デトックスとワクチン

 2012-05-27
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最近、「デトックス」と言う言葉をあちこちで見ます。
「デトックス」とはどう言う意味なのか?と思って調べてみると、
日頃の生活の中・・特に食事などで取り込まれた
人体に悪影響を及ぼす化学物質(重金属や合成化合物、ダイオキシンなど)を
体外に排出するのが「デトックス」だそうです。
有害な物質の多くが脂肪に蓄積されると言う考えもあり、
デトックスはダイエット効果も望めるほか、
放射能まで体外に出す事ができるとか・・・

でも、実際の所「デトックス」に科学的根拠は無いそうです。
それにも関わらず、多くの人が「デトックス」に興味を持つ・・
その心理の方に興味があったのですが、
最近、読んだ本に面白い事が書いてありました(^^)

「デトックス」は新しいもののようなフリをしているが、
殆どの宗教や文化には、何らかの形で
身体を浄化したり調整したりする儀式があるそうです。
「断食」や「沐浴して身体を清める」など、
「浄化」と「贖罪」をテーマにした儀式は
人類の長い歴史の中、形を変えて登場するそうです。

それは何故かと言うと、人間が色々な事情で悪い事をしてしまうから・・
特に先進国の人々は極端なまでに物欲にふけっているので、
その罪を清めてあがないたいと思っているそうです。
タバコや酒、身体に悪い食べ物を私達は食べてしまう・・
深夜まで起きて睡眠不足になり、
怠惰な生活をおくり、運動不足で脂肪をつけてしまう・・
いけない事だと分かっているので、
そのツケが周ってこないよう「デトックス」をする・・
それはある意味で「儀式」であり、
心の傷を癒し、罪を清め、穢れを払う役割を持つそうです。

まぁ、普段から食生活に気を配り、適度な運動をし、
健康に気を配っていれば「デトックス」などに
興味を持たないのかもしれません?
また、自分自身だけでは無く、犬を太らせてしまった・・
とか、犬を病気にさせてしまった・・
と言う時も「デトックス」でなんとかしようとする人が居ますが、
「デトックス」はホメオパシーなどの
「代替医療」と深く絡んでいる事が多く、
通常医療における「解毒」とは全く異なるモノであると共に、
「フードファディズム」と呼ばれる、
食品の栄養素が健康や病気に与える影響を過大に信じる事もまた、
注意しなければならない問題点である事は考えて貰いたいと思います。

また、最近は犬に対するワクチン接種率が下がっているそうです。
でも、犬のワクチンだけでは無く、
ワクチンそのものに対する抵抗感は日本だけでは無く、
世界中で起きているそうです。
しかし、ある種のワクチンに対する
危険性や反対運動は地域的に限定されていて
他の国に広がらないと言う不思議な特徴があるそうです。
これは人間のワクチンのお話ですが、
イギリスではMMR(麻疹、おたふく風邪、風疹の混合ワクチン)で
自閉症になると言う噂が広がり、論争が広げられたそうですが、
MMRは世界100カ国以上で行われたにも関わらず、騒がれたのはイギリスだけ・・
日本を含め、アメリカやヨーロッパですら問題になっていないそうです。
また、フランスでは「B型肝炎ワクチン」が「多発性硬化症」を引き起こすとして
1990年に大騒ぎになったそうです。
アメリカではワクチンに使われる「チオメルサール」と言う
防腐剤への不安が大きいそうですが、
同じ防腐剤を使っているイギリスではなぜか騒がれたことが無いそうです・・
でも、もしも今、何かのワクチンが一つの国で本当に危険だとしたら、
地球上のどこでも同じように危険であり、
ワクチンへの懸念が確かな証拠に基づいているのなら、
世界中のメディアが危険を叫んでいてもおかしくはないそうです。
特に今日のような情報化社会ならなおさら・・

でも、実際の所、ワクチンが効果を上げ、
病気が稀になるとどんな病気だったか人々は忘れてしまうそうです・・
犬の「狂犬病」だって日本の場合、実際に狂犬病になった犬を
見た事が無い獣医さんの方が多いようですし、
混合ワクチンだって、どんな病気で、
かかるとどんな症状が出てどう言う事になるのか?
を知っている飼い主さんは少ないかもしれません?
そう考えると、成果をあげたら
顧みられなくなるのがワクチンの宿命と言えるそうです。

でも、だからと言ってワクチン接種の義務を
止めてしまったらどうなるでしょう?
スイスでは1883年までに
何年にもわたって予防接種が法律で義務付けられており、
天然痘は完全に予防されていたそうです。
1882年には一人も発病していなかったそうですが、翌年、
予防接種反対派がこの結果を逆手に取り、
法的強制はもはや不要と訴え、ワクチン接種の義務を撤廃したそうです。
しかし、その年(1883年)に死者1000名につき
二人の割合で天然痘の犠牲者が出たそうです・・
翌84年には1000名に3名・・
85年には1000名に17名と増えて行き、
86年には1000名につき85名にまで達したそうです・・

日本では狂犬病の予防接種は法律で義務付けられていますが、
その他のワクチンについては自己責任・・
予防接種を受ける時、メリットとリスクをはかりにかけますが、
ワクチン接種により命に関わるような副作用が起こる確率は
数千~1万件に1件ぐらいと言われているそうです。
ただ、我々がワクチンに抵抗を感じてしまう理由は
メリットとリスクをはかりにかけた結果だったり、
副作用を警戒する為と言った合理的な理由だけでは無く、
嫌がったり怖がったりする犬の身体に
針を刺さなくてはならない罪悪感だったり、
抗体を作るためとは言え、
感染症のウイルスの毒素を弱めた「抗原」を
犬の身体に入れなければならない事だったり、
今の医療が個別で患者の意思を尊重する
システムなのにも関わらず、
犬を飼う人が一斉に・・
強制的に接種しなければならない事に対する反発だったり・・
あとは金銭的な問題もあると思います。
そして、そうしたリスクを押し込めてワクチンを打った結果、
恐ろしい悲劇が起きた時に自分自身の決断の罪悪感に絶えられるか?
そう言った頭では無く心・・感情的の問題により、
ワクチンの接種率が下がっているのだと思います。

・・と言う事ですが、
自分も法律で決められている以外のワクチンを絶対に打つべきと
無理強いするつもりはありませんが、
感情的になって否定してしまうのも違うのでは無いかと思います。
ちなみにワクチンの副作用については
「農林水産省動物医薬品検査所」の
「副作用情報データベース」で確認する事ができるみたいです。
ここの右上に「狂犬病」と入れて上の「GO」ボタンを押すと
狂犬病ワクチンによる副作用の報告例と因果関係などの情報が見れます
「混合ワクチン」の場合は「ワクチンの接種証明書」に貼付されているシールで
メーカーと種類、そして商品名を確認
して入力して下さい。
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