犬の臨界期って本当?

 2013-03-14
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「子供の脳が一生の中で一番、発達する3歳までに、
 しっかり育てておくと後が楽になります」
と言う話をよく聞きます.
それで、つい「3歳までに・・」と
子供に色々な事を教えようとしてしまう事も多いみたいですが、
実際は子供の心はまだ未発達な為、「しつけ」や「ルール」・・
「相手への思いやり」などが十分に理解できず、
親が自分と同じような知識や生活習慣を子供に身につけさせようとしてしまうと、
「しつけ」ではなく「押し付け」になってしまう事もあるそうですし、
中には
「子供は3歳までに叩いて親の言う事を聞かせておかないと、
 一生、親の言う事を聞かなくなる」と厳しく叱ったり、
叩いたりしてしまう場合もあるそうですが、
子供を恐怖でコントロールしようとしてしまうと
「心の発達」にとって大きなマイナスになってしまうそうですので注意が必要です。

しかし、これは犬にも同じ事が言えると思います。
「子犬の社会化の「臨界期」である生後3ヶ月までに
 しっかりと「しつけ」をしておかないと
 「飼い主の言う事を聞かない犬になる」とか
 「臨界期」までに他の犬に沢山、会わせておかないと
 他の犬を怖がる犬になる・・」と言うのが
「犬のしつけ」の常識とされていますが本当なのでしょうか?

「臨界期」とは鳥の赤ちゃんが最初に見たものを
親と思い込む「刷り込み」(実際は覚えなおしも可能?)や
生まれて間もない動物が片目の見えない状態で育つと数ヶ月で弱視となり、
目に映るものが何であるかを認識できなくなって、その後、目の機能は回復しない・・
と言う事から、特定の機能が育つ期間として「臨界期」があるとされていますが、
実際の所、脳は謎の部分も多く、
「臨界期」が本当にあるのかどうか?は仮説の域を出ないそうです。

また、言語に関する「臨界期説」も
「ネイティブ並みの言葉を習得する」と言う部分には年齢の限界があると言う仮説に過ぎず、
「大人になると英語が習得できない」とか、
「年を取ると語学は無理」とか言うものではなく、
大切な事は本人のモチベーションなのだそうです。

個人的には脳の影響と言うよりも「モスキート音」と言って、
耳の老化・・または大きな音を聞き過ぎた事によって
若者にしか聞こえない音があるそうなので、
それで歳を取るとネイティブの発音を聞き分けるのが難しくなり、
言語の習得に時間がかかってしまうのではないかと思います。

ですから、犬に関しての問題も「臨界期」よりも
「環境」や「飼い主さんのモチベーション」など、
それ以外の要素の方が影響が大きいのではないかと感じますので、
「ウチの犬はもう○歳だから手遅れ・・」とか
「子犬じゃないと飼い主になつかない」
と言った先入観や固定観念で犬の可能性を潰してしまってはいないか?
と、もう一度、考えてみる必要もあるのではないか思います。

勿論、子犬の時期は大切です。
でも、この時期は「しつけ」とか「トレーニング」よりも
飼い主さんや周囲の人達から沢山の愛情を貰い、
安心できる環境の中で育てられる事の方がよっぽど大切だと思います。

「身体の発達」が少しずつ段階をおいて成長して行くように、
「心の発達」にも段階があるそうです。
だから「これくらい分かって欲しい」とか「分からなきゃダメ」とか
「早く教えて、早くできるようにさせなければ」と焦ってしまうと、
飼い主さんの不安ばかりが膨らんでしまい、
イライラしてしまって犬ができるようになるまで根気よく教えたり、
犬が自分でできるまで待つ事ができなくなってしまう事も多いと思います。

また、子犬の頃に色々な事情で犬を不安にさせてしまったり、
飼い主さんの言う事を聞かなかったり、
他の犬と仲良くできなかったとしても、
それで手遅れと言う事は無くいくらでもやり直す事は可能です。
ただ、その為には
「お金を払って教育して貰おう・・・」とか、
「他の犬に頼んで良い子にして貰おう・・」と言う事ではなく、
飼い主さんと犬とが一緒に歩んで行く必要があると思います。

逆に言うと、子犬のうちだけ訓練士さんに教わってしっかりやっていたとしても、
それで安心してしまうと大変な事になってしまう場合も多いと思と言う事だと思います。
ですから飼い主さんと犬の関係性は一生、考えて行くべき事であり、
犬と「二人三脚」で歩んで行くような気持ちが必要だそうです。

飼い主さんだけが焦って早く進もうと思っても前に進みませんし、
犬だけを頑張らせて自分はサボっていても前には進みませんものね。(^▼^)ノ
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