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期待と信頼

 2017-10-31
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犬と暮らしていると、
他の飼い主さんや犬を飼っていない人から
嫌味や小言を言われてしまう事もあるかと思います。

自分の犬がよく吠えると「うるさい」と言われるし、
自分の犬が吠えないと「元気がない」と心配され、
一日に2回、お散歩に行っている飼い主さんは、
一日に3回、お散歩に行っている飼い主さんから
「そんなんじゃ可哀想」と言われ、
一日に3回、お散歩に行っている飼い主さんは、
一日に何回もお散歩に行っている飼い主さんから
「そんなんじゃ可哀想」と言われ、
一日に何回もお散歩に行っている飼い主さんは、
犬に室内排泄をさせられる飼い主さんから
「外でしか排泄ができないなんて可哀想」と言われたりして、
皆さん、それぞれに正義や価値観を持って暮らしていますので、
「良かれ」」と思って、それぞれの「~であるべき」がぶつかり、
言われた方は「傷ついた」となり、
言った相手を恨んだり・・と、
犬の飼い主さん同士は仲良しと思いきや、
結構、ドロドロしている事もあったりします。

「こんなヒドイ事を言われた」とか
「そこまで言う事はないんじゃない!」と、
同意を求められる事もありますが、
トルストイは誰かが自分の悪口を言ったからと言って
腹を立てるのはナンセンスだと言ったそうです。
誰かが「悪口」を言ってきたのなら、
まず、その内容をよく吟味し、
その「悪口」が的を得ているのなら、
「自分の欠点を指摘してくれた」と思って素直に反省し、
改善するのが良いと思うので腹を立てる必要はないし、
その「悪口」が全く、見当違いであるとしたら、
それは、相手に人を見る目がなく、
間違った思い込みを信じてしまっている
相手の「課題」であるのだから腹を立てる必要はない・・
と言っているそうです。

人を見た目や噂話だけで判断してしまう人も多いですが、
そう言う部分は誰しもにあると思いますので、
お互い、より良い自分を目指す仲間だと思うようにしてみるのも
良いのではないかと思います。

しかし、実際は
「自分に対して上から目線で忠告をするなんて許せない」とか、
「自分はこう言う人間なのに相手がそう思っているのはおかしい」など、
「相手はこうあるべきだ」と考えてしまう事で
対立が起きてしまっている事は多いです。

相手は相手なりの価値観や正義を持って考え、行動をしているのですから、
こちらの価値観や正義感に合わせろ!と言うのもおかしな話ですし、
そうした行き違いやすれ違いは親子間であってもあるのですから、
まずは、自分の中の「~べき」で他者を見るのではなく、
他者は他者・・自分は自分・・と一歩、引いた場所から見るようにしてみると、
自分と相手の違いなどが見えてきて、
良い距離感を持って他者と接する事もできるのではないかと思います。

人は他者に対して「期待」をします。
「こうあって欲しい」とか「そんな事はしないで欲しい」と願いますが、
その期待が外れて思いも寄らない事をされたりすると、
つい、自分の期待や願望を相手に押し付けてしまう事もあったりします。

しかし、期待は期待なので、
相手はあなたの思い通りの行動をしなくてはならない・・
と言う事はありません。。
しかし、親子関係や夫婦関係・・
犬と飼い主の間柄など、距離が近ければ近いほど、
相手に対して過剰な期待をし、
その通りにならないと「そうではない」と、
怒りや悲しみを感じてしまったりしますので、
距離が近ければ近いほど、
「相手に期待をしない」と言う事も重要になってくると思います。

しかし、「相手に期待しない」と言うと、
凄く寂しい間柄のように思えますが、
「期待をする」と言う事は、
相手に「こうであって欲しい」と言う想いを乗せてしまったり、
「こうであるべき」と言う義務を強いてしまったり、
「先入観」や「価値観」を押し付けて、
そうならないと「失望」に変わってしまったりしますので、
「期待」ではなく「信頼」をしてみる・・
と言うのが良いそうです。

「信頼」も相手の事を信じて頼りますが、
絶対では無く、相手の意思や価値観を尊重している感じです。
相手を尊重していれば、自分の価値観を押し付けることも無く、
お互いの考え方を大切にできますし、
強く依存する事もなくなると思います。

なので、自分の犬に対しても
「期待」ではなく「信頼」をするようにしてみる。
自分の犬を「信頼」していれば、
落ち着いて犬の行動を見守れますし、
もし、失敗したとしても、
怒る事もなく、理解できていない部分を
教えてあげる事もできると思います。

