犬の「今」の先・・

 2012-08-03
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飼い主さんの犬への接し方を見ていると、
将来的にどう言う犬にしたいか?と言うよりは、
「今」、良い子に振る舞って欲しいと願う方が
多いように思われます。

今、犬は健康か?
今、犬は飼い主の言う事を聞くか?
今、犬は他の犬と仲良くできるか?
今、犬は理想の犬になっているか?

ーでも、今、健康な犬の健康をさらに望むばかりに
やたらと動物病院に行ったり、
フードをコロコロと変えたり、
サプリや漢方を取り入れたりした事で
将来的に病院嫌いになったり、
偏った食生活になってしまった事で
身体から不調のサインが出てしまう事もありますし、
今、犬に言う事を聞かせる事ばかりを気にするあまり、
将来的に飼い主の言う事を無視したり、
聞こえないフリをしたりする事もあります。
また、今、他の犬と仲良くさせる事を考えるあまり、
無理に犬に会わせて犬嫌いにさせてしまったり、
逆に犬と遊ぶ事だけが楽しみになってしまい、
飼い主さんへの興味を失ってしまったりする事もありますし、
今、理想の犬の姿を求めるあまりに叱りが頻繁になり、
結果的に理想の犬の姿とは程遠い犬になってしまう事も多いのが現実です。

そこまででは無いとしても、
今、犬が吠えやまないからと食べ物を与えたり、
犬の要求を満たして黙らせようとしたり、
マズルを掴んで吠えさせないようにするなど、
「今」、吠えないようにする事で、
つかの間の「安心」と「秩序」を飼い主さんは手に入れたとしても、
その結果、犬は「吠えれば要求が通る」と思って、
やたらと要求吠えをするようになるかもしれませんし、
マズルを掴まれる事を嫌って、
飼い主の手を見ると噛み付くようになるかもしれません?
さらに「今」の状況に焦りを感じ、
「服従訓練」などをしてしまうと、
その後の犬の一生から「自主性」とそこから生まれる「喜びの芽」を
摘み取ってしまう事にもなりかねないので注意が必要です。

飼い主さんが目指すべきは「犬の未来」だと思います。
今、犬が良いか?悪いか?では無く、
その向こうにある成長した犬の姿を目指して
犬育をするべきではないでしょうか?
昔は「生後6ヶ月までが大事」なんて言われていましたが、
現在では何歳になっても犬の教育は可能ですし、
反対に仔犬の頃は良い子でも、
その後の接し方によっては将来的にはどうなるかは分かりません。

生まれた時から
「良い犬」と「悪い犬」が決まっているわけではありません。
全ては飼い主さんの育て方次第であり、
今までの飼い主さんの接し方が現在の犬の行動を決め、
現在の犬への接し方の延長線上に
将来の犬の姿があると言っても過言では無いと思います。

ただ、今の犬への接し方が、
将来、どう言う影響を犬に与えるか?と言う事が分かる飼い主さんは少ないと思います。
プロのトレーナーさんだって分からないと思います。
だから、トレーナーさんは褒めたり叱ったり・・
褒めるのを止めたり、叱るのを止めたりと
犬の成長に合わせて、飼い主さんの接し方を変えて貰う事で
微調整をして行くのだと思います。
しかし、経験値の少ないトレーナーさんは、
将来の犬の姿を思い描く事も微調整をする事もできません・・
だから、一つの手法、一つの指導法だけでしか教える事ができず、
偏った思考の犬になってしまう事が多いのでは無いかと思います。

でも、そのぐらい、現在の接し方が
将来的にどう言う影響を犬に与えるかを
見極めるのは難しいと思います・・
特に初めて犬を飼われる方などは
不安と試行錯誤の毎日だと思いますので、
信頼できるプロのトレーナーさんに相談し、
アドバイスを受けた方が
精神的な負担も少ないと思います。

まぁ、「今」も大事ですが、
「今」を重視し過ぎた犬育は、
思考や目先の事に偏り過ぎてしまいがちなので、
焦らずに一ヵ月後・・半年後の犬の姿を想像すると共に、
将来像がブレないよう、
どう言う犬にしたいか?をしっかりと考えるべきだと思います(^▼^)ノ
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