自分を変える事ができるのは自分だけ

 2014-06-21
00_201406212059360a9.jpg
犬のお散歩会には、
「犬を見ると吠えてしまう」とか
「犬を見ると逃げてしまう」
と言うお悩みを持たれている飼い主さんが
来られる事が多いです(^^)

こうしたお悩みは「社会化不足が原因」と言われますが、
「社会化不足」って言われても
 なんだか漠然としててよく分からない・・
と言う感じはしますよね?(^^;
「社会化」を育てる為には、
とにかく色々な人や犬を見せたり、
色々な場所に連れて行ったりと
沢山の経験を積ませる事が大切だと言われますし、
実際、そうした事は大切だと思いますが、
では、社会性を育てる為に犬や人に会わせようと思うと上手く行かない・・
他者とのかかわり合い・・
「他の犬や人とのコミュニケーションをどうやって教えたら良いのか?」
が分からない・・

犬がコミュニケーションに不安を感じ、
吠えたり逃げたりしてしまう・・
不安や恐怖がコミュニケーションを失敗させ、
失敗が原因で自分の犬がコミュニケーション自体に苦手意識を持ってしまい、
結果として犬も飼い主さんもコミュニケーションから遠ざかってしまう・・

社会化不足だから社会性を持たせようとすればする程、
社会化が上手く行かない・・
と言う事は多いと思いますし、
「コミュニケーション」の問題は犬に限らず、
人間同士でも難しい問題だと思います(^^;

でも、お散歩のお悩みで来られている犬の多くは、
コミュニケーション自体に不安や苦手意識は持っているものの、
基本的には明るくて素直・・
コミュニケーションの仕方さえ分かれば、
ドンドンと前向きになってくれるタイプが多いですが、
中には世の中に対して不安や不信感を抱いており、
コミュニケーションを取る事を拒否している・・
自分の世界に閉じこもって、
対人関係を望まない・・と言う犬も居ますが、
そう言う場合は、他者とのコミュニケーションよりも先に
飼い主さんとのコミュニケーションを見つめなおしたり、
犬の自信や勇気を育ててあげる事の方が先のように感じます。
01_20140621205935e81.jpg

お散歩会では犬同士の距離がワリと近いです。
コミュニケーションの仕方が分からない・・
でも、犬が近くに居るので、
何かしら行動を起こさなくてはならない・・
と言う状況になった場合、
犬たちはそれぞれ考え、
自分が一番、良いと思う方法で行動しだします。
02_20140621205935f05.jpg
中には吠える犬も居れば、
それを無視する犬も居ます。

飼い主さんの後ろに隠れたり
飼い主さんに抱っこをせがむ犬も居ますが、
ここで飼い主さんが抱っこをしてしまうと、
犬はそこから何かを経験することも・・
コミュニケーションの仕方を学ぶ事もできなくなってしまう為、
犬は抱きあげないで貰います。

そもそも「抱き上げる」と言うのは、人間の子育ての仕方であり、
犬の子育てには「抱き上げる」と言う行動はありません。
では、母犬は危険な相手から仔犬をどうやって守るか?
と言いますと、子犬の前に立ち、仔犬達は母犬の後ろに隠れる・・

ですから、犬にも分かりやすい方法は、
犬の前に立って守ってあげたり、
犬が飼い主さんの後ろに隠れたら、
そこに立ったまま安全地帯になってあげるのが良いと思います。

ちなみに1頭の犬が吠え出すと、
他の犬たちは「関係ないよ」と目線をそらします。
これは、トラブルを避ける意味もありますし、
吠えている犬を落ち着かせる意味や
吠えている犬を見ない事で自分を落ち着かせる意味などがあり、
一見、かかわらないようでいて、
かかわらないと言う事でかかわっている・・
人間は「無視をする」と言うと可哀想と言う印象を持ってしまいますが、
犬同士が使っている行動を真似る事で犬にも分かりやすいと思いますし、
吠える事で飼い主さんを自分の思い通りに動かしてきた犬は、
吠えても誰も何も反応しない・・
自分の思い通りにならない・・と分かってくると、
「吠えても意味が無い」と、段々と吠えなくなりますし、
コミュニケーションの仕方が分からない犬の中には、
「怖い存在じゃないか?」と、
吠える事で相手の反応を確かめている場合もありますので、
みんなで無視をして「何も起こらないよ」と教えてあげる事で
「怖くないんだ」と理解して吠えなくなる事も多いです。
03_20140621205934283.jpg

吠えている犬は気が強いとか、
犬が自分の方がエライと思っている・・
自分の強さをアピールしている・・
と言われる事が多いですが、
ロングリードをつけて犬を自由にさせてみると、
意外と吠えまくっていた犬が、
今にも噛みそうな勢いで突っかかって行ったまま、
犬の手前、数メートルで止まって、
それ以上、近寄れない・・と言う事は多いです(^^)
04_20140621205934960.jpg

吠えられている犬も
それが「空威張りな吠え」だと理解しているのか、
すぐ近くで吠えられても、
「うるさいな~」と言う感じで気にしない事は多いです。
ただ、あまりにもしつこく吠えていると、
全然、違う所から「いい加減にしろ!」と犬が来て、
吠えていた犬の方が逃げ出す・・
なんて事もあったり・・(笑)
05_20140621205933d5b.jpg

吠えても何も良い事が起こらないばかりか、
他の犬に怒られてしまった・・
普段なら、飼い主さんがすぐに抱っこをしてくれるのに、
今日は抱っこをしてくれないので、
全然、違う人の後ろに隠れたり(笑)
08_2014062121013618c.jpg

でも、そうした事も
犬に考えて貰う為には必要な事だと思います。

今までは吠えていれば、
飼い主さんが見かねて抱っこをしてくれたから、
何も考えずに吠えていれば良かったけど、
自分で考える必要性が出てきた事で、
どうやってコミュニケーションをすれば良いのだろう?
と考えてくれるようになった・・

一般的には、吠える犬が悪いと言われる事が多いですが、
吠えると言うのも感情表現の一つ・・
自分の気持ちや感情を伝える手段の一つでしかありません。
叱って、指示や命令で犬が吠え止んだとしても、
それは、怖いから止める・・
言われたから止めるであって、
次にまた、同じ状況になった時には、
叱られたり、指示や命令があるまで同じ行動をする事は多いです。

でも、指示や命令がないとできない・・
と言うのは、「しつけが出来ている」とは言えないのではないでしょうか?

ですから、吠える事を止めさせたいのなら、
犬に吠えたいだけ吠えさせて、それでも何も起こらないと分からせる・・
吠えて吠えて、疲れたけど、何もメリットがない・・
でも、吠え止んだ・・吠えるのを我慢したら飼い主さんが褒めておやつをくれた。
「吠えない方が良いのかも?」
と犬自身が気づいた時に始めて変わる事ができると思います。

人間だって「自分を変える」と言う時・・
「自分を変えたい」と思った時は、
誰かに言われて変わるのではなく、
誰かに言われたり、本を読んだりした事をきっかけにして、
自分自身でも「その方が良い」と納得したから変わろうとする・・
変わろうと努力できるのではないかと思います。

それは、犬も同じだと思います。
飼い主さんは犬を変えようとするのではなく、
「こうした方が良いんじゃない?」とか
「こうすると上手く行くと思うよ」と提案するだけ・・
あとは犬が自分で考え、
「その方が良い」と納得してくれれば、
変化が生まれてくると思います。

そんな風に犬を操作するのではなく、
一緒に考え、
一緒に歩んで行くのが良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
カテゴリ : トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