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犬も赤ちゃんも積極的に世界を知ろうとしている

 2018-11-01
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人間の赤ちゃんも1960年代までは、
「生まれたばかりの赤ちゃんは真っ白な状態で
 植物程度の知能や能力しかなく、
 その後のしつけや教育によって
 色々な知性や能力を身に付けていく」
と考えられていたそうです。

まぁ、今でも生まれたばかりの赤ちゃんは
天使のように純粋で
何も書かれていない真っ白いノートのような存在・・
と例えられる事も多いですが、
1970年代から80年代にかけて
赤ちゃんに対する研究は大きく進み、
見方も大きく変化して生まれてすぐの状態から
赤ちゃんは色々な力を持っている事が分かってきたそうです。

例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは、
自分では何もできない存在でとても受動的・・とされますが、
実際は周囲の匂いを嗅ごうとしたり、
聞こうとしたり、見ようとしたり・・と好奇心旺盛で、
能動的に周囲の環境に働きかけているのだそうです。

また、赤ちゃんにも「気質」と言うモノがあり、
眠りのリズムが安定している子もいれば、
リズムが不規則で分かり辛い子も居たり、
また、ちょっとした事でビックリして
すぐに大泣きする子も居れば、
大きな音がしても気にせずに眠り続ける子も居たり・・
と産まれた時からその子によって違いがある事も
分かったそうです。

ですから、赤ちゃんと言っても、
その子によって生まれ持った気質の違いがありますので、
他の赤ちゃんと比べるのではなく、その子にあった接し方・・
育て方を見つけてあげるのが良いそうですし、
赤ちゃんは英語で「infanto(インファント)」と言い、
これはラテン語の「infans」・・
つまり、もの言わぬ人・・存在と言う意味から来ているそうですので、
ものが言えない赤ちゃんに対して、
今、赤ちゃんは何を考えているのか?
何を求めているのか?と身近な人たちの積極的な働きかけが
重要になって来るそうです。

しかし、昔は赤ちゃんの心の中で何が起こっているのか?
と言う事は分からなかったそうで、
それを知る方法を身つける事が大きな研究テーマだったそうです。
しかし、近年、赤ちゃんの身体反応など、
身体から発せられるメッセージに注目する事で
赤ちゃんの心が段々と分かるようになってきたそうです。

例えば、心拍数を計る事で
赤ちゃんの「不安」や「リラックス」を知る事ができますし、
唾液の中のコルチゾールの値を計る事でストレス状態も分かるそうです。
また、脳機能画像を通して赤ちゃんの脳の中の状態を
知る事ができるそうですが、
もっと簡単な方法として、赤ちゃんの「視線」を観察する事で
「こころ」の状態を知る事ができるのだそうです。

例えば、赤ちゃんに2枚の違う写真を見せた後、
「視線の動き」に注目して「どちらの方を長く見ていたか?」を観察する事で、
2枚の写真が違う事を理解しているかどうか?が分かりますし、
どちらの写真の方が好みなのか?と言う事も知る事ができるそうです。

また、同じ写真を何度も見せていると、
最初は一生懸命に見ていた赤ちゃんも段々と見なくなったので、
違う写真を見せたら、再び注目して見るようになった・・となれば、
2枚の写真が違うと言う事を理解している証拠になりますし、
赤ちゃんが始めてみるモノに対して強い興味を持つ反面、
見慣れたものに対しては飽きる・・と言う事も分かります。

また、赤ちゃんの目の前にあるおもちゃに布をかけて見えなくした後、
再び布を外しても、そこにおもちゃがあり続ける・・
と言う事が理解できるのも、
以前は1歳を過ぎてからと言われていましたが、
今は「あるハズのおもちゃが消えてなくなる」と言う
実験をして赤ちゃんが驚く反応を示す事で
生後3~4ヶ月からすでに理解している・・
と言う事が分かったそうです。

(↑この動画はちょっと古いです)

また、落下するボールが途中で消えたり、
机を突き破ってボールが落ちる事が無い・・と言う事も
「重力」や「慣性の法則」と言った知識・・
あるいは、ボールが机を通り抜ける事は無い・・
と言う常識が無ければ理解しない感じもしますが、
そうした事を知らない赤ちゃんでも、
ボールが途中で消えたり、
机を通り抜けたりする事は「おかしい」と
思う事が分かっているそうです。

おもちゃに布をかけた後、消したり、
何も無いところに布をかけたらおもちゃが出現したり・・
と、あるハズのものが無かったり、
無いはずのものがあったりする事で
赤ちゃんが驚く事で、簡単な足し算や引き算・・
「数」と言うのものも理解しているそうです。

では、それらを通して何が言いたいのか?と言いますと、
犬も同じで、犬の気持ちは分からない・・
どうしてこんなに行動の問題ばかり起こすのか理解できない
なんで、教えてもいない悪さをするのか理解できない
と諦める前に犬の「視線」に注目し、
「何を積極的に見ているか?」を観察する事で、
犬が今、何に興味を持っているか?が分かりますし、
そうして、観察を続け、犬の行動やその結果を照らし合わせる事で、
犬の視線の意味・・思考の推測などもできるようになると思いますし、
そうして、犬の気持ちを読み取れるようになれば、
犬が吠えても、それが不安や恐怖から吠えているのか?
それとも、飽きてつまらないから吠えているのか?
が理解できますので、必然的に飼い主さんの対応も変わり、
犬が不安や恐怖からの吠えに対しては
「大丈夫だよ」と声がけしてサポートをしてあげる事で
犬からの「信頼」は高まると思いますし、
逆に「いたずら」や「気を引くため」の吠えならば、
無視をする事で、その行動に対するメリットが生まれませんので
困った行動を減らして行く事もできるのではないかと思います。

「赤ちゃんは天使」と言われたりしますが、
犬も天使と言う人も少なくなく、
「犬が行動の問題を起こすのは人間が酷い行いをしたから・・」
として、犬に対する虐待は勿論、犬を叱り付けるのもいけない・・
とされる事もあるみたいですが、
多くの場合、叱られた事がない犬の方が
自分の行動の何が悪いのか?が分からなくて
不安を抱えていたり、ワガママが酷いなど、
行動の問題を起こしている事は多いです。

犬も生まれつきの気質があるので
同じ犬種・・同じ母犬から産まれたきょうだい犬でも個性に違いが出ます。
だから、同じ犬種なのに先住犬と全く違う・・
と言うのは当たり前ですし、
パパ犬とママ犬は良い子だったから、
産まれた子犬も良い子のハズ・・として、
子犬に対して消極的で何も教えようとしなければ、
犬は勝手に考えて判断するようになり、
自分にとってメリットが高い環境・・
自分にとって面白い状況を作る為に積極的に行動し、
それが飼い主さんにとっての「行動の問題」と
なる事も多いですから、
叱りを推奨するわけではありませんが、
「犬はまっさらなほど素晴らしい状態」と言うワケではなく、
犬が知らなくて困っていたら教えてあげ、
間違った事をしていたら、その行動を叱ったり、注意しつつ、
正しい行動を教えて、その子が生きやすいように
導いてあげるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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