「共依存」と「承認欲求」

 2015-02-01
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昔の犬は外飼いだった為、
そう言う話も少なかったと思いますが、最近は室内飼いになり、
犬と飼い主さんが一緒に居る時間が増えた事で、
飼い主さんの姿が見えなくなると犬が吠え続けると言う、
「分離不安」になってしまっている犬も増えたように感じますが、
それと同時に、そうした犬を見て「可哀想だから」と、
飼い主さんも犬から離れられなくなる・・
お互いに依存し合う事でより依存が強まる
「共依存」の状態になってしまう事も多いように感じます。

そもそも、「共依存」とは「アルコール依存症患者」とその世話をする家族が、
お互いに依存しあう傾向にある事から語られだした言葉だそうで、
患者は家族に大きな迷惑をかけて申し訳ないと思いつつも家族に甘え・・
家族は患者の行動に迷惑を感じつつも、
その尻拭いをする事に自分の存在意義や価値を覚え、
結果として、患者も家族も症状を回復させる方向へと動かなくなってしまう・・

そんな風に、他者に何かをする事で自分の存在価値を満たしたり、
見出したりしようとする人は、
もともと「自分には存在価値がない」と思っている事が多く、、
他者の為の献身的な行動は一見、自己犠牲的なようですが、
実は慢性的な「虚しさ」を埋めようとしている・・・
自分の為・・自己中心的な目的の為に行動している事も多いのだそうです。

また、そうして、他者の世話を焼く事によって、
他者が自分へ依存するように導いて行く・・
「ダメ男」と知りつつ、そう言う男性とばかり付き合ってしまう女性は、
「困った」とか「別れたい」と言いつつも実際はそう言う男性を求めている・・
ですから、相手が自分から離れてしまわないよう、
他人には色々と言いつつも、男性が一人で色々な事ができるようにさせようとはしない・・

では、そう言う風になってしまうのはなぜか?と言いますと、
やはり、「自己肯定感」が育っていないのが原因だと思うのですが、
どうして「自己肯定感」が育たなかったのか?と言いますと、
「見返りの愛情」で育ったから・・ではないかと思います。

「見返りの愛情」とは、
親の望みを叶えられたら愛情を与えられ、
親の願いを裏切ったり、思い通りに子供が行動しないと愛情を与えられない・・
と言う、自己中心的な愛情表現です。

その為、子供は「愛情を受ける為には何かをしなくてはならない」となり、
勉強や運動を頑張り、知識やスキルは向上させようとしますが、
そうして頑張れば頑張るほど「頑張らないと愛情を貰えない・・」となり、
「ありのままの自分自身ではダメ」と思うようになってしまう・・

自分の存在価値をドンドンと下げ、
自分の存在に対する自信を失い、
結果として、誰かに「自分の事を必要」だと言って貰いたくて、
自己犠牲的な行動をしてしまう・・
と言う感じになってしまうのではないかと思います。

こうした欲求は「承認欲求」と言い、
「社会の一員として認められたい」とか、
「社会の為に自分も何かしたい」とか、
「自分は他者に受け入れられているか?」とか、、
「尊敬されたい」「評価をされたい」「注目を浴びたい」など、
基本的には誰しもが持っているものですが、
自己評価が低く「自分を必要として欲しい」と言う気持ちが強すぎる場合、
相手が自分の行動に対し、
正当な見返りを返してくれないと苛立ちを感じたり、急に態度が冷たくなったり・・と、
無償の奉仕とは程遠い、自己中心的な優しさになったりする事もありますので、
技術やスキルを習得したり、自分で自分の考えや行動を信じるようにしたりと
他者からの評価よりも自分自身の評価を重視するようにする・・
「自己肯定感」を育てるようにする事が大切みたいです。

また、「自分は承認欲求が強いかもしれない?」など自分の現状を理解し、
認識する事が重要みたいです。

「自分の事は自分が一番、よく知っている」などと言われる事も多いですが、
案外、自分で自分の気持ちを理解していない・・
自分の気持ちや考えについて考えた事もない・・と言う人も多いですから、
自分で自分の事を理解する事で「相手の為に」と思った気持ちも、
「この気持ちはもしかしすると自分の為かもしれない」と、
冷静になれるかもしれませんし、
自分の気持ちに気づく事で、考え方を変えて行くきっかけにできるかもしれません?

実際、「共依存」の関係に陥ってしまう人は、
自分と他者との境界が曖昧で、
相手の考えや感情の起伏がすべて、自分に原因があると思ってしまう事は多いそうです。
でも「自分が頑張れば、相手も変わってくれるはず」と言うのは間違いで、
相手は相手・・自分は自分・・
自分の行動を変える事で相手にも影響を与える事ができるかもしれませんが、
相手が変わるかどうか?は、相手の領域・・・
相手に領域には踏み込まないし、
相手も自分の領域には踏み込ませない・・
そうして、相手の気持ちや考えを「尊重」する事で、
自分の気持ちや考えを「尊重」できるようになる・・

それは、犬に対しても同じで、
相手を尊重する事は、相手を「自立した存在」として扱う事・・
「一人でもできる存在」だと思えるようになる事で、
自分も「一人でもできる存在」だと思えるようになり、
「見守る」と言う事ができるようになるのではないかと思います。

犬の行動から、その行動の裏にある気持ちや考えを読み取るように、
自分自身の行動からも、その行動にある、
自分自身も気づいていない気持ちや行動の理由を考えてみるのも
対人関係だけではなく、
犬との生活においても大切な事ではないかと思います。(^▼^)ノ
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