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安全感の輪

 2018-11-07
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保護犬の子などでお外にお散歩に行った経験が少なかったりすると、
安心感を得ようと、歩いているこちらの足に
身体をくっつけてくる事は多いです。

気をつけないと転びそうになるので注意ですが、
そうした子でもお散歩をする場所を
静かで落ちついた場所を選ぶなどして環境を整えてあげ、
それでも、犬が怖がったら「大丈夫だよ」と声がけをしてあげて、
「大丈夫」と言う経験を積ませてあげると、
数日のうちにお散歩に対する自信がついてきて、
周りに目を向ける事ができるようになる事は多いです。

最初は前だけを向いて必死に歩いていた子が、
少しずつ、周りに目を向けられるようになり、
匂いを嗅げるようになり、排泄ができるようになる・・

中には小さい頃から飼い主さんと一緒にお散歩をしているのに
いまだにお散歩に行く時は前だけを向いてひたすら歩き、
周りに目を向ける余裕もなければ、
排泄は勿論、匂い嗅ぎもしない・・と言う子もいたりして、
一体、どこが違うのか?と思ってしまいますが、
、「安全感の輪」が作られているかどうか?も
影響しているのではないかと思います。

愛着3
「安全感の輪」と言うのは、
飼い主さんから離れて冒険に行ける範囲です。
「飼い主さん」と言う安心と安全を与えてくれる場所があると、
犬はそこを起点として、チャレンジをする事ができるようになります。

そうして、飼い主さんから離れて気になる匂いを嗅ぎに行ったり、
他の犬の所へ行ったりすると、途中で不安になるので、
怖くなってくると、飼い主さんの所へ戻って、
安心と安全を得ると共に、情緒的なエネルギーを補給します。

人間の大人でも、辛い事や寂しい事・・
自分は誰にも必要とされていないのでは無いか?と言った、
不安や寂しさを感じると、友達や恋人の所へ行って話を聞いてもらったり、
慰めて貰ったりして気持ちをリフレッシュしたり、
元気を貰ったりすると思いますが、
犬もそんな感じで、不安や寂しさを感じると、
飼い主さんの近くへ行って安心と元気を貰い、
それから、また、チャレンジをしに行く・・
と言う事を繰り返しながら、
徐々に「安全感の輪」を広げて行くそうです。

実際、犬のお散歩練習などでは、
犬を見ると逃げたり、吠えたりしてしまう子が来たりするものの、
他の犬達と一緒にお散歩をしている最中に、
犬にではなく、飼い主さんに対して
「今、他の犬の事を見れましたよ!
 頑張りを褒めてあげて下さい」と言って
犬の頑張りを飼い主さんに褒めて貰うと、
犬は飼い主さんとの「情緒的なつながり」が深まりますので、
少しずつ、他の犬の事を見れる頻度が上がったり、
他の犬の所へ近寄ったりできるようになる事は多いです。

そこでまた、飼い主さんに
他の犬の所へ行こうとした勇気と好奇心、
チャレンジの気持ちと頑張りに対して褒めて貰うと
犬も
「もっと褒めて欲しい」
「もっと見て欲しい」
「もっと愛して欲しい」
となって、飼い主さんから離れて、
他の犬の所へ近寄れる頻度が上がりますし、
そこで不安になって飼い主さんの所へ戻ってくると、
飼い主さんが、その頑張りを見てくれていて、
褒めてくれて、情緒的なエネルギーを満たしてくれるので、
「また、頑張ろう!」と言う循環が生まれて
凄まじい成長を見せてくれたりもします。

しかし、飼い主さんも最初の頃は、
「情緒的なつながり」の大切さが理解できず、
犬が頑張ってチャレンジをしても、
それを見ていなかったり、
「褒めるよりも先にダメな所を叱る方が大切なのでは?」
となって、安全基地の役割を果たせなかったりしますので、
人間教育の段階から「愛着の大切さ」を伝えて行くのも
重要ではないかと思います。

飼い主さんを起点として冒険をし、
不安になったり、疲れたりすると戻ってくる・・
と言うのは、何もお散歩中に限った事ではなく、
家の中でも見られる行動だと思いますが、
だからと言って、飼い主さんの方が不安や心配になり、
犬の後を追って、犬が不安になると近づいて抱きしめる・・
と言う事をしてしまうと、犬を起点として
飼い主さんが動く事になりますので、
犬が不安や心配など、ネガティブな感情を抱いて
助けを求めてきた時以外は近寄らない方が、
犬の自発的な探索行動は増えて行きますので、
犬が飼い主さんのそばから離れようとしない・・と言う時は、
犬が不安を感じて近づいて来たときに
しっかりと気づいてあげられていたか?
あるいは、犬が不安を感じていない時に
近寄って干渉し過ぎてはいなかったか?
と思い返してみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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「愛着の問題」と言う問題

