全能感と達成感

 2018-06-09
18DSC00122.jpg

最近のテレビでは「謝れない大人」や
「失敗を受け入れられない大人」を多く見たりしますが、
それは「プライドが高いから」と言うよりも
「万能感が強いから」かもしれないみたいです。

「万能感」とは「自分は何でもできる」とか
「特別な存在」だと思い込んでいる状態を表す心理学用語だそうですが、
「万能感の強い人」は自分が挫折の経験をしても
それを受け入れずに「無かった事」とし、
「もっと自分に向いているものがあるはず」と言って、
違うものを追い求める傾向が強いそうです。
でも、「特別な自分が挫折をした」と言う現実は心の奥に残っていますから、
いくら自分の道を軌道修正したとしても
それは「劣等感」として残ってしまう事は多いみたいです。

また、「万能感の強い人」は自分の考えや判断がうまく行ったとしても
素直には喜べないそうで、それはなぜかと言うと
「万能感が強い人」は他者との比較や相対でしか自分の価値を判断できないので、
相手に勝って「優越感」を得たとしても、
すぐにまた、他者と比較をして自分が劣っている部分を探してしまうので、
「万能感」が強い人ほど「屈折した劣等感」を
強めてしまう事も多いみたいです。

まぁ、でも、「劣等感」は
「より良い自分になりたい」と言う気持ちの動力源になりますから、
「強い劣等感」と「自分なら何でもできる」と言った「強い万能感」が合わさると、
普通の人以上の頑張りを見せて結果を出せる事もあるかもしれませんが、
動機の基本が「他者との比較」と「自分に対する屈折した劣等感」だとすると、
「攻め」は強いけれど「受け」は弱い・・
と言う事になってしまうのかもしれません

あと、「強い万能感」を持ったまま親になると、
自分の子供の「挫折」を見たくはないし、受けけ入れたくも無いので
子供が挫折をしそうになると、すぐに手や口を出して助けてあげ、
子供が挫折をしないように子供が苦手とする事はやらせず、
逆に他の子供よりも優れている部分があればそこを重点的に伸ばして
「特別な存在」になれるように・・と願いますが、
実はそれは、自分がなりたかった「願望」だったりする事もあるみたいです。

強い万能感を持つ人は、自分の人生に満足をしていない為、
子供にはそうなって欲しくない・・
あるいは、自分が歩めなかった道を歩んで欲しい・・と
無意識に自分の夢や願望を子供に背負わせてしまったりする事もあるそうです。

そして、そうした「期待」を背負わされた子供は、
いつも「過剰な期待」にさらされ、
親の期待に応えれば、親の愛情を受けられるものの、
親の期待に応えられないと手のひらを返したように無関心な態度をされるので、
子供は親の「あなたはなんでもできるのよ」とか
「あなたは素晴らしい子よ」と言った存在の全肯定と共に
「あなたには何の価値もない」と言った全否定の両極端の態度を受ける中で
やがて「強い全能感」と「強い劣等感」が育って、
「自分が勝てる事にしかチャレンジしない・・」とか
「ミスや失敗をしても認めないし、あやまれない」と
なってしまう事も多いのではないかと思います。

では、「強い万能感」を弱める為にはどうしたら良いのか?と言いますと、
「達成感」を得るようにするのが良いみたいです。
「万能感」の強い子供は、自分が正解したり成功をする事よりも
それによる「他者からの評価」を重視してしまうので、
成功すれば「安心」、失敗したら「不安」となるだけで、
なかなか、「達成感」を得る事はできないみたいです。

小学校の頃など、勝負に負けても「負けてない」と言い張ったり、
ミスをしても嘘をついて「責任逃れ」をしようとする子がいましたが、
「自分にできない事」を受け止めるのも「達成感」につながるそうです。

「できない事がある」と気づく事で、
「それをできるようになりたい」と言う気持ちや行動が生まれると思いますし、
そうした気持ちがあり、実際に行動をして失敗の中から成功を得るようになれば、
自分なりの「やり遂げた感」が得られると思いますし、
そうした事は犬を育てる時も同じで、つい、犬を育てている時も
自分のミスや失敗を隠して「無かったこと」にしてしまいがちですが、
それを受け入れて「成功する為には?」と考えてみると、
犬がミスや失敗をしても「無関心な態度」ではなく、
犬と一緒に少しずつ歩んで行こう・・と思えますので、
そうする事で犬も飼い主さんも達成感も得られて
より楽しい生活を送ることができるのではないかと思います。(^▼^)ノ
カテゴリ :心育て トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