「無気力」や「怒りっぽい」は性格ではない

 2017-09-06
03DSC00507.jpg

同じ環境の中、同じように育てられた20匹のネズミ・・
その中からランダムに10匹を選び、
2つのグループに分けて実験を行ったそうです。

Aグループが入った部屋にはドアの横にレバーがあり、
それを押すとドアが開いて隣の部屋に行けるようになっています。
ネズミにはあらかじめレバーを押すとドアが開く事を教えた後、
床に微弱な電気を流してみると、ネズミは電気の刺激を嫌がり、
レバーを押して隣の部屋へと逃げ出しました。
しかし、Bグループには仕掛けがあってレバーを押しても
ドアが開かない作りになっていたそうです。
レバーを押せば隣の部屋に逃げ込めると思っていたら、
いくらレバーを押してもドアが開かない・・
電気は一定時間が過ぎると止まるようになっているものの、
Bグループのネズミは自力では回避する事もできない為、
時間が過ぎるのをただじっと待つしかないのです・・

こうした実験を何度も繰り返しているうちに、
Aグループのネズミは床に電気が流れると
すぐにレバーを押して隣の部屋へと逃げ込むのに対し、
Bグループのネズミは最初こそ、レバーを押したり、
他の方法を試していたものの、
それが無駄だと理解すると床にジッとしたまた、
ただ、時が過ぎるのを待つようになったそうです。

その後、AグループのネズミもBグループのネズミも
違う箱に入れて実験を続けてみる事にしたそうです。

今度の箱はレバーの近くにペダルがあり、
どちらのグループもペダルを踏めばきちんとドアが開く
作りになっています。
Aグループのネズミは部屋に入れられて床に電気が流された後は、
一生懸命にレバーを押すもののドアが開かない為、大慌てをし、
試行錯誤をするうちにペダルを踏んでドアが開くと、
その後、実験を繰り返す度に
ペダルを踏むまでの時間が短くなったそうですが、
Bグループのネズミはペダルを踏めばドアが開くにもかかわらず、
先ほどの部屋と同じように床でジッとしたまま、
電気が止まるのを待っていたそうです。

「何をやっても状況が変わらない・・」
そんな対処不可能な経験を繰り返すと、
ネズミは段々と「無気力」になって行くそうですが、
それは人も犬も同じだそうです。

例えば、「親の言う事が絶対」と言う環境の中、
何を言っても理解して貰えない・・
色々な事を押し付けられ、理不尽に怒られ・・
抵抗したり反抗したりしても状況が何も好転しないとなれば、
子供はただ、黙って親の怒りが収まるのを待つしかなく、
「積極的に行動しよう」と言う気持ちが
失われてしまう事もあると思います。

大人は「おとなしい良い子」と言うかもしれませんが、
「自分で環境を変える事ができない」
「何をやっても問題が解決しない」と言う状況が繰り返されると、
無気力となり、「うつ」になるか・・
「激しい怒り」を内側に溜め込むか・・
のどちらかになってしまう事もあるそうですから注意が必要です。

また、大切な事はAグループもBグループも
「与えられたストレスは同じ」と言う事です。
飼い主さんの中には
犬にほんの少しでもストレスを与えるのは可哀想と
思ってしまう方も多いいみたいですが、
実際は「ストレス」よりもそのストレスを解決したり、
解消するようなスキルや解決法を
提示してあげる事が大切ではないかと思います。

「ストレスは悪者」と決め付けてしまう中には、
「自分では解決できない理不尽な環境」を押し付けられ
「自分で問題を解決できる」と言う経験や自身を
育てる事ができなかった為、
ストレスの解決法よりも「ストレス自体を無くす」と言う方向で
考え過ぎてしまうのかもしれませんが、
犬だって生きていれば、何かしらのストレスはかかりますし、
飼い主さんが「ストレスを与えないように」と、
問題がある度に助けてあげてしまうと、
犬は「問題を自分で解決できる」と言う経験を積む事ができず、
また、「自分で解決できた」と言う自信を育てる事ができない為、
ストレスに弱い、怖がりな子になってしまう事もあるかもしれませんから、
ストレスを避けるよりもストレスがあっても
それを解決&解消できる犬に育ててあげるのが
良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
カテゴリ : トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