犬の本

 2013-04-19
「スキナーの鳩」と言うのをご存知でしょうか?
アメリカの心理学者、行動科学者のバラス・スキナー博士が、
360度・・時計の針のように回転する鳩を育てたそうです。

まぁ、「育てる」と言っても、鳩に対して言葉で教える事はできません・・
では、どうしたか?と言いますと、
鳩がちょっとでも右を向いたら、
すかさず、鳩が大好きな食べ物を与える・・
逆に鳩が反対方向を向いた時は叱らずに無視をするそうです。

そうして、
鳩が少しでも右を向いたら大好きな食べ物・・
鳩が少しでも右を向いたら大好きな食べ物・・
と、繰り返すうちに、
鳩も「右を向くと美味しい食べ物が出てくる」と学習しますので、
それを続けているうちに、
鳩が右回りに一周できるようになったそうなのです。

あと、重要な事は実験に使った鳩が特別なわけではなく、
「訓練をした全ての鳩がこの方法で右回りに一周できるようになった」
と言う事です!(^^)

この方式は「オペラント条件づけ」と呼ばれており、
イルカの調教にも使われているそうです。
イルカは水の中に居るので、例え人間の言う事を聞かなかったとしても
叩いて教える事はできません・・
「叱って教える」が通用しないのです。
ですから、ちょっとずつ、ちょっとずつ・・
イルカの行動に対して食べ物を与える事でその行動を伸ばして行くのだそうです。

これは犬だって同じだと思います。
犬が良い行動をしたら、おやつを与えて「それが正解」だと教えて伸ばす・・
そして、犬に「正解の行動だ」と分かりやすく伝える為の道具が「クリッカー」なのです。
勿論、口で「良し!」とか「そう!」と言っても良いのですが、
指で軽く押すだけで鳴るクリッカーの方が犬の行動と音とのズレが少ないですし、
人間の声と違い、常に一定の音なので、犬にも分かりやすいのだそうです。

ちなみに自分が読んだ犬の本の中で「役に立った」と思ったのはこう言った本です。
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「うまくやるための強化の原理」
「オペラント条件づけ」の基礎的な部分が理解できる入門書的な本です。
犬のしつけの本ではありませんが、
書かれている内容を応用すると教え方の幅が広がると思います。

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「アニマルラーニング―動物のしつけと訓練の科学」
上の本と似た傾向だけど、もう少し薄く、分かりやすくなっている感じです。

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「ダンバー博士のイヌの行動問題としつけ―エソロジーと行動科学の視点から」
今更、言う事もない定番中の定番「イアン・ダンパー」先生の本です。

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「ザ・カルチャークラッシュ―
 ヒト文化とイヌ文化の衝突 動物の学習理論と行動科学に基づいたトレーニングのすすめ」

最初に読んだ時は本当にカルチャーショックを受けた本でした。

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「うまくいくイヌのしつけの科学」
この中では比較的、最近の本です。
最新の学習心理学、脳科学や行動学について書かれているにも関らず、
絵も豊富で分かりやすく、個人的にはオススメです。

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「犬の科学」
これも最初に読んだ時は凄いと思ったけど、今となってはちょっと古いかも?

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「犬も平気でうそをつく?」
スタンレーコレン先生の本は犬の雑学的には面白い事が沢山、書かれているけど、
なんか物語的と言うか、主観が入っている感じがして、あまり好きではありません・・
(あと、表紙の犬の顔がつまらなさそう・・
 こう言う表情の犬の写真を平気で使ってしまう本も多く、
 出版社が選んだ写真だとしても、
 犬の気持ちが読めない人が書いた本なような気がしてしまいますね・・)

まぁ、古い本も多いので、
アルファ・リーダー論を主軸として書かれているなど、
今の常識とは違っていたり、内容が古かったりする事もありますし、
Q&Aのしつけ本ではありませんので、これを読んだからと言って、
犬の問題行動の解決策が書かれているわけでもない事は多いですが、
機会がありましたら是非・・

ちなみに買うと結構、高い本ばかりなので、
自分は最初、図書館で借りて読んでました。
まぁ、こう言う本は、一度、読んだだけじゃ身につかないので、
結局、買ってしまったのですが、
何度も何度も繰り返し読む事が楽しいですし
それを実践した事で良い結果がでるので、また、何度も繰り返し読む・・
そう言った意味では、自分自身に「オペラント条件づけ」を
していたのかもしれませんね?(^^)
カテゴリ :わんこ本などから・・ トラックバック(-) コメント(-)
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