あてつけの問題行動?

 2012-08-01
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犬の中には自分の思い通りに行かない場合や
何か気に入らない事があった時、
飼い主へのあてつけとして排泄行為をする
「あてション」と呼ばれる行動をする子が居ます(^^;
特に「クレートトレーニング」を始めた頃などは、
自分が汚れないよう、クレートの出入り口から
外に向かっておしっこをしたりするので結構、大変です。

「だったらクレートになんか入れなければ良いんじゃない?」
と言う方も多いかもしれませんが、
問題は「クレート」では無く、
人との関係性や犬の心の問題であり、
そう言う子は室内フリーにしていても、
何か自分の気に入らない事があれば
室内の植木や大事なクッション・・
飼い主さんのスリッパにおしっこをかける事も多いです。

飼い主さんの中には、犬のそう言った行動を見て
「嫌がらせだ!」とか「反抗だ!」とか、
「飼い主を下に見ている!!」と怒る人も居ますが、
そもそも犬に「あてつけ」をする・・
飼い主を困らせて喜ぶと言うような発想はあるのでしょうか?

残念ながら、犬に他者の心を理解する能力は無いそうです。
だから「あてション」と言うのも、
飼い主さんの想像を犬にあてはめているだけで、
実際はとても自分中心的なモノ・・
過去におしっこをしたら飼い主さんが大騒ぎしたので、
おしっこをすれば、自分の要求を聞いてくれるのでは無いか?
と言う自己アピールの一つでしか無いと思いますので、
必要以上に感情的にならないように注意しなければなりません。

まぁ、確かに嫌がらせをしているかのように、
高価なクッションや飼い主さんのスリッパに
排泄をしてしまう事もあるかもしれませんが、
それらを飼い主さんがよく使うから・・
匂いが染み込んでいるので
マーキング的な意味合いがあるのかもしれません?

でも、ある意味で自己アピールとして「排泄」をすると言うのは、
頭の使い方を知っている子である証拠です。
頭の使い方を教わっていない子は、
「要求」も「威嚇」も「自己アピール」も全て
「吠える」と言う行為でしかできない場合が多いです。

吠えて叱られたのなら、靴下を咥えて持って行ってみよう・・
かじって怒られたのなら、弱いフリをしてみよう・・
そんな風に次々と異なる問題行動を引き起こす子は、
飼い主さんとしては大変かもしれませんが、
そう言う子の方が「物事の原因と結果の関係性」を理解ずるのが早いです。
「吠えても無駄」だと悟ったから他の行動をしてみたのであり、
自分の行動に対し、飼い主さんが騒げば騒ぐほど、
自分に注目が集まるのでやり続けます。
叱られても一時的には止めるかもしれませんが、
その瞬間だけ良い子にしていれば大丈夫と言う事も
すぐに理解してしまうので、叱りも意味はありません・・
逆にここで飼い主さんが大騒ぎをせず、
叱らず騒がず、淡々と掃除をしてしまえば、
犬は「排泄をしても現状を変える事はできない」と知り、
「無駄な行動」として行う事は減って行くと思います(^^)

動物行動学の中に「利益とコスト」と言う事が出てきます。
人も動物も食べ物を食べなければ死んでしまいますが、
その「利益」を得るために、
どれだけのエネルギーや危険性と言う
「コスト」を支払わなければならないか?を考えます。
なるべく、エネルギーを使わないで大きな利益を得たい・・
だから人間が「寝てる間にお金持ちになりたい・・」と言うのも、
純粋な本能から来ているものだと思います。

そして、それは犬も同じ・・
なるべく労力を使わないで利益を得たい・・
吠えて食べ物が貰えるならそれが一番です。
でも、だからこそ、そこで利益を与えない事が大切だと思います。
吠えても利益が得られない・・
排泄をしても利益が得られないと犬が知れば、
犬は一時的には今まで以上に吠えたり、
排泄を失敗したりするかもしれませんが、
それでも利益が得られないと分かると、
コストに見合わないと知り、
吠えたり排泄をしたりする事をしなくなると思います。
なぜなら吠えるのは疲れますし、
排泄をするのもおしっこには限りがあります・・
なにより正常な子は自分自身が汚れる事を嫌がるからです。

問題行動がコストに見合わないものだと理解させつつ、
今度は飼い主さんが「して欲しい行動に対して利益を与えます」
「静かにしていたらおやつを与える」
「飼い主さんが呼んできたらおやつを与える」など、
犬に正しいコストの使い方を教えてあげる事が大切だと思います♪(^▼^)b
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