「犬の問題行動診療ガイドブック」「犬を長生きさせる50の秘訣」「ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん」

 2012-04-06
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とりあえず、3冊ほど犬の本を読んでみたので
個人的な感想などを書いてみる事にします(^^)

「犬の問題行動診療ガイドブック」

最新 犬の問題行動 診療ガイドブック: 薬物療法・行動療法による実例を集録最新 犬の問題行動 診療ガイドブック: 薬物療法・行動療法による実例を集録
(2011/09/12)
荒田 明香、渡辺 格 他

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30数年、犬の行動学を研究している渡辺格氏と、
訓練士の藤原良己氏・・
そして、東大獣医動物行動学研究室の
荒田明香氏の共著による、
問題行動に悩む飼い主の為の最新の直し方(治療法)を紹介した
画期的なしつけ本と言うので読んでみました♪

ーが、読んでみると、
比率的には獣医さんの意見が強い感じ・・
獣医さんらしく
「問題行動の矯正には薬物やサプリメントなどと併用」と言う風に
薬物の使用が積極的に薦められており、
動物病院で処方される「坑精神病薬」など、
使用薬物の一覧表などはなかなか興味深かったです。
また、噛み付く犬に対し、
飼い主が自信を持った態度で接する事ができるように
「犬歯の切断」なども紹介されているのも印象的でした。

後半は問題行動に対する対処法が書かれているのですが、
例えば、犬が来客に噛み付いてしまった場合、
(1)「薬物療法」
って、いきなりです!?Σ( ̄□ ̄|||)
日常的に恐怖対象が存在する場合、
坑不安薬の使用が薦められるそうです。
まぁ、環境の改善で使わなくて済む事の方が多いみたいですが、
一番、初めの選択肢として「薬物療法」と言うのは
獣医さんならではのアプローチですよね?
(2)行動療法(弱い刺激から慣らすなど)
(3)来客時にハウスを利用(失敗をさせないようにしてあげる)
そして体罰など怖がらせる罰の禁止となるのですが、
別のページでは「天罰」が推奨されていたりして、
怖がらせる罰の禁止と相対していたりするのは
共著ならではかもしれません・・(^^;

以前、「飼い主革命―業界初!4人のドッグトレーナーが悩みを解消」
と言う本があり、
4種類の解決法の中から飼い主さんが選んでください・・
みたいな感じでしたけど、
実際に必要なのは解決策では無く、
犬がどうしてそう言う行動をするのか?
心の問題・・根本原因の究明なのではないでしょうか?
だから「薬物療法」と「服従訓練」と
「陽性訓練(おやつを使った馴致)」が複雑に紹介されていても、
犬の気持を理解できなければ
本当の問題解決にはならないと思います。

しかし、2011年に発行され、
最新の画期的な治療法と書いてあるけど、
目新しいと思える内容は無かったですね・・
もし、最新の薬物を使う手法が画期的な治療法だと言うのなら
それはちょっと違うのでは無いかと思います・・(^^;

「犬を長生きさせる50の秘訣」

イヌを長生きさせる50の秘訣 危ないドッグフードの見分け方とは? 肥満犬を走らせてもやせない理由は? (サイエンス・アイ新書)イヌを長生きさせる50の秘訣 危ないドッグフードの見分け方とは? 肥満犬を走らせてもやせない理由は? (サイエンス・アイ新書)
(2009/04/16)
臼杵 新

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現役の獣医さんが書かれた本で、
愛犬にやさしい環境作りから身近にある危険なもの、
長生きにつながる正しい運動方法や好ましい食生活、
そして、イヌが発する病気や怪我のサインなどを解説します。
と言う事なので読んでみました(^^)

獣医さんだけあって、誤飲誤食や植物などの中毒について書かれていたり、
アレルギーやストレスなど、身近で起こりえる
色々な注意点について書かれていて勉強になりました。
ただ、しつけの面になると、
リーダー論やひっぱり改善にチョーク首輪・・
拾い食いには噛み付き防止用口輪と言った面もありますが、
発行が2009年ですし、全体的に
犬の身体を心配しての事なので良いと思います。