「期待」と言うと、
どうしても「相手任せ」な感じがしてしまいますので、
犬友達にしろ、自分の犬に対してにしろ、
「信頼」がし合えるような
ステキな関係性を作れるようにしてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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どうせ思考

 2017-10-30
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犬の行動の問題で悩んでいる飼い主さん・・
色々とやってみたけど、
結局、これと言った結果が出ない事に嫌気がさし、
他の飼い主さんから色々とアドバイスを貰っても
「これまで色々とやってきたけどダメだったから、
 他の方法をやっても、どうせダメだろう・・」
と諦めてしまう事もあると思います。

これまで、色々とやってきたけどダメだったから、この先もダメ・・
なんて事はないのですが、頑張りに対して結果が出ないと、
「頑張る」と言う行動に意味が見出せなくなってしまい、
「やる気」が失われてしまう事はよくあると思いますし、
それは当然の事だと思います。

勿論、どんなに頑張っても無理な事もありますから、
飼い主さんの方が意固地になってしまうよりは
その子の「個性」として受け入れてあげる事も大切だと思いますが、
例えば、これまでのやり方の中にもそれなりに結果が出ていたにも関らず、
「望んだ結果がでるかどうか?」でしか見ていない為、
小さな成長を認められずに「このやり方はダメだ」と、
早々に結論付けてしまっていたとしたら
それは、ちょっと勿体無いように思います。

ちなみに
「これまでもそうだったから、
 これからもどうせダメに決まっている・・」
と言うような思考を「どうせ思考」と言うそうです。

「どうせ」から始まる言葉として、
「どうせ、自分はダメな飼い主だ」
「どうせ、旦那に言っても理解してくれない」
「どうせ、誰も助けてなんかくれない」
「どうせ、ダメな飼い主だとみんな思っているに決まっている」
など、「どうせ」で始まる言葉は消極的で、
「これから、自分達を変えて行こう」
と言う意欲を失わせてしまう事は多いです。

しかし、そうした「どうせ思考」が
自分に向かって働いているだけではなく、
他者に向かっても働くようになってくると
さらに問題が大きくしてしまう事もありますので注意が必要です。

「どうせ、犬に教えても覚えやしないだろう」
「どうせ、待っていてもできないに決まっている」
「どうせ、私の事をバカにしている」
「どうせ、私よりも旦那の方が好きに決まっている」
など、犬に対して「どうせ」と思っていると、
犬に対しても消極的になり、
「犬と一緒に変わって行こう」と言った思考にならずに、
「より良い未来」への可能性を失ってしまう事にもなりかねないのです。

これも、犬に「教える」と言う努力をしたにも関らず、
望んだ結果にならなかった事で
「やる気」が失われてしまったからだと思いますが、
飼い主さんの中に犬に対して
「こんなに頑張ったのだから~であるべき」と言う
「思い込み」があると、その通りにならない犬に対して怒りを感じたり、
「自分が悪いのではない、犬が悪いのだ」と、
問題を全て、犬のせいにしてしまっている事で自分が頑張る必要は無い・・
と思ってしまう事もあるみたいです。

だから、信頼できるトレーナーさんを探して、
「頑張ったら結果が出る」と思うようにしてみたり、
「こんなに頑張ったのだから~であるべき」と言う
「思い込み」をもう一度、よく、考えてみるのも
良いのではないかと思います。

「こんなに頑張ったのだから」と言うのは、
飼い主さん自身の気持ちです。
確かに凄く頑張ったのかもしれませんが、
その頑張りが犬に届いていなければ、
犬は「どうしたら良いか?」が分からないので、
「行動を変えられない」と言う事もあると思います。

例えば、会社勤めのお父さんが週末になると
「接待ゴルフ」に行くとします。
お父さんは「家族の為に・・」と思っていても、
奥さんや子供は実際に遊んで貰ったりしているワケではないので、
どんなにお父さんが頑張っていたとしても、
それが「愛情」だとは思えない・・
と言うのに近いのかもしれません?

