断る勇気を持つ

 2014-11-25
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「お散歩中の悩み」と言うと「犬が吠える」とか「犬が引っぱる」など、
「犬の行動の問題の悩み」だと思ってしまう事は多いと思いますが、
実際は「犬を連れた飼い主さんとのトラブル」など、
対人関係の悩みで困っている・・と言う事も多かったりします。

その中でも意外と多いのが、
良かれと思って「しつけ」を押し付けてくる飼い主さんの存在・・

「しっかりとしつけなければダメよ」と、
その人が通っているトレーナーさんを強く薦められたり、
「私に貸してみなさい」とリードを奪われて、
リードショックを入れられたり、犬を吊り上げられたり・・

あきらかに自分の犬が怯えて困っているし、
自分はそんな事を頼んでも望んでもいないのだけれど、
「止めてください」と言えなかったり、
「そうしたしつけをするつもりはありません」と断る事もできず、
一応、話は聴いたけど、その人の薦めや考え方を受け入れる気はないし、
仕方がないので、次の日からその人に会わないようにとお散歩コースを変えたのに、
その人もこちらを探しているのか、
遭遇してしまう事が多く、とても困っている・・・
と言う悩みを持つ飼い主さんは多いと思います。

まぁ、「そんなのはきちんと断れば良い」と思う飼い主さんも多いでしょうが、
それが言えないから困っているのです・・・

でも、どうして相手から嫌な事や理不尽な事をされても断れないのか?
と言いますと、
小さい時に「条件付きの愛情」で育てられてきたから・・
と言う事は多いみたいです。

「良い子にしていたら愛してあげる」とか、
「親の言う事を聞けない子は知りません」など、
親の指示や命令を完璧にこなせば「良い子」だと褒められ、
言う事を聞かないと冷たい態度をされてしまう・・

そんな風に親の為に何かをすると「見返り」として何かをして貰え、
親の為に何かをしなければ、何かをして貰えない・・と言う風に
「子供らしくあるがまま」とか「ありのまま」ではダメ・・
と、条件ありきの愛情表現を受けていると、
子供は自分の「存在」に対して自信が持てず、
見捨てられる不安・・嫌われる恐怖から、
大人になっても、常に誰かの為に自分の気持ちを抑え込んだり、
「自分を愛して貰う為には何かをしなければ」と奉仕的な・・
相手に合わせるような生き方を選んでしまい、
相手に嫌われるような行動ができなくなってしまう・・
と言う事は多いのだそうです。

でも、だからと言って、
犬に無理をさせてしまうのは違うのではないかと思います。
犬が知らない人に嫌な事をされていても、
「犬なんだから飼い主の為に我慢をするのは当たり前」とか、
「あとでオヤツをあげるから、今は黙って従っていなさい」など、
「愛情を得る為には我慢や頑張りが必要」と言うのでは、
自分が受けてきた「条件付きの愛情」を犬にもしてしまっている事になり、
そのままでは、犬も自己主張ができない・・
自分に対する自信が持てない犬になってしまう事もあると思います。

勿論、無意識に行っていたり、
言われても急には変えられないのが「習慣」ですが、
もし、自分が犬に指示や命令をし、
その「見返り」として褒めたり、愛情を与えていると思うのなら、
まずは、指示や命令を止めてみる・・と言うのも良いかもしれません?
無意識を意識する事で自分の考えや行動に気づく事は変化のきっかけになりますし、
指示や命令を止めてみる事で、
自分がどのくらい、犬に指示や命令をしていたか?に気づけるかもしれません?

また、指示や命令をしなくなった時、
自分と犬とのコミュニケーションの機会がどれくらい減るか?
にも注目してみるのも良いと思います。
もし、指示や命令がコミュニケーションの基本となっていたとしたら、
「ボール投げ」や「かくれんぼ」など、
お互いに楽しく、見返りを求めない遊びなどを通した
「無条件の愛情」を表現してみるのも良いと思います。

「条件付けの愛情」で育ってきた人は、
犬を褒める時、褒める条件が無いと褒められない・・
と言う事は多いように感じますが、
犬が毎日、きちんとトイレで排泄をしてくれたり、
要求吠えをせずに静かにしている時などは、
それを当たり前だと思わずに、
犬が飼い主さんの事を考え、協力してくれているのだと思って、
きちんと「ありがとう」と言う感謝の気持ちを持ち、
それを伝えるのが良いと思います。

ーとは言え、日本人の殆どが
「条件付けの愛情」で育ってきていると言われていますから、
自分だけが特別な存在だとは思わずに、
「まずは自分から・・」と言う気持ちで、
始められてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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