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強迫行動

 2017-10-27
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行動分析学の先生の所へ女子学生がキズだらけの両腕の内側を見せ、
「リストカットをしてしまう」と相談に来たそうです。
学校の先生にも相談した所、殆どの教員がたじろいでしまい、
その子の親が夫婦間で暴力行為がある話を聞くと、
「現実逃避をしているからだろう・・」とか
「家庭に問題があるのでは?」と言う解説や解釈などはするものの、
「では、どうすれば良いか?」と言う話になると、
「現実逃避をしないような支援が必要」とか
「家庭の問題がおさまって家族が仲良くなれば・・」
と言う話で終始してしまうそうです。

勿論、女の子が自分の両腕をキズだらけにして死を考えている・・としたら、
そこにばかり目が行ってしまうと思いますが、
行動分析学の先生が思った事は、
「なぜ、その傷跡を他人に見せようとするのか?」だったそうです。

つまり、他者に対して両腕の傷跡を見せる事によって、
周囲の人から注目を浴びる事ができ、
心配をされ、優しい言葉をかけて貰える事が
彼女のメリットになっているのではないか?
実際、忙しくて沢山の生徒を受け持つ学校の先生も、
傷跡を見せられたら時間を作ってお話を聞いてくれるそうです。

実はそこが、彼女がリストカットをする理由かもしれない・・
実際、「リストカットをしてしまう」と言う相談に対し、
「60歳になってもリストカットをしているとは思えないし、
 忙しくなったらやらなくなるんじゃない?」と答えた所、
本当に学校を卒業して就職活動で忙しくなったら
リストカットをしなくなったそうです。

「リストカット」と言うと「その子の心の問題が根底にある」と考え、
腫れ物に触るような対応をしてしまう事も多いみたいですが、
実際はその行動によって、どんなメリットが生まれているのか?
どんなデメリットがなくなっているのか?で、
その行動を考えてみた方が良いそうです。。

DVや虐待、イジメや依存症、不安障害・・
それらは「心の問題」として扱われ、
相手を傷つけないように・・
怒らせないように・・と気を使った結果、
問題が長引いてしまう事もあるそうです。

犬の行動の問題も「自分の足を真っ赤になるまで舐め続ける」とか
「ごはんを食べない」などは「心の問題」として扱われる事は多いです。
(心の問題とは絶対に認めずに
 病名がつくまで動物病院を転々とする飼い主さんも多いですが)
実際、「片寄った思考」や「間違った思い込み」から来るストレスで
精神的に不安定になってしまっている犬も居たりしますが、
では、その犬が本当に意味不明の行動をしているのか?と言うと、
実際はその場、その場においての損得で動いている事は多いです。

例えば、上の例の場合、
自分の中の不安を解消する為・・
「心を落ち着ける」と言うメリットの為に自分の足を舐めたり、
ごはんを食べない・・と言うのなら、
不安や心配を取りのぞく行動をしてあげるのが良いと思いますが、
「その行動をすると、飼い主が心配し、
 自分にとって都合の良いように行動してくれるから・・」
と言う理由で犬が行動している場合、
それは、相手を脅して動す「強迫行為」になっている場合もありますので、
その行動にメリットを与えない事も大切になってきます。

まぁ、飼い主さんとしては不安だし心配だし、
「それで元気になってくれるのなら・・」と、
犬の強迫行為にメリットを与えてしまう事もありますが、
唸ったり、攻撃的な行動をするのは勿論、
他者の不安を煽るような強迫行動もまた、
許してはいけない行動だと思いますので、
その行動に対してはメリットを与えない・・
と言う方向性で対応をしてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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