犬をきちんと叱る時

 2012-06-14
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自分は犬を叱る事が悪い事だとは思いませんが、
犬の事が理解できるようになると、
段々と叱る必要が無くなって行きます。
それは、
「どうしてできないのか?」
「何が分からないのか?」
「どんな風に教えれば伝わるのか?」
が分かってくるから、
叱るよりも先にどうやって教えれば良いか?
を考えるようになるからであり、
そして、きちんと教えれば叱る必要が無いからです(^^)

ーかと言って
「全く叱らない」と言うのも違うと思います。
最近は犬のしつけでも
「褒める」事の重要性が強調されている一方で、
「叱る」事に罪悪感を覚えてしまう飼い主さんも多いと思います。
犬を叱る場面・・
それは「犬の安全に関わる場合」と
「他者の安全に関わる場合」ではないでしょうか?
”犬が危険な物を食べようとしている”とか、
”犬が猫や他の犬に噛んでしまった”など、
そう言う命が関わる場面では、
きちんと叱る事も飼い主さんの大切な仕事だと思います。

経験を通して何度も教えられる事なら
そうやって教えるのが良いと思いますが、
命に関わる問題に次はありません・・
例え、叱った事で犬が怖がったとしても、
しっかりと叱る事で次に同じような場面に遭遇した時に
犬が危険な目に合わなくて済むようにしてあげられるなら
それも優しさだと思います。
だから叱る事に罪悪感を覚えたり、避けて通ろうとする必要は無く、
むしろ「叱る」事は大切なコミュニケーションであり、
「叱る事は犬の成長に必要な事」だと前向きに考えるべきだと思います。

ただ「叱り」の難しさも知る必要があると思います。
「犬がどうしてその行動をしてしまったのか?」
それを理解しないと叱る事で
余計に問題を悪化させてしまう事は多いです。
特に恐怖から逃れる為の噛み付き・・
この場合は叱る事で問題を悪化させてしまいかねないので、
叱るよりも不安や恐怖を取り除き、
飼い主さん自身が接し方の見直しをしてあげるのが良いと思います。
逆に噛み付く事で犬がメリットを感じている場合は問題です。
他の犬を獲物と仮想して狩りを楽しむように噛み付く犬や
他の犬が貰おうとしているおやつを
隣に居る犬に噛み付く事で独り占めしようとする犬などは、
飼い主さんがしっかりと叱らないと止める事はありません。
「ダメ!」とか「イケナイ」とか注意や小言程度の叱りでは無く、
命に関わるような場合ではしっかりと気合を入れて叱る!
ただし、「叱る」と言っても体罰は絶対にしてはいけません。
「言ってもわからないから叩くしかない」と言う理由で
”叩く事を正当化”する人は多いですが、
叩く事で言う事を聞かせられたしても、
犬は「なぜ、してはいけないのか?」を
理解してやめたわけではありませんから、
次もまた、同じように叩かなければ言う事を聞きません。
それに、飼い主さんの体罰に対し、
自分を守る為に噛み付き返してくる可能性も高いです。
そうなると飼い主さんも「叩くのはこの子が悪いから」と、
さらに強い体罰で言う事を聞かせようとし、
犬が飼い主さんを敵視する表情を見て、
「この子が憎らしい」
と体罰がエスカレートして行く事も多いみたいです・・
こうなると、結果的に犬の心に深い傷を残す事になってしまいますので、
体罰をしない為にも感情的に叱ってはダメだと思います。

人間の子供なら叱った後に、
「叱られた理由」と「どうしたら良いか?」を説明できますが、
残念ながら犬には言葉での説明はできません。
だから、叱りっぱなしでは無く、
叱って行動を止めた後に飼い主さんが「どうしたら良いか?」と言う
代替案を教えてあげる必要があると思います。
まぁ、犬の拾い食い程度なら、
まずは家の中でリードをつけて練習し、
外散歩の時でも安全なもので試し、
拾い食いをしなければ、きちんと褒めておやつを与え、
拾い食いをしそうになったらきちんと叱り、
その場で楽しい散歩は終わりにするなどを繰り返す事で、
「拾い食いをすると楽しくない・・」と教える事はできますが、
他の動物への攻撃的な行動は、
他の犬に対し、噛み付くか噛み付かないかを
試すわけにも行きませんので、
まずは飼い主さんが甘やかすような接し方を止める・・
体罰などを行っているなら止める・・など、
複雑な要素が絡んでいる事が多いので、
犬だけの問題では無い場合の方が多いと思います。

それでも命に関わるような問題では、
きちんと叱らなくてはならないと思いますので、
まずは犬を叱らなければならないような状況を作らない・・
犬に十分な睡眠をとらせ、
運動や遊びをしっかりとしてあげつつ、
穏やかな生活を送るようにしてあげる事は大切です。

「犬は叱るなんて可哀想・・」
「叱ると犬に嫌われてしまうのでは?」
と言う人も居ますが、
飼い主さんがきちんと「愛情」と「安心」と「信頼」を
犬に与えてあげれば大丈夫です。
犬は叱られる事で嫌いになったり、
叱った人を憎んだりはしません。
なぜなら、叱りもコミュニケーションの一つであり、
犬が本当に求めているのは、
そう言ったコミュニケーションだからだと思います。
犬の問題行動と呼ばれるものも、
裏を返すと、自我の芽生え・・
犬が「これをしたらどうなるかな?」
「どこまでしたら怒られるかな?」
と言う問いかけでもあると思います。
それに対し、犬が何をしても許して甘やかすと言うのは、
ある意味、コミュニケーションの放棄だと思いますし、
逆に体罰で一方的に言う事を聞かせると言うのも
コミュニケーションの放棄だと思います。
意外な事に犬はきちんと叱ってくれる人に寄り添う事が多いです。
でもそれは、怖くて逃げられないと言う事でも
リーダーの権力のおこぼれを貰うとかそう言った事ではありません。
犬は正直なので、怖くて嫌だったら逃げますし、
メリットと言うよりは安心すると言う感じに近いと思います。
そう考えると、犬はダメな事と良い事を
きちんと教えてくれる人を求めているのかもしれません。
それが生きて行く中で必要だと
理解しているからだと思います(^▼^)ノ
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