トレーナーさんだから問題行動を起こさない?

 2017-08-14
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行動の問題で悩む飼い主さんのサポートとして、
お散歩練習に行ったりすると、
「今日は問題行動を起こさない」とか
「いつもこんなんじゃないのに・・」と言われる事は多いです。

犬が吠えるたびに叱ったり、犬が行動の問題を起こさないように
指示や命令を出して行動を制限しているわけでもないのに
犬の行動が変わって行くと、
「きっと、トレーナーさんだから緊張しているのかも?」とか
「先生だから言う事を聞いているのだろう」と、
「上下関係」を持ち出してきて
「強いから」とか「エライ人だから」と言う理由で
犬が言う事を聞いていると思ってしまう事もあるかと思いますが、
実際は「犬の行動に対してタイミングよく正解を提示しているから」
ではないかと思います。

行動の問題を起こす犬は、
吠える事で「相手の犬が遠ざける事ができた」とか、
逆に「相手の犬にごあいさつをする事ができた」など、
その行動に対してメリットを感じている事は多いです。

特に「ご挨拶をすれば満足して静かになる」と言う犬は、
飼い主さんが
「吠えさせて近所迷惑になるぐらいなら
 さっさとご挨拶をさせて静かにさせよう・・」
と、犬が吠えて欲求行動をしていたとしても、
ご挨拶をさせてその欲求を満たさせようとする事は多いです。

結果、犬は「吠えれば犬とごあいさつができる」と勘違いし、
余計に吠えるようになってしまう事もありますので注意が必要です。

では、その行動を止めさせる為にはどうしたら良いか?と言いますと、
その行動をしたら「嫌な事が起きる」と言う風にマイナスの結果を与えて、
その行動を減らす・・と言う方法もありますが、
それだと、犬とのご挨拶自体が嫌になってしまう可能性がありますので、
犬に「吠えなくても犬とご挨拶ができる」と、
「良い結果」にはなるけれど、そこに至る過程は違うやり方なんだよ。と、
教えてあげるのが良いのではないかと思います。

具体的には、相手の犬を見て
興奮して吠えるようなら相手の犬との距離を遠ざけて落ち着かせる・・
落ち着ける距離まで離れた後、犬の名前を呼んで
こちらを向けたらオヤツをあげるなどして、
「興奮したままだとご挨拶はできないよ」と言う事と、
「犬を見ても落ち着いていられたらオヤツが貰えるよ」
と言う事を同時に提示します。

勿論、最初は犬も意味を理解できないと思いますが、
何回も続けているうちに「どうしたら良いのだろう?」
と考え出しますので、犬が自分から吠えずに我慢したら、
すかさずオヤツを与えて「OK!その行動が正解」と伝えてあげます。

相手の行動に対して声をかけるなどして
反応する事を「フィードバック」と言いますが、
犬が良い行動をした時は「正解」を提示し、
望ましい行動では無い時は「反応を返さない」と言う
フィードバックを返す事で犬に「正解」と「不正解」を伝えます。
重要なポイントは「犬の行動の直後にフィードバックを返す」ことで、
「今のはどっちかな?」なんて悩んでいると、
犬は自分の行動と飼い主さんのフォードバックを
うまく結び付けられなくなってしまいますから
なるべく早く反応してあげる事が大切だと思います。

とは言え、そうは言っても悩んでしまう事もあると思います。
でも、そう言う場合は、あらかじめ
犬の行動を予測しておくのが良いと思います。

お散歩中に自分の犬が犬を発見した時に
犬がどう言う反応を示すか?
「もし、吠えてしまったら無言で遠ざかろう・・」とか
「相手の犬を見てもすぐに吠えなかったら褒めよう」など、
飼い主さんがよく周囲を確認して、
自分の犬が犬を発見する前に相手の犬を発見すれば、
そうした事を考えられる余裕も生まれると思いますし、
そうでなければ、お散歩をしていない時に
「こう言う場合はどう言う行動をしたら良いか?」
と紙に書いて自分の動きを予習しておいたりすると、
いざと言う時もパニックにならないのではないかと思います。

飼い主さんも自分の犬が良い行動をした時、
すかさず他の飼い主さんが
「変わったね」とか「良くなったね」と言ってくれたら
嬉しく感じると思いますし、「このやり方で良いんだ」とか、
「もっと頑張ろう」と「やる気」も生まれるのではないかと思います。

それが「即時フィードバック」です。

犬もいつもだったら飼い主さんが見落としてしまうような
「頑張り」をトレーナーさんが見落とさずに褒めてくれるから
「嬉しい」と思えて楽しくなりますし、
「こうすれば良いんだ」と理解して
行動の問題が減って行く事は多いと思います。

勿論、その為には犬の事を常によく観察をする習慣を
身につけなくてはならないかもしれませんが、
犬も大好きな飼い主さん見ていて貰えるのは嬉しいと思いますし、
飼い主さんも犬の頑張りや変化に気づいてあげたいと思いますので、
少しずつ意識して続けてみるのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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