犬は人間に忠実で恩を忘れない。と言う事を忘れてみる

 2012-12-09
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先日、聞いた話ですが、
外飼いで番犬扱いだった犬が
帰ってきたら死んでいたそうです。
「留守中に毒でも食わされたのではないか?」と言っていましたが、
外飼いはそう言うリスクもありますので注意が必要です。

あまりにも吠えるので近所から苦情を言われたり、
脱走して他の犬の所へ行ったり、
人を噛んだりして警察沙汰になり、
捨て犬だったのを拾ってあげたのに恩知らずな犬だった・・
と飼い主さんは言っていましたが、
犬にはもともと「恩」と言う概念は無いと思いますし、
「恩」を与えても、教えてもいない事はできないと思います。

でも「毎日、きちんとごはんをあげているのに言う事を聞かない・・」とか、
「毎日、散歩に連れて行ってあげてるのに家の中で暴れる・・」とか、
恩や愛情を与えれば良い子になってくれるハズ・・
言う事を聞いてくれるハズ・・
と思ってしまう飼い主さんは意外と多いです。

でも、子供だって旦那さんだって
あれこれと世話をすれば感謝されるか?と言うと、
逆にそれが当たり前になってしまって感謝をされない・・
と言う事も多いと思いますし、
やってあげてしまっているが為に
自分でできなくさせてしまっている・・
と言う事も多いのでは無いかと思います。

例えば、朝、学校に遅刻しないように子供を起こしてあげる・・
それは優しさからだと思いますが、
それを続けてしまうと自分で起きる習慣が身につきません。
たまに起こし忘れると「なんで起こしてくれないんだ!」と逆ギレされたりして・・
でも、それでも起こさないでいれば、
子供は学校で嫌な思いをするので、
自分から遅刻をしないようにと起きる習慣を
見につけようとすると思いますが、
犬の場合、「結果」と「自分の行動」に対する「因果関係」が結び付けられない・・
気づけない事も多く、
「失敗を経験させれば行動を改善するだろう」と思っても、
そうはならない事も多いので注意が必要です。

特に犬に対する「無視」などは、
犬が無視をされている意味が分からないと行動が改善されない事も多いです。
人間同士だって「無視」をしたりされたりしても、
「理由」を教えて貰えないと、何を改善したら良いのか分からず、
結局、相手や自分の「存在」自体を否定する事になってしまい、
それなら「叱り」や「注意」の方が分かりやすいし、
優しいのではないかと思ってしまいます。

同じく「これだけしてあげているのに」と言う気持ちも、
思っているだけでは相手に伝わりませんし、
そもそも、相手は「恩」を「恩」と思っていない事も多いのだそうです。
アメリカの心理学者である
トラフィモウ・アーメンダリッツ(2004)らが行った実験によると、
400名の大学生に対して、
「人にしてあげた親切な行動」と、
「人にしてもらった親切な行動」をそれぞれ書き出して貰った所・・
なんと、「人にしてもらった親切な行動」に比べて
「人にしてあげた親切な行動」の方は35倍も多く覚えていた
そうです。

つまり、人は「してあげた事」はよく覚えているけど、
「して貰った事」は忘れてしまう・・と言う事です。
ですから、「あれだけやってあげたのに・・」とか、
「今までこんなにしてあげたのに・・」と
「恩」に縛られるのは止めた方が良いそうですし、
逆に犬から受け取っている事も沢山、あるのではないかと思います。

「恩」や「愛情」で犬を良くしよう・・と言うのではなく、
きちんと犬に教える方法を教わり、
導いて行ってあげるのが良いと思います。(^▼^)ノ
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