犬から一歩引いて見守る

 2012-09-30
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仔犬の頃は「保護」や「補助」が必要です。
犬の年齢を人間に換算する表などによると、
3ヶ月は人間の5才とか、
犬の6ヶ月は人間の9才などと書いてありますが、
実際は日数通りで経験値も少なく分からない事だらけ・・
自分の欲求を通そうとする事はできても
相手の気持ちを理解し我慢する事はまだ、できない事が多いですし
身体だけではなく脳も成長段階なので記憶できる容量も少ないです。
だから、この時期に焦ってしつけをしようとしても、
できない事の方が多いので
お互いにストレスになってしまう事も・・

また、人との関わり合いが上手く行かず、
「自信」が育ってない子の場合、
成犬と言えども「赤ちゃん返り」をする事があります。
急に甘えてくる・・または反抗する・・
今までできていた事が急にできなくなる・・
など、特に自信が無い所に多頭飼いで犬が増えたりすると、
仔犬の頃に戻ったかのように手がかかる場合がありますが、
そう言う時は「もう大人なんだから・・」とか、
「お兄ちゃん」または「お姉ちゃんになったんだから・・」
と叱ったり、突き放すのでは無く、
犬の不安を和らげてあげるような接し方をしてあげた方が良いと思います。

先住犬との一対一の時間を多く作り、
コミュニケーションを充実させてあげると
自信を取り戻してくれる事は多いです。
そして、ある程度、犬に自信が育まれたら、
飼い主さんは犬から一歩引いて
「見守る立場」にならなければいけないと思います。

犬に常に寄り添い、すぐに助けてしまっては
犬は自分で考える力も判断する力も育ちません。
飼い主さんが見えなくなると犬が大騒ぎする・・
そう言う「分離不安」の状態を
「飼い主への愛情」と思って喜んでしまう人は多いですが、
実際は、飼い主さんが手助けを続けた事で
一人では何もできない不安から騒いだりしている事は多いです。

まぁ、他国の援助が無ければダメな事が分かっているにも関わらず、
援助を切られそうになると大騒ぎする・・
援助をしてくれた相手が困るような事をして
「困りたくなかったら援助を続けろ・・」と逆に要求してくる国もありますが、
でも、それはお金や食料を渡すばかりで生産力を上げて自立をさせられるような
サポートをしてこなかったからではないでしょうか?
だから、いつまでも援助をし続ける事になってしまうのだと思います。
(まぁ、国同士の場合、
 国力を上げさせてしまうと危険と言う事はありますけどね・・)

また、犬にストレスがかからないように・・
と考えてしまう飼い主さんも多いようですが、
犬だって生きていれば、ストレスを避けて通ることはできません。
「ノーストレス」を求めて平凡で刺激の無い生活を続ければ、
それはそれで、刺激が無いと言うストレスになってしまうと思いますし、
今は犬の平均寿命も10年以上に延びています。
その間には、親戚に不幸があったり、パートナーの怪我や親の介護など、
急に犬を預けなければならない場合も出てくると思います。
その時に急にドッグホテルに・・
となった時の犬の不安や恐怖を考えると、
犬になるべくストレスを与えない事も大事ですが、
少しずつ一人で居る事に慣れさせてあげる練習をしたり、
自分でストレスの原因を解決できるだけの心の強さを
持たせてあげるのも良いのではないかと思います。(^▽^)/
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「しつけ」や「訓練」の前に大切な土台作り

 2012-09-29
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「犬が言う事を聞かない・・」
「犬を制御できない・・」
と言う時、飼い主さんの多くは
「しつけをしなければ・・」とか
「訓練をしなければ・・」と考えてしまいますが、
実はそう言う子の多くがその前の段階・・
飼い主さんとの「関係性」が作られていない・・
または、ギリギリの関係と言う事が多いように感じられます。

飼い主さんとの関係性・・
「信頼」や「絆」が無いと、
犬は「自分の身は自分で守らなくては」と考え、
周囲に対して強い警戒心を持ってしまう事は多いです。
他の人や犬に対してもケンカ腰になり、
吠えて威嚇したりする事もありますが、
それは決して犬の気が強いからでは無く、
不安と恐怖からの行動である事は多いです。
特に小型犬の場合は自分が非力である事を理解していますので、
自分の身を守ろうとする本能が強いように感じられます。
それなのに、力に自信を持つ大型犬と同じ服従訓練をしてしまうと
さらに犬を追い詰め、自己防衛の意識を高めてしまう事もありますので注意が必要です。

