「犬の教育を犬に任せる」と言う考え方

 2012-08-24
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最近、「犬の教育を犬に任せる」と言う考え方に
賛同される方が多いような気がします。

そう言う人の中には「叱らないしつけ」で結果が出なかった為、
「犬の教育を犬に任せる」と言う考え方に流れる人が多いように思えますが、
そもそも「叱らないしつけ」と言うのも、
「叱るしつけ」で結果が出せなかった人が
「叱らないしつけ」に流れる事が多いように思えます。

確かに「犬に犬を教育して貰う」と言うのは
自分は厳しくしなくて良いので犬に嫌われる事も無いですし、
犬を叱らなくて済むので犬にも優しそうです。
いくら教えてもうまく行かない・・覚えてくれない・・
それを犬が代わりにやってくれるとしたら
そんな楽な事はないですからね・・
でも「叱る」事が犬にストレスになるのだとしたら、
犬が犬を「叱る」事もストレスになるのではないでしょうか?

それに、飼い主さんが自分のサポートとして
先住犬や教育犬に手伝って貰うのなら良いのですが、
散歩中に面倒見の良い大型犬を探したり、
先住犬に子犬や問題犬の相手をさせる・・教育して貰う・・
と言うのでは、飼い主としての責任を犬に丸投げしている感じがしてしまいます。
自分が楽をしている分、犬達に負担をかけているのだとしたら、
先住犬や教育犬のストレスも考えてあげるべきではないでしょうか?

そもそも「教育犬」と言いますが、
人間に近い高度な知能と社会性を持つチンパンジーでも
自分の子供に教育はしないそうです。
親は見せるだけでチンパンジーの子供は親を見て真似をするだけ・・・
子供が間違った事をしても「そうじゃないよ」と注意したり、
逆に正解の動きをしても「よくできたね」と褒める事もしないそうです。

そう考えると、実際は犬は犬に教育しているわけではなく、
有能なトレーナーさんが補助として教育犬の助けを借りる・・
教育犬の接し方を見て、問題を持つ犬の今後の指導方針を決める・・
その為の教育犬であって、
単に「犬が犬を教育する」と言う部分だけを持ってきて、
真似をするのは違うような気がします。

勿論、犬にしか教えられない事も沢山ありますが、
だからと言って犬任せでは限界がある事も正直な所だと思います。

例えば、わがままに育てられた犬は、
他の犬を見ないですし真似をしようとも思いません・・
これは犬を苦手な犬にも言える事です。
犬に興味を示さない・・
犬に教わろうと思わない犬は
どんなに教育犬が良い行動を見せたとしても、
それを真似しようとも教わろうとも思いません。
また、子犬も自分勝手です・・
先住犬が一生懸命に相手をしても、
言う事を聞きませんし、なかなか覚えてはくれません・・
結果、先住犬が先に疲れてしまったり、呆れてしまう事も・・
あとは、人間社会のルールを教えてくれるわけではないので
人に対する問題行動は変わらないと思いますし、
教育犬が居る時は良い子だけど、
居なくなるとわがままに戻ってしまうと言う問題もあると思います。
また、犬同士での喧嘩・・
咬傷トラブルが起きる事も覚悟をするべきだと思います。

では、そうならない為にはどうしたら良いか?
それこそ、飼い主である人間の役目だと思います。
やる気の無い・・人や犬に興味の無い犬に対し
褒めたりおやつやボールを使ったりして、
やる気を引き出す事ができるのは人間だけですし、
人間社会のルールや人との関わりあいの素晴らしさを教えてあげられるのも
人間だけだと思いますからね♪(^▼^)ノ
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