗できる」と言う事は、
それだけ、愛情を受け、自由が許されていると言う事だと思います。

逆に飼い主さんが「自分が悪かったのでは?」と噛みつく犬に気を使い、
「噛まないように」と犬の要求を満たしてあげるようにしたり、
叱る事に対して臆病になってしまったりすると、
犬は益々、「噛む」と言う手段にメリットを感じ、
ちょっとでも嫌な事があると噛む・・
ルールや我慢を強いられると噛む・・
など、結果として、犬もまた「行動に問題がある犬」として
苦労する事になってしまいかねないのですから、
犬の「噛みつき」に対してメリットを与えてはいないか?
犬が噛みつかなければならないような状況に追い込んではいないか?
噛み付きに対して飼い主さんが「痛い」とか「ダメ」と
きちんと意思表示をしているか?
噛んで要求するのではなく、
自分の要求を伝えたい時は「オスワリ」をするようにさせるなど、
犬が自分の気持ちを飼い主さんに伝える方法を教えてあげているか?
など、まずは、普段の接し方を見直してみてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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