 2018-11-07
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疲れていると、
「自分は必要とされていないのではないか?」とか
「自分は世界にとって必要な存在なのか?」などと、
ネガティブな発想をしてしまう事はありますが、
そんな時に相談できる友達が居たり、
話を聞いてくれる恋人などがいたりすると、
感情の調整や立て直しが早まりますし、
自分が弱った時や困った時に
「あの人が居れば大丈夫」と言う存在が居ると、
他者に対する「基本的信頼感」が高まり、
また、そうした存在が居る事で
「自分は大切にされている」と思える事ができて、
自分自身に対する自信にもなって
自立の心やたくましさが育って行くのだそうです。

逆に、親や友達、恋人などとの関係において
「基本的な信頼感」が築けていないと、
「困っていても誰も助けてくれない・・」
「自分は他者に何かをしないと何もして貰えない・・」となって、
困っていたり、疲れていても「助けて」が言えず、
「助けて」が言えない為に「ホラ、やっぱり」となって、
本当に誰も助けてくれない現実に対して
「誰も何もしてはくれない」と言う想いを強めてしまう悪循環に
陥ってしまう事は多いみたいです。

犬のしつけやトレーニングなどでは、
つい、できる、できないで語られがちですが、
それ以前の問題として「安全の基盤」があるかどうか?
「愛着」からなる「基本的信頼感」が形成されているかどうか?
と言う「土台」を確認する事の方が重要だったりするみたいです。

しかし、ここで大切な事は「愛着」に問題があったとしても、
それを「飼い主のせい」だとしてしまうのは間違いだそうです。
飼い主さんが必ずしも「愛着」を形成しなければならないわけでは無く、
家族や周囲の大人も含めて、誰かが「愛着」に対して
積極的で協力的であれば良いそうです。

また、「愛着」の問題は「関係性」の問題ですので、
飼い主さんだけに問題があるわけではなく、
犬の気質と飼い主さん性格や考え方が合わなかったから・・
など、相性の問題も大きいみたいです。

同じ家に住むきょうだい犬の中にも、
素直に育って子も居れば、
ひねくれて、人間不信な子も居ますので、
育て方に原因を求めたり、犬のせいdと決め付ける前に
「接し方を変えてみる」と言うのも良いみたいです。

また、虐待をされていない普通に育った犬でも
愛着の問題は起こりえるそうです。
「愛着の問題」=「虐待や愛情不足」と言う事では無く、
かかわり方にズレやすれ違いがあった可能性があるとして、
「かかわり方」を見直してみるのも良いと思いますし、
愛着の問題を抱えている犬の飼い主さんもまた、
愛着の問題で苦しんでいるケースは多いみたいです。

実家の親とは離れて何年も暮らして落ち着いていたのに、
留守中の犬の世話をしに親がお手伝いをしにきた事で、
飼い主さんの愛着の問題がぶり返し、
自分が子供の頃と自分の犬を育てる時の二回、
自分の親によって傷つけられてしまった・・
と言う事も多いみたいですので、
犬の世話は信頼できるお友達や
信頼できるペットシッターさんにお願いしてみるのも
良いのではないかと思います。

昔は人間の子供の「愛着」にも臨界期があり、
1歳6ヶ月頃までに形成されていないと、
その後はもう、獲得できないとされていましたが、
愛着の問題は修復できるものであり、
誰も愛着の修復をする為の適切な関りをしていなかったから、
そう言う風に考えられてしまっていた・・
と言う事みたいです。

これは、犬にも言える事で、犬に問題があると、
すぐに飼い主さんのせいにしてしまいたくなりますが、
そうした周囲の圧力が飼い主さんに「助けて」を
言わせなくさせてしまってはいないか?
相手を責めるのは簡単ですから、
「なにか自分にサポートできる事はないのか?」
と考えたり、聞いてみたりするのも良いと思いますし、
飼い主さん自身もまた、
犬のせいや自分のせいにするのではなく、
接し方を変えてみたり、
犬に対する見方や考え方を変えてみる・・
と言うのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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