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病名と愛着

 2018-11-18
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病気や障害は当人に起きている事なので、
当人を診察し、治療をしようとするのが普通です。

例えば「ADHD」の場合、
多動や不注意、衝動性を特徴とするもので、
遺伝的な要因が大きいとされ、
生まれ持った障害だと考えられていますが、
親の事情で施設に入った子供の中には、
虐待や養育放棄などによって愛着障害が起き、
ADHDと同様の多動や不注意、衝動性などの行動をする事が多く、
そして、そう言う子供達も少なからず
ADHDだと診断されてしまう事はあるみたいです。

そんな風に医学では、
内的な要因や病気や怪我などと言った
外的な要因には機能するものの
人間の気持ちや作為が関与してくると、
途端に機能しなくなってしまう・・
と言う事はあるみたいです。

例えば、熱心すぎる親が子供の人生にレールを引きすぎてしまい、
子供の主体性や意欲を奪って無気力にさせてしまった場合、
子供が「うつ」だと診断されてしまう事はあるかもしれませんが、
それは、子供だけを診断しているだけなので、
薬などによって改善できたとしても、
親を含めた環境の問題を考えなければ本質的な改善は難しい・・
となるのではないかと思います。

そんな風に、自分のお世話をしてくれて、
自分の身を守ってくれてるハズの存在が、
親の期待に応えないと無視をしてきたり、
「良い子」と評価されれば愛情を与え、
「悪い子」と評価されると罰を与えてくる・・
と言った
「一方通行のコミュニケーション」をしてくるとしたら
「安全基地」の条件である「応答性」・・・
つまり、子供からのメッセージに反応し、
応答しながら相互的なやりとりをして行く事も・・
子供の存在をありのまま認め、受け入れ、
共感的に受け止めると言う事から外れていますので、
家庭は「安全基地」からは正反対の「危険基地」や
「強制収容所」になってしまう危険性もあるみたいです。

犬の場合、主体性が無くて無気力な状態でも、
「うつ」と診断される事は少ないと思いますが、
もしも、そうした犬に
「うつ」と言う病名が付けられるようになった場合、
「うつだから仕方が無い」とされて
薬だけを飲まされてしまうか・・
あるいは、「うつだから治さなければ」と
頑張ってしまう事で余計に症状が悪化してしまう事も
あるかもしれませんので、
まずは「安全基地」としての機能が十分に働いているか?
と言う部分から見直してみるのも良いのではないかと思います。

ただ、そうした「病名」が付く事で
犬の環境が良くなるケースもあったりします。

飼い主さんが「こうであるべき」とか「そうであってはならない」と、
自分の中のルールを犬に押し付けていた為に犬との関係性が悪化し、
犬は飼い主さんに対する興味を失ってしまうし、
飼い主さんは犬の心を見る事を忘れてしまい、
周囲の人の目を気にして、
犬を「良い子」に振舞わせようと必死になっていたのが、
犬に「病名」がついた事で
飼い主さんも「犬が行動の問題を起こしても私のせいではない」
となって、肩の荷がおり・・
犬に対する過干渉が無くなったので、
犬も自由に振舞えるようになって落ち着きが出て
行動の問題も無くなり、
飼い主さんの中の「不安」や「焦り」も少なくなって
お互いに安定した・・と言う事もあるみたいですので、
犬が行動の問題を起こしていて、
飼い主さんも犬に対して「安全基地」として機能ができていない場合、
飼い主さんの中に「漠然とした不安や焦りはないか?」と
考えてみるのも良いかと思いますし、
その漠然とした不安や焦りが愛着の問題だと思えた場合は、
犬の前にまず、自分の愛着形成・愛着修正について
考えてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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