「教えた」と言うのは、教えた側が満足する事では無く、
「教わった側」が1人でもできるようになって、
はじめて「教えて貰えた」と言えるそうです。
つまり、犬が「できない」としたら、
飼い主さんは「教え終わった」わけではなく、
まだ、教えている最中になってしまいますから、
犬にも理解できるように分かりやすく教えてあげる必要が
あると思います。

「どうせ思考」は理想と現実の差から来るギャップ・・
納得できない結果に対する苛立ちから来ている事もあると思いますが、
「理想」も「納得できない気持ち」も
飼い主さんの中の「~であるべき」があるから
生まれてしまうのかもしれませんので、
怒りや苛立ちを感じて物事を投げ出してしまい、
結果、より良い未来への可能性を捨ててしまうのは勿体ないですから、
受け入れがたい現実だったとしても、
「理想はこうだったけど、結果はこうだった・・
 でも、これで人生が終わりと言うワケでは無いし、
 自分がダメであると言う理由にはならないのだから
 これから、違うやり方も取り入れつつ
 できない事ができるようになる可能性がまた見つかった!
 と言う気持ちで頑張ろう」と思うようにしてみるのも
良いのではないかと思います。

まぁ、良くない結果が続くと、本当にやる気が失われますが、
そんな時は完璧を目指すのではなく、
ちょっとでも良くなった所に目を向けるようにして、
日々の成長を感じるようにしてみると、
再び「やる気」が出てくるのではないかと思います。(^▼^)ノ
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手をかけないと後で苦労する

 2017-10-29
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犬の行動の問題で悩んでいる飼い主さんが多い一方で、
「ウチの犬は手がかからない」とおっしゃられる飼い主さんも居るそうです。

しかし、そうした飼い主さんのお話を聞いていると、
実際は犬に凄く気を使っており、犬が要求したらすぐに応える・・
など、犬の言いなりになっているから犬が大人しくしているだけで、
実は凄く手がかかっているんじゃない?と思われるケースもあれば、
犬が吠えても無関心・・
ドッグランで他の犬に駆け寄ってはマウンティングをし、
相手の犬や飼い主さんが迷惑そうな顔をしていても知らんぷり・・など、
「手がかからない」じゃなくて「手をかけてない」と言うような飼い主さんも居たりして、
実は問題行動で悩みを抱えている飼い主さんの犬よりもよっぽど問題だらけ・・
と言う事は多かったりするみたいです。

そんな風に犬を放任している飼い主さんは、
「自分は飼いたくて犬を飼っているわけではない・・」とか
「自分の方が被害者だ・・」と思っているケースも多く、
基本的に聞く耳が無かったりしますが、、
犬に過干渉をする事で行動の問題を起こさせないようにしている飼い主さんも
「うちの子はまだ小さいから」とか「大きくなったら落ち着く」と思っているのか、
問題の大きさに気づかない・・気づこうとしないまま、
何年もその状態を続け、結果、いつまで経っても自分の犬が社会適応ができない為、
あまり、お外で見かけなくなる・・・と言う事も多いみたいです。

では、そうならない為にはどうしたら良いのか?と言いますと、
「ルールを作って守る」が重要になってくるそうです。

犬に吠えて欲しくないのであれば、
どんなに犬が吠えても相手をしない・・とか
吠えたら誰も居ない部屋に連れて行って好きなだけ吠えさせる・・
などの「ルール」を作って、それを徹底する。

どうして、犬がその行動を繰り返すのか?と言うと、
そこには、犬なりのメリットがあって行動をしてるのですから、
その行動に対してメリットを与えない・・
あるいは、メリット以上のデメリットを与える事で、
「その行動をしても良い事はないんだ」と分からせる事が
「して欲しくない行動」を止めさせるポイントになると思います。

しかし、問題は犬がその困った行動をした時、
飼い主さんが犬にメリットを与えてしまうのは何故か?と言うと、
飼い主さん自身もまた、その行動に対してメリットを感じている・・
と言う事もあったりすると思います。
例えば、「人前では吠えて欲しくない」と言う気持ちから
犬にオヤツをあげてしまったり、
「犬を叱ったら可哀想だから」と言う気持ちから
犬の行動の問題を容認してしまったり・・などです。
でも、それは、飼い主さん自身が「ルール」を破っていることになりますから、
それでは、犬もルールを守ろうとは思わなくなってしまいます。

勿論、ルールを決めたのだから絶対、遵守・・
と、一方的にルールを押し付けてもダメで、
犬がルールを守れたら褒めたり、オヤツを与えたり・・と、
「ルールを守った方が良い事がある」と教えてあげて、
ルールありきの暮らしではなく、お互いがより良く・・
楽しく暮らせる為のルールだと言う事を認識させてあげるのも良いと思います。

