犬のしつけをする前に

 2013-08-01
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映画やドラマなどで、子供が親の希望に背き、
自分の考えを押し通そうとすると、
親が「苦労して育ててきたと言うのに・・このバカ息子」と言い、
息子が「誰も産んでくれなんて頼んでねぇよ!」
なんてセリフの応酬が昔はよくありました。

「親の愛情を理解しようとしない自己中心的でダメな息子」
と言う感じで使われる事が多いですが、
もし、子供が本当に
「産まれてこなければ良かった」と言うような事を言ったり、
思っているとしたら、
それは、自分自身を大切に思えない原因が
どこかにあるのかもしれません?

ちなみに
「日本の高校生、米中韓と比べ自己肯定感が低い傾向」
と言うアンケート結果があるそうです。
「自己肯定感」とは
自分の考えや行動、存在を自分で肯定する事ができるか?
自分の価値を自分で認める事ができるか?
と言う事だと思いますが、
アンケートによると「自分は価値のある人間だと思う」と回答したのは、
米国89.1%、
中国87.7%、
韓国75.1%。に対し、
日本は36.1%だったそうです。

また、「自分が優秀だと思う」と回答したのは、
米国87.5%、
中国67.0%、
韓国46.8%に対し、
日本は15.4%・・・
その他の自己評価も日本の高校生は
自分自身を低く評価している事が分かったそうです。

「自分は必要な存在なのだろうか?」
「自分は生まれてきた価値のある人間なのだろうか?」

親がどんなに子供を大切に想い、必要だと感じていたとしても、
子供自身が自分の生きている価値を見出せていなければ、
子供は自分に自信を持つ事ができないのではないかと想います。

しかし、これは人間の子供だけではなく、
犬にも同じ事が言えると思います。

「尻尾が下がったままでいつもつまらなそうな顔をしている」
「いつも不安げで、ちょっとした事に大騒ぎする」
「自分から何かを積極的にしようと思わない」
など、自信がなく、いつも不安げで
日常の中に楽しい事が無いかのように心が沈んでつまらなそうにしている・・
と言う表情をしている犬も多いです。

しかし、そんな犬を見て
飼い主さんが「自信をつけさせてあげよう」と思ったとしても
飼い主さん自身、幼い頃から記憶重視の勉強をさせられてきたり、
100点を基準とした減点方式で育ったり、
何かある度に叱られる事はあっては褒められた事がない・・
など、自信を育むような教育を受けていない事が多い為、
どうやって犬に自信をつけさせてあげたら良いのかが分からず、
結局、何もしなかったり、犬を叱ってばかりになってしまい、
犬の自信とやる気を無くさせてしまっている・・
と言う事も多いのではないかと思います。

しかし、日本人は「褒めるのが下手」と言われていますが、
全く褒められた事が無い犬と言うのも少ないと思います。
どんな飼い主さんでも仔犬の頃は、
「ごはんが全部、食べられたね」と言っては犬を褒め、
「トイレで排泄ができた」と言っては、犬を褒めていたと思います。

しかし、お散歩に行って他の犬に会うようになると、
自分の犬と他の犬を比べてしまい、
急に褒めるよりも叱る事の方が多くなってしまった・・
と言う事も。

人間の子供も産まれた時は
「産まれてきてくれてありがとう
 健康でさえ居てくれればそれで良い」と思っても、
子供が成長するにつれて色々と要求が増え、
褒める事よりも叱る事の方が多くなってしまう事は多いそうです。

でも、そうして自信を失い、
自分の事が好きではなくなってしまった子供は、
「頑張って自分を高めて行こう」とは思いませんし、
自分の事を否定してばかりいる親の言う事を
聴こうとは思わないと思います。

犬だって自分に自信が無く、
飼い主さんの言う事を聴こうとしないのに、
何かをやらせたり、教えようとしても
うまく行かない事の方が多いです。

ですから、まずは「しつけ」よりもその土台・・
「犬が自身に自信をもてるようにしてあげる事」と、
飼い主さん側からだけ関心を示すのではなく、
「犬の側からも飼い主さんに関心を持って貰えるような関係性を作る」
と言う事が大切だと思いますし、
犬の心に「愛情・安心・信頼」の
3つの気持ちを満たしてあげる事が重要だと思います。(^▼^)ノ
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