悪習の連鎖

 2012-07-02
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「6割以上が「たたいた経験あり」-愛犬家の「しつけに対する意識」調査」
世界の子育てを比べてみると、
日本や韓国、そして中国など、アジア圏では体罰を用いる事が多いみたいです。
それが文化的な影響なのか、人種の遺伝的な影響なのかは興味深い所ですが、
日本では9割を超える親が子供を叩いている。と言う結果も出ているそうで、
これは欧米では考えられない数値なのだそうです。

まぁ、体罰を用いてしまう背景には、
日本の親や飼い主さんは孤立してしまう事が多いからかもしれません?
海外では他人が子供を注意する事も多いようですが、
日本で他人が子供を注意したら、
親から物凄い形相でにらまれそうな感じがする一方、
子供や犬が騒がしくしていると親や飼い主が全て悪いとされてしまい、
優しく見守ったり、
助けようとしたりはしない環境にあると思います。
また、最近は核家族化で、
祖父母が孫の世話を手伝ったりする事や
姉妹が子育ての手伝いをしたり、
子育ての様子を観察する事が少ないように思えるのも、
子育てに悩む原因かもしれません?

人間の中で育ったチンパンジーが子供を出産すると、
産んだ途端に「ギャッ」と叫んで逃げてしまうそうです。
親が子供を育てられず・・半分は人口保育となってしまうそうですが、
チンパンジーは本来、人間が手伝う事無く子育てをします。
それは群れの中で親や姉が産んだ子供の世話を小さい頃からお手伝いをするうちに、
子育ての仕方を自然に覚えるからだと思います。
昭和初期までの日本なら5人兄弟や6人兄弟が当たり前だったので
そう言う事も自然だったのかもしれませんが、
今は一人っ子が多く、余計に子育てを見る機会も少ないと思います。

しかし「子育て」と言うのは、その後の子供の一生を左右する、
重要な技術を必要とする作業のわりに、
殆どの家庭では、経験から学んだ勘を頼りに手探りで行っている感じがします・・
今でこそ、子育ての本や研究データが沢山、ありますが、
自分達の親の世代では、子育てがあまり上手では無い人達が多かったように思います。
でも、それでも、知らず知らずのうちに
親が自分を育てた手法を学び、模倣している事も多く、
親と同じように「大声で怒鳴る」とか
「叩く」と言う事をしてしまう事も・・
でも、一番の問題はそれが「悪い子育て法」だったとしても、
子供はそれを「絶対」だと信じてしまいますし、
疑いもせずに自分の子供にも同じように
怒鳴って、叩いてしまうと言う、
世代を越えた「悪習の連鎖」が続いてしまう事だと思います。

これは犬の育て方にも同じ事が言えますよね?
自分達の親の世代の犬育ては「外飼いの番犬」で「残飯をあげる」とか、
犬が吠えたら「大声で叱る」「叩く」と言うのが普通でした。
犬を褒めて伸ばす事もせず、避妊や去勢をせず、
今でもそれを「正しい犬の飼い方」だと思って模倣している人も大勢、居ます。

勿論、完璧な親も完璧な飼い主さんも居ないですから、
知らない事もあるし、間違った事もしてしまうと思います。
たまには感情的になって怒ってしまったり、
過剰に犬や子供をコントロールしようとしてしまう事もあると思いますが、
怒ったり、叩いたりと言った「ネガティブ」な接し方をしていると
犬も自分に自信が持てず、精神的なプレッシャーがかかると、
感情のコントロールができずに爆発してしまう事も多いので、
叱るよりも褒める、叩くよりも応援してあげるなど、
「ポジティブ」な接し方を心がけてあげ、
もし、飼い主さん自身が
感情のコントロールができずに叩いてしまうのだとしたら、
意識して「悪習の連鎖」を断ち切るよう、
心がけてみるのも必要では無いかと思います。(^▼^)ノ
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