ーとは言え、ルールを徹底したり、
徹底させたりするのは大変だと思いますが、
「手をかけない」と言う育て方は最初こそ楽に思えるものの、
最終的には、後回しにしてきたツケが自分に返ってくる事になるのですから、
思い立ったら、無理の無い範囲から始めてみるのも
良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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習慣化とシェイピング

 2017-10-28
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自分の犬にお友達を作ってあげたいけど、
人が沢山、居る所が苦手なので、
つい、人の居ない所ばかりに行ってしまう・・
とか、
自分の犬が他所の犬を見て吠えてしまうと、
「叱ってはいけない」と分かっているのに、
つい、大きな声で叱ってしまう・・など、
「止めたい」とは思ってはいても、
ついつい、いづも通りの行動をしてしまう・・
と言う事も多いのではないかと思います。

しかし、それは当たり前の事で、
人間の脳は変化を嫌うからだそうです。

生きていく上で「変化」には危険が伴います。
いつもの道、いつもの判断、いつもの行動をしていれば、
危険を回避できるものの、知らない場所へ行き、
いつもとは違う判断をしていつもとは違う行動をした結果、
大きな危険にさらされてしまう事もあるからです

だから、新しい習慣を取り入れようと思っても、
脳がなかなか、それを受け入れようとせず、
結果、三日坊主で終わってしまう事はあるのだそうです。

それは、犬も同じです。
「その行動をするとメリットが生まれる」とか
「その行動をするとデメリットを回避できる」と言う行動は
「無意識」による影響も強く、以前、怖い目に会った道は、
脳が拒否反応を起こして、犬も絶対に行こうとはしませんし、
嫌な目に遭った犬に対しては、どんなに遠くにいても発見し、
「近寄るな」と先制攻撃で吠えてしまう事は多いです。

でも、それは自分の命を守る為には必要な事で、
「無意識」は現状を維持し、
安全&安心を守る「事なかれ主義」なので、
変化を拒否して自分を守ろうとしますが、
「意識」は成長の為に変化を望みますので、
そのせめぎ合いの中で「続けたい」けど「続かない」と言う、
ジレンマが生じているのだそうです。

つまり、「新しい習慣」を身につける為には
無意識が「いつも通り」と認識するまで、
新しい習慣をやり続ける事が大切になってくるそうです。

「嫌な事を後回しにする」
「テレビやスマホに熱中し過ぎる」
「つい、食べ過ぎてしまう」
「つい、夜更かしをしてしまう」
「つい、衝動買いをしてしまう」
など、「よくない」とか「止めたい」と思っていても、
これまでの習慣が手放せない事は多いです。

でも、実はそうした習慣に
「メリット」を感じているから止められないのだそうです。
嫌な事を後回しにすれば、とりあえずは嫌な事をしなくて良くなるし、
テレビやスマホは楽しい・・
食べるのは美味しいし嬉しいし、衝動買いはストレスの発散になるし、
夜更かしをする事で物足りない今日を充実して終わらせる事ができる・・
など、そんな「よくない習慣」や「やめたい習慣」のメリットを無視して、
その行動だけを止めたいと思っても、
結局、それによって満たされない欲求やストレスが原因となり、
別の行動の問題を起こしたり、
「止める事」を止めてしまったりする事もありますから
まずは、本当に止めるべき事なのか?
どうして止めたいのか?と自問自答してみる事も大切だそうです。

そして、目標を定めたら、そこに至るまでの道筋を分割し
頑張ればクリアーできそうなゴールとして設定して、
ゴールができたら自分に対してご褒美を与えてあげる事が
モチベーションの維持には重要になってくるそうです。

この辺りは「シェイピング」と同じだと思います。
シェイピングのポイントも

「一度に教える動作は一つだけ」
「できない部分よりもできる為にはどうしたら良いか?を考え、
 状況や環境など総合的に検討する」
「行動を促す明確なメリットの提示」
「結果ではなく過程を重視する」

などがありますが、
ついつい、「あれもできるようになりたい」とか「これも習慣化したい」など、
一度に欲張った結果、全て、途中で挫折してしまう・・と言う事も多いですから、
一つだけでも習慣化は大変ですので、
一つの習慣化を一ヶ月をかけて行う・・と考えれば
一年で12個も習慣化できるのですからそれだけでも凄いと思いますし、
細かく分割したゴールにうまく辿り着けないと、
できない事に落ち込んでしまいますが、
大切な事はできない事よりもできる為にはどうしたら良いか?
と考えてみる事だそうです。
例えば、朝、起きれないと言う時などは、
「頑張って、朝、起きなければ」と言うよりも
「寝る時間を早くしてみる」など、
頑張って自分を追い込んでも長続きはできませんから、
いかに無理なく続けられるようにするか?を考えてみるのも大切だそうです。
あとは、細かいゴールでも達成できたら自分に対して報酬を与えると、
それが、次の日の頑張りの動機になりますし、
ーかと言って、結果を重視するのではなく、
過程を楽しむ事を考える事が長続きの為の秘訣だそうです。

