「できる子」だと信じて穏やかな心で育てる

 2014-08-20
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「飼い犬に手を噛まれる」と言うことわざがありますが、
仔犬の頃、犬に手を噛まれて痛い思いをした・・
ーと言う飼い主さんは多いと思います。

犬に噛まれるとショックを受け、悲しくなり、
「こんなに愛情を与えているのに・・」とか、
「このままでは噛み犬になってしまうのでは?」と、
急に厳しいしつけを始めてしまう場合も多いようですが、
生まれたばかりの子犬は知識も経験も低く、
噛んだら相手が痛いと言う事が分からなかったり、
噛む力をコントロールする事がまだ、できなかったりしますから、
遊びの中で強く噛みつくようだったら、
「痛い」と言って、そこで楽しい遊びは終わりにしてしまう・・
楽しい事が終わりになってしまう事で犬も考え、
強く噛んではいけないのだと考えさせるようにするのが良いと思います。

中には「犬が興奮するから」と、
身体を使った遊びはしない飼い主さんも多いですが、
くすぐったり、抱っこをしたり、布団でくるんだりと
スキンシップ(身体接触)を交えた
コミュニケーションは大切だと思いますし、
楽しいスキンシップを繰り返す事で、
人間に触れる事が大好きになったり、
抱っこが大好きになったり、
そして、何よりも「人間とかかわる事」が
楽しくなってくれるのではないかと思います。

そうした事があるからこそ、
「遊びを止める」と言う行為に意味や効果が生まれる・・・
飼い主さんとの関わりが楽しくなかったり、
遊びが途中で終わっても犬が寂しがらないとしたら、
遊びを中断した理由も「どうしたら良いか?」も考えてくれませんし、
犬に何かを教えようとするよりも、
まずは飼い主さんとの関わりを楽しく、
魅力的に思って貰えるように頑張ってみるのも良いと思います。

しかし、飼い主さんの中には、
「痛みには痛みを・・・」と言う感じで、
「どれだけ痛いか分からせてやろう」と犬を叩いたり、
首根っこをつまみ上げたりしてしまう事も多いみたいです。

犬にしてみれば、
悪い事をしているつもりはないのに急に叩かれてしまう・・
痛い思いをする事が続けば、
犬だって自分の身を守ろうして噛むようになる事は多いです。

一般的に「噛む犬」と言うと、
「飼い主さんが甘やかしてきたから」とか、
「犬をリーダーだと勘違いさせてきてから、
 噛む事でリーダーとして飼い主に言う事を聞かせようとしている」・・、
あるいは「血筋」や「犬種のせい」だとと思われる事は多いですが、
むしろ「噛む犬」の多くは、
過去に殴られたり棒で叩かれたりと言う体罰を受けてきたから・・
ゆっくりと時間をかけて何度も何度も教えてあげると言う事をせず、
殴って言う事を聞かせようとしてきた結果、
犬もまた、噛み付く事でしか自分の気持ちを表現できない・・
と言う事は多いのではないかと思います。

そもそも、体罰がどうして問題なのか?と言いますと、
結局の所、犬に考えさせ、判断させるのではなく、
「お前は叩かないと分からないのだから」と、
痛みを用いて犬を操作しようとしまうからではないかと思います。

飼い主さんが叩いて犬を操作しようとしてしまうことで、
犬は自分で考え、判断し、
自分の感情や行動をコントロールする機会を奪われてしまう・・

だから、噛む犬ほど興奮しやすい上に
自分の感情のコントロールができずにパニックになり、
その状態が長く続いてしまう事が多いのではないかと思います。

そうなってしまうと「噛むから」と教えて貰える機会はさらに減り、
最終的には「犬が悪い」とされて放棄されたり、
センターに持ち込まれて殺処分となってしまう事も珍しい事ではありませんので、
犬を甘やかすと犬が噛むようになると言うのではなく、
「厳しく育てようと体罰を用いると噛むようになる」
と言う事はもっと広まって欲しいと思います。

しつけの目標は、飼い主さんに言われなくても、
自分で判断し、自分をコントロールできる事・・・

子供を育てる時、
「自分の育て方がそのまま自分に返ってくる」
と言われますが、犬も同じで、
「思いやり」の心は、沢山の思いやりの心の中から育ちますので、
叩いてばかりいれば、他者を思いやる事も・・信用する事もできずに
痛みを与えて他者を操作しようとする犬になってしまいますし、
ルールや我慢を教えたいのなら、
それこそ、飼い主さんがルールを大切にし、
我慢強く教え、待ってあげる事が大切だと思います。

ですから、犬を「できる子」だと信じて
おだやかな気持ちで育てていけば、
犬も段々と穏やかになり、
犬と飼い主さんの信頼関係も深まって行くと思います。(^▼^)ノ
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