実際、そう言う子に対して
「しつけ」や「訓練」をしても、なかなか結果に結びつきませんし、
さらに飼い主さんとの関係性を悪化させてしまう事は多いです。
なぜなら、関係性ができていない間は、
その子にとって飼い主さんと言えど、
「食べ物をくれるだけの存在」だったり
「叱ってばかりの嫌な存在」である事が多いからです。

人間も好感を持っていたり、
尊敬できる人からの言葉なら聞く耳も持ちますし、
好かれようと頑張る気持ちも起きますが、
どうでも良い人の言葉はどうでも良いですし、
好かれようとも思いません・・
だから、飼い主さんがいくら強い口調で叱ったり命令をしたとしても、
どうでも良い人の言葉なので、犬も聞く耳を持ってくれない事は多いのです・・
それを見て、飼い主さんはさらに大きな声で命令してしまう事もあると思いますが、
やたらと吠える犬が実は自信が無い子な事が多いように、
大声を出したり命令口調になってしまうのは、
飼い主さん自身、実は自信が無いからかもしれません?

そう考えると「犬育て」で一番、大切なのは、
犬の「自信」をしっかり育む事ではないでしょうか?
逆にそれさえしっかりとできていれば、
「しつけ」などは日々の生活の中で自然と身について行く事は多いと思います。

飼い主さんだけではなく、犬も人間との間に関係性を持とうとしてくれます。
だから飼い主さんも
「犬なんだから飼い主の事が好きで当たり前」とか、
「犬なんだから飼い主の言う事を聞いて当たり前」などとは思わず、
言葉をかけたり、おやつを与えたり、
一緒に遊んであげたりとコミュニケーションをとる事は重要だと思いますし、
しっかりと愛情表現をしてあげる事は大切だと思います。

真面目に考えすぎる女性や恥ずかしがりやの男性は
愛情表現が苦手な人が多いように感じますが、
犬との関係性・・
「自信」はそうした感情的な関わり合いの中から生まれて行くように思います(^▼^)ノ
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犬をあきらめさせない

 2012-09-28
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心に問題を抱える犬の中には、
心が空虚で視点がぼやけていたり、
何に対して吠えているのか分からなかったり、
感情の赴くままに行動し、
人に興味が無く、言葉も気持ちも届かない・・
と言うような子も多かったりします・・
「考える事をしない・・」
「考える事を止めてしまった・・」
そう言う犬を見て「これは危険だ」と叱りや訓練を薦める人もいますが、
その子に必要なのは、本当に叱りや訓練なのでしょうか?

心が「空虚」な犬・・
どうしてそう子になってしまったのかと言いますと、
人に対して興味を持ったり、
考えたりする事に意味を見出せなくなってしまったからかもしれません?

人間も学校や会社に入った時は、
「もっとこうなったら良いのに」と考え、
周囲の人々や環境を変えようと行動する事は多いです。
しかし、長い習慣の中で悪習が定着してしまい、
どれだけやっても何も変わらない・・
どれだけやっても無駄だと絶望した時、
人はその事に対して興味を持つ事も、
考える事も止めてしまう事は多いと思います・・

それは犬も同じではないでしょうか?
最初から無気力な犬なんて居ないと思います。
飼い主さんに対して甘えたり、吠えたり、
わざと怒られるような事をして
自分に気を引こうとしたりすると思います。
でも、叱られるだけで何も変わらない・・
何も良い事が無いと分かれば、
飼い主さんに対する興味も現状を変えようとする努力も
する事が無くなってしまうと思います。

そう言う「あきらめ」の気持ちは
犬から「考える力」を奪ってしまいます。
だから、心が空虚になってしまった子に対しては、
学習や訓練よりも先に「あきらめなくて良いんだよ」と教えてあげる必要があると思います。
犬が吠えようが排泄の失敗をしようが叱らず、責めず、
飼い主さんが犬の行動の全てを肯定してあげる・・
「良い」も「悪い」も「何も分からない」も全てをひっくるめて「良し」とし、
全てを愛してあげる事が大切だと思います。

そうして、犬の気持ちに共感してあげる為には
犬の気持ちを「聴く」事も大切だと思います。
ただし、「聴く」と言っても犬に話しかけたり、
勝手に犬の気持ちを想像して代弁したりする事ではありません。
何に興味を持っているか?
何に不安を抱えているか?
静かに犬を観察します。
特に「犬が何を見ているか?」でその犬の興味の対象を知る事ができると思います。
もし、キョロキョロとしているようでしたら、
興奮値が高いようなので、静かな環境に置いて落ち着かせてあげて下さい。
そして、もし犬がフードやおやつを見ていたら、
そこでおやつを与えてあげるのも良いと思います。
「そんな事をしたら、犬に動かされた事になる」とか、そんな問題はもっと後の事・・
そうする事で「自分が見た事で飼い主さんがおやつをくれた」と言う、
行動と結果につながりが生まれて行くと思います。
勿論、最初はその関係性にすら気づかないかもしれませんが、
そうした事を繰り返すうちに、
「飼い主さんは自分の気持ちを理解してくれる」と言う、
信頼関係や絆が生まれてくると思います。