そんな感じで「シェイピング」は犬に新しい事を教えるだけではなく、
自分自身に新しい習慣を植え付ける為にも有効な方法みたいですので、
「シェイピング」をもっともっと活用してみるのも良いと思いますし、
「シェイピング」が特別な事では無く、
無意識に行えるプロセスとなった時、
飼い主さんとしてのスキルもアップするのではないかと思います。(^▼^)ノ
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強迫行動

 2017-10-27
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行動分析学の先生の所へ女子学生がキズだらけの両腕の内側を見せ、
「リストカットをしてしまう」と相談に来たそうです。
学校の先生にも相談した所、殆どの教員がたじろいでしまい、
その子の親が夫婦間で暴力行為がある話を聞くと、
「現実逃避をしているからだろう・・」とか
「家庭に問題があるのでは?」と言う解説や解釈などはするものの、
「では、どうすれば良いか?」と言う話になると、
「現実逃避をしないような支援が必要」とか
「家庭の問題がおさまって家族が仲良くなれば・・」
と言う話で終始してしまうそうです。

勿論、女の子が自分の両腕をキズだらけにして死を考えている・・としたら、
そこにばかり目が行ってしまうと思いますが、
行動分析学の先生が思った事は、
「なぜ、その傷跡を他人に見せようとするのか?」だったそうです。

つまり、他者に対して両腕の傷跡を見せる事によって、
周囲の人から注目を浴びる事ができ、
心配をされ、優しい言葉をかけて貰える事が
彼女のメリットになっているのではないか?
実際、忙しくて沢山の生徒を受け持つ学校の先生も、
傷跡を見せられたら時間を作ってお話を聞いてくれるそうです。

実はそこが、彼女がリストカットをする理由かもしれない・・
実際、「リストカットをしてしまう」と言う相談に対し、
「60歳になってもリストカットをしているとは思えないし、
 忙しくなったらやらなくなるんじゃない?」と答えた所、
本当に学校を卒業して就職活動で忙しくなったら
リストカットをしなくなったそうです。

「リストカット」と言うと「その子の心の問題が根底にある」と考え、
腫れ物に触るような対応をしてしまう事も多いみたいですが、
実際はその行動によって、どんなメリットが生まれているのか?
どんなデメリットがなくなっているのか?で、
その行動を考えてみた方が良いそうです。。

DVや虐待、イジメや依存症、不安障害・・
それらは「心の問題」として扱われ、
相手を傷つけないように・・
怒らせないように・・と気を使った結果、
問題が長引いてしまう事もあるそうです。

犬の行動の問題も「自分の足を真っ赤になるまで舐め続ける」とか
「ごはんを食べない」などは「心の問題」として扱われる事は多いです。
(心の問題とは絶対に認めずに
 病名がつくまで動物病院を転々とする飼い主さんも多いですが)
実際、「片寄った思考」や「間違った思い込み」から来るストレスで
精神的に不安定になってしまっている犬も居たりしますが、
では、その犬が本当に意味不明の行動をしているのか?と言うと、
実際はその場、その場においての損得で動いている事は多いです。

例えば、上の例の場合、
自分の中の不安を解消する為・・
「心を落ち着ける」と言うメリットの為に自分の足を舐めたり、
ごはんを食べない・・と言うのなら、
不安や心配を取りのぞく行動をしてあげるのが良いと思いますが、
「その行動をすると、飼い主が心配し、
 自分にとって都合の良いように行動してくれるから・・」
と言う理由で犬が行動している場合、
それは、相手を脅して動す「強迫行為」になっている場合もありますので、
その行動にメリットを与えない事も大切になってきます。

まぁ、飼い主さんとしては不安だし心配だし、
「それで元気になってくれるのなら・・」と、
犬の強迫行為にメリットを与えてしまう事もありますが、
唸ったり、攻撃的な行動をするのは勿論、
他者の不安を煽るような強迫行動もまた、
許してはいけない行動だと思いますので、
その行動に対してはメリットを与えない・・
と言う方向性で対応をしてみるのも
良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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