ただ、犬の肥満には動物病院の処方食が良いと
なってしまうのは獣医さんだからなんですかね?
実際、獣医さんは栄養学を習わないそうで、
フードに関してはフード会社の言われるがままだったりする事も多いそうです。
この本ではドッグフードの良し悪しについて書かれていますが、
その前に獣医さんで扱うフードって一社独占って感じですよね?
全国の獣医さんで扱ってもらえるなら
各社、研究開発をするメリットはあると思うのですが、
そこの商品しか使わない・・と言うのは、
トップ同士の絡みやリベートなどがあるからなのでしょうか?
フードの良し悪しを語る前に、
そう言った独占体質に対しての説明を読んでみたいです。

獣医さんが書かれた本だけあって
病気や怪我・・応急処置については勉強になります。
反面、しつけ面になると気になる部分もありますが、
自分が過去に読んだ獣医さんの本は全て服従訓練を推奨していましたので
獣医になる過程で初期の「服従訓練」を教わるのかもしれませんね?
まぁ、獣医さんにしてみれば「しつけ」は専門外ですし、
実際に多くの犬の問題行動を矯正する現場を体験したり、
過程を見てきたわけでは無いので仕方が無いのかもしれませんが、
獣医さんがどうして「しつけ」について書くのかと言いますと、
飼い主さんの多くが動物病院の先生に
「しつけ」について尋ねるからでは無いかと思います。
でも、人間の子供の場合、病院の先生に子供の問題行動・・
しつけについて聞きますかね?
まぁ、もし聞いたとしても、一般的なアドバイスか
少し大きい子なら何かしらの薬をくれるだけのような気がします。
まぁ、それぐらい、犬の問題行動で悩んでいるけど
相談する所が無い・・身近に頼れる人が居ない
飼い主さんが多いのかもしれませんが、
怪我や病気は獣医さん・・
しつけに関してはドッグトレーナー・・
と言うのが正しいのではないかと思います。
まぁ、ドッグトレーナーさんにも色々な人が居るので
難しい所なんですけどね・・(^^;

「ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん」

ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはんペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん
(2009/11)
食識推進委員会

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いぬ・ねこの体と食事の関係や栄養学の基礎、
食事の選び方などが書かれていると言う事なので読んでみました(^^)
最近はハーブやサプリなど「ホメオパシー」的な観点から
犬の食事や健康を考える人も多いですが、
一方で「食品栄養素」など、
科学的な観点から犬の食事や健康を考える人も多く、
個人的には後者の方を指示しています。

ホメオパシー的な考えだと、食品に”力”があり、
それを取り込む事で健康になると言う感じなのでしょうか?
科学的に言うと、栄養素の補給による体内での化学変化や
食べ物によって腸内細菌が活発になるかどうか?
微生物との共存関係などから健康を考えるような感じに思えます。
この本は、胃や小腸、大腸の働き・・食事が消化&吸収されるしくみや
たんぱく質や犬や猫の必須アミノ酸などの解説などが書かれており、
大変、興味深いです。
犬は肉食動物なので野菜は必要無いと考えられがちです・・
実際、犬や猫は繊維質を直接、エネルギーとして利用する事はできませんが、
大腸に住む細菌の力を借りて繊維質を発酵し「短鎖脂肪酸」とする事で、
大腸の細胞のエネルギーとして利用する事ができるそうです。

この本では他にペットフードのパッケージから
フードの情報を読み取る方法なども書かれているのですが、
実はペットフードの原材料表示は、
割合の多い順に原材料を記載することになっているので、
頭から5~6番目くらいまでを見ると、
主に使用されている原材料を知る事ができるそうです。

また「ME」(Metabolizable Energy)と言うのも重要だそうです。
「代謝エネルギー」とも言い、ペットフードに含まれている
全てのエネルギーから犬猫の便と尿に含まれて
失われるエネルギーを差し引いた、
実際に使える残りのエネルギーの事を言うそうです。
「代謝エネルギー」または「ME」は「ベットフード公正取引協議会」が
パッケージヘの記載を定めた項目ではありませんが、
ME表記の有無もベットフードを選ぶ時の参考にすると良いそうです♪

ーと言う事で、身体の仕組みや栄養学を勉強したいと
思っていた時だったので、入門用としてはとても良い本だったと思います。
ちなみに最近は「重金属」や「ダイオキシン」、
「合成化合物」などの有害な化学物質や、
「放射能」など、体内に溜まった毒素を排出させる
「デトックス」と言う考え方が流行のようですが、
実際には科学的根拠は無いそうですから気をつけて下さいね(^^)
カテゴリ :わんこ本などから・・ トラックバック(-) コメント(-)
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