自分の教え方を振り返ってみる

 2015-03-14
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昔は「犬のしつけ」と言うと、
「犬との上下関係で必ず上にならなければならない」とか、
「犬を甘やかすと自分の方が偉いと勘違いするので、
 飼い主が一度、指示や命令をしたら
 絶対に従わせなければならない」と言う感じでしたが、
やんちゃで感情や行動の表現が活発な犬と、
大人しくて感情や行動の表現が消極的な犬が、
たった一つのしつけ法で大丈夫・・
なんて言う方がよく考えると不自然な感じがします。

勿論、「絶対」はありませんので、
そうした「教え方のスタイル」が間違いだとは思いませんが、
メリットだけを考えるのではなく、
デメリットの部分についても考える必要はありますし、
それは、様々な「教え方のスタイル」において、
同じ事が言えると思います。

ちなみに「教え方のスタイル」は、
大きく分けて4つのスタイルがあるそうです。

●「独裁・権威主義スタイル」
犬の気持ちや考えを認めず、
「飼い主の言う事が絶対」として、
犬の行動をコントロールしようとするスタイルを言うそうです。
飼い主に従う事を教え、逆らえば罰を用いて従わせる・・
そうすると、犬は自分で考えて行動する事が減り、
飼い主さんの指示や命令を待つようになるので、
一見、良い子に見えますが、
飼い主に対する依存が強くなり、
不安が強く、新しい事に対して消極的で、
精神的に弱かったり、感情のコントロールが
下手だったりする事もありますし、
自分に対する信頼感、他者に対する安心感が低い為、
社会性と言う面で後ろ向きになってしまう事も多いみたいです。

●「許容スタイル」
犬の欲求や衝動的な行動に対して望むままに与え、
要求を満たしてあげるようにするスタイルだそうです。
家庭内で「ルール」や「我慢」と言ったものが、殆ど無く、
犬のワガママを増長させてしまいがちですが、
犬の感情的なニーズは満たされますので、
犬の自己評価・・自分に対する信頼感は高まる傾向にありますが、
飼い主さんは犬の要求に応えるだけで
「正解」を教えてくれない為、
飼い主さんに対する信頼感や安全感を感じない・・
自分に自信はあるので、飼い主さんのそばを離れて動けますが、
他者に対しては消極的なので、他の犬と関わろうとしなかったりと、、
「独裁・権威主義スタイル」と比べると犬が活動的な分、
「問題犬」として見られてしまう事も多いですが、
自分に対する自信がある分、
飼い主さんがきちんとルールや我慢、正解を教えてあげると、
とても良い関係性を築ける事は多いと思います。

●「民主的スタイル」
「ルール」や「ガマン」を用いて
犬の考えや行動をコントロールしつつ、
犬の気持ちや考えをきちんと尊重してあげるスタイルだそうです。
犬の良い行動には、しっかりと共感し、
褒めるなど「肯定」の気持ちを表現します。
こうしたスタイルで育てられた犬は自分に対する自信・・
飼い主さんに対する信頼感や安心感を持てますので、
色々な事に対して積極的で感受性も豊かに育ちますし、
ルールやガマンがある生活の中で、
自分をコントロールするスキルも育ちますので、
犬同士の関係性においても、
優れた社会性を発揮する事は多いそうです。

●「無関心スタイル」
ごはん、散歩、排泄物の片付け・・など、
最低限のお世話はするけれど、
感情的な関わりはしない・・と言うスタイルです。
飼い主さんは自分の事が中心で、
犬は自分を癒し、生活を楽しくしてくれる為の存在でしかなく、
犬に対して基本的には無関心です。
飼い主さんが何も教えないので、犬は何も知らず・・分からず・・
ルールもガマンも愛情も信頼も安全も知らないので、
自分に自信が無く、他者に対する信頼感も低く、
社会性が育たない・・と言う事は多いみたいです。

ちなみにこの中で、
一番、犬の成長や自律に適しているのは「民主的スタイル」で、
逆に一番、不適当なのが「無関心スタイル」だそうです。
しかし、ある意味、
犬を育てる時に、一番、労力を使わないのが「無関心スタイル」で、
反面、一番、労力を使うのが「民主的スタイル」とも言えると思います。

でも、飼い主さんが手をかけ、心を寄せるからこそ、
犬は飼い主さんの事を信用し、安全を感じて穏やかでのびのびした子に育つ・・
そう考えると、苦労は苦労でなくなると思いますし、
良い面、悪い面の両方から考えてみる事は大切だと思います。

まぁ、日本人が子供を育てる時、
一般的な「教え方のスタイル」は、
長く「独裁・権威主義スタイル」だったと思いますから、
なかなか、自分が育てられたスタイル以外の方法で
犬を教えるのは難しいと思いますし、
必ずしも「民主的スタイル」が絶対なわけではなく、
時には「独裁・権威主義スタイル」できっちりと教えてあげる事や
「許容スタイル」で犬のニーズを
全面的に受け入れてあげる事も大切だと思います。
特に犬が自己中心的で飼い主さんの事を全く考えない・・・
ワガママが過ぎる・・と言う場合、
「無関心スタイル」で犬を突き放す事で、
飼い主さんに対する気持ちや関心をもう一度、寄せさせる・・
と言う事もありますから、
一つのスタイルに偏らないようにして、
犬の気持ちや考えを見極めながら、
臨機応変に使い分ける事も大切ではないかと思います。(^▼^)ノ
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