言葉を発する前に

 2015-04-02
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犬が自分の「願い」や「考え」とは違う行動をした時、
つい、「ダメ」とか「イケナイ」と言って
行動を止めてしまう事は多いと思います。

勿論、犬が危険な事をしようとした時や
相手が嫌がるような事をしようとした時は、
しっかりと叱って、
「そう言う事をしてはいけない」と伝える必要がありますし、
そうして「ルール」や「ガマン」を教えてあげる事が
「社会性」を身につけさせてあげる為にも大切だと思いますが、
あまりにも、犬の行動を止めてばかりいると、
犬は「どうしたら良いのか?」が分からなくなってしまい、
色々な事に対して消極的になって、
今度は行動をさせようと思っても行けなくなってしまったり、
自分の行動を止められる事が嫌になって、
飼い主さんの言う事を聞かなくなってしまい、
「ダメ」とか「イケナイ」と言う言葉さえ通じなくなってしまう・・
と言う事もありますから注意が必要です。

また、飼い主さんも犬の行動を止める事ばかりに意識が行ってしまうと、
無理やり犬をコントロールしようとしてしまいがちですが、
「力」や「痛み」で犬の行動を止めようとすると、
今度はそれを回避する為に・・
自分の身を守る為に飼い主さんの事を噛むようになってしまう事もありますから
「止める」と言う事だけではなく、
「選択肢」や「代替案」を提示してみる。と言う事も大切だと思います。

例えば、「挨拶がしたくて犬が吠えて困る」と言う場合、
「うるさいから挨拶をさせて満足をさせる」か?
「挨拶をさせない」と言う、どちらかを選んでしまう飼い主さんは多いですが、
単なる二択ではなく、一度、その場を離れて犬を落ち着かせてから、
飼い主さんが「オスワリ」と言い、
飼い主さんの言う事が聞けるぐらい落ち着けたら、
もう一度、ご挨拶に行ってみる・・
など、中間を作って犬に考えさせ、選ばせてみる・・

勿論、最初は難しいと思います。
飼い主さんの言葉は耳に入らないし、
いつまでも、自分の気持ちをコントロールできずに
「行きたい、行きたい」と大騒ぎしてしまうと思いますが、
逆に言うと、最初はそれが普通だと思います。

人間の子供だって、
最初から椅子に座って先生のお話を聞けたワケではなく、
少しずつ、椅子に座ってお話を聞く・・
と言う事を学んで行ったからできるようになった・・
「椅子に座っていると先生が楽しい絵本を読んでくれる」とか、
「楽しいゲームをしてくれる」など、
そんな風に動き回りたい子供に対して選択肢を与え、
「椅子に座った方が楽しい」と理解させてあげるように教えたから、
子供は自分から「椅子に座って大人しくしている」
と言う事ができるようになったのだと思います。
これが、もし、「椅子に座らないと凄く怒られる」と言う感じだったら、
子供は幼稚園に行きたがらなくなると思いますし、
先生の言う事を聞こうとしなくなる・・
また、先生が子供に言う事を聞かせようと椅子に縛り付けていたら、
椅子を見ると逃げるようになったり、
椅子に縛らなければ、座っていられない子になってしまうと思いますので、
「どうやって自分の言う事を聞かせるか?」ではなく、
「どうやって犬に理解させてあげるか?」が重要ではないかと思います。

ですから、飼い主さんが犬の行動を選択するのではなく、
犬に選択させ、考えさせるようにする・・
そうして、犬の考えや行動を否定するだけではなく、
代替案や選択肢を与えてあげるようにすると、
犬の積極性や好奇心を奪ってしまう事はありませんし、
自分で考える事で、思考力や判断力・・
自分の気持ちや行動を制限する「セルフコントロール」の力も
身について行くと思いますので、
「ダメ」とか「イケナイ」と言う言葉を無意識に使うのではなく、
意識的に・・言葉を発する前に、
一度、考えてから使うようにすると言う事も
大切ではないかと思います。(^▼^)ノ
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