「権勢症候群」(アルファシンドローム)の疑問点・追記

 2012-04-13
「権勢症候群」(アルファシンドローム)とは、
80年代にアメリカで全盛期を迎えた考え方で、
90年代になって日本に入ってきたそうです。

現在では、色々な意味で否定されている考え方ですが、
獣医さんやトレーナーさんなど、
犬のプロと言われている人達の間では、
今でも強く信じられている考え方だったりします。

でも、そもそも、
「アルファ理論」は、誰が言い出したのでしょう?
自分が思い浮かべるのは、
「ジャンフェネル」の
「犬にならって犬の言葉を学ぶ」と言う本です。
これは、子供の頃から動物と接し、
自らもブリーダーとして活躍していたジャンフェネルが、
馬のボディランゲージから心を読み取る人物と出会い、
犬のボディランゲージを観察し、
狼やディンゴのビデオを見たりする事で
狼のアルファペアが群れを統括し、
優位にふるまっている事を発見した。と言う本です。
下位は上位に従順な行動を示し、
序列を作っている事に気付くと、
実は自分も犬から下位の存在とされている事を知り、
犬のリーダーとして振舞ってみた所、
犬達は自分をリーダーと認め、
服従のボディランゲージを見せるようになった・・
と言うような内容でした。
これがイギリスでベストセラーになり、
世界的に広まったそうです。

また、犬について色々と勉強をさせて貰った
「犬の科学」と言う本にも、
犬と狼は違うとされているものの、
「狼の社会的地位についてのセンスと、
 序列決定システムの基礎となる
 コミュニケーションの方法」
は狼から犬へ長所として受け継いでいる。
と書かれていますし(P67)、
「自分の子孫を残したい」と言う本能に関しては、
自分だけが子孫を残したいと考えれば、
待っているのは他の全ての狼との戦い・・
群れで行動した方が単独よりも
食料の確保や安全についてはメリットがあるものの、
「自分の子孫を残したい」と言う欲求もある為、
狼は従順な姿を見せつつも常に上位の座を狙っている・・
と言う事が書かれていました(P68)

まぁ、「権勢症候群(アルファ・シンドローム)」は
色々な研究によって、否定されている説なので今更な気がしますけど、
個人的には、犬や狼がジッと我慢して従順なフリをし、
実際は自分の子孫を残す機会を狙っている・・
と言う考え方に対し、
実はアルファペアは父親や母親だから従順で甘えており、
アルファしか交配しないのは、自分の権力の誇示し維持の為では無く、
家族間での近親交配を避ける為・・
と言う考えに至ったのは、一緒に生活する犬の名誉を守れた気がしますし、
犬はそんな事は考えていないはず?
と言う疑問が解けてスッキリした気がします。

勿論、自分自身で狼の行動を観察したわけでも、
そう言った研究結果を読んだわけでは無く、
自分の勝手な推測なのですが、
それでも自分の中の一つの疑問が解けた気がして嬉しく思います(^^)
カテゴリ :わんこ本などから・・ トラックバック(-) コメント(-)
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