人間もそうですが、一度、諦めた事でも、
同意してくれる人やその考えを肯定してくれる存在が現われると、
再び考えを始める事も多いです。
それは犬も同じだと思います。
絶望し、考えるのを止めてしまった犬も、
飼い主さんがゆっくりとケアしてあげる事で
再び前向きな気持ちを持ってくれる事は多いです。

「全てをあきらめた犬」と言うのは、
一見、静かで大人しくて良い子に見える事もあります。
でも、それは絶望の結果の行動だとしたら、
理想の犬の姿とは程遠いのではないかと思います。
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「お前が悪いからだ」と言う前に・・

 2012-09-27
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「犬の社会化」と言うと犬を連れて色々な所に出かけ、
沢山の人に会わせておやつをあげて貰ったり、
フレンドリーな犬に協力して貰って
上手にご挨拶ができたら褒めてあげたりと、
良い経験と結果から犬の社会化を促そうとする人が居る一方で、
「犬が吠えたら、相手の犬に吠え返されて
 怖い思いをすれば吠えなくなるだろう」
とか
「他の犬にちょっかいを出したら
 反撃をされて怖い思いをしたから
 次からはちょっかいを出さなくなるだろう」
と、犬がいけない事をしたのだから嫌な結果になるのは当然・・
そうした嫌な結果を経験させる事で、
犬自身に「してはいけない事」を学ばせようとする人も多いみたいです・・

人や犬との良い経験から「積極性」を育てようとする考え方に対し、
人や犬との嫌な経験から「行動を減らさせよう」と言う事だと思うのですが、
そうした「自業自得方式」の教え方は、
「考える習慣」が身についていない子の場合は気づくまでに時間がかかる為、
嫌な経験を何度もする事で、強い恐怖心や苦手意識を持ってしまったり、
喧嘩になって怪我をしたりさせてしまう可能性もありますので、
リスクの高い方法のように思えます。

日本人は学校教育などにより「学習」が習慣付けられている為、
「考える事」が当たり前のように思いがちですが、
自分で考え、自分で選ぶと言う基礎的な習慣や姿勢を身につけないまま育った子は、
「考える」と言う事をせず、
感情のおもむくままに行動してしまう事は多いと思います。
結果、自分の行動と結果がうまく結び付けられず、
その嫌な経験の全てが「天罰方式」になってしまう為、
一種の被害妄想的な心理状態になってしまっている子も
多いのではないかと思います。

人間の場合、自立心や自己責任を学ばせる為に
「自業自得方式」を用いる事もありますが、
何も分からずに恐怖や不安を抱えている犬に対して
自立を促すと言うのは過酷過ぎると思いますし、
犬に「責任」と言う概念は無いと思います。
また「自業自得方式」の為に犬が困っていても助けない・・
と言うのでは、犬と飼い主さんとの間に絆や関係性は結べないように感じます・・

だから、犬が不安や恐怖から吠えていたら叱らずに助けてあげる・・
犬が何に対して不安を感じているのか?
気持ちを共感し、思いやる気持ちが大切だと思います。
「困った時に助けてくれる人が居る・・」
そう言う安心感は自信につながると思いますし、
自信を持つ事で積極性も生まれると思います。

嫌な経験からは行動は減っても良い行動が増える事はありませんが、
積極的になって良い行動が増える事により、
悪い行動が減って行く事は、結構、ありますからね♪ (^▼^)ノ
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犬の「キャンッ」は降参と言う意味?

 2012-09-26
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犬が飼い主さんや他の犬を噛んでしまったからと言って
「どれだけ痛いか分からせてやろう」と犬を叩いたり、
首根っこをつまみ上げたりするのは良い方法とは言えません・・
そう言った体罰を行うと、犬の方も身を守ろうと必死になり、
余計に攻撃的になってしまう事もあるので危険です・・

しかし、「噛む犬」の多くは過去に殴られたり棒で叩かれたりと言う
体罰を受けた経験を持つ子が多いです。
だから犬に攻撃的な思考や行動を取らせない為にはどうしたら良いかと言うと、、
まずは飼い主さん自身が
「暴力を用いない」と言う考え方を貫く必要があると思います。

でも、トレーナーさんによってはフルチョークで犬を吊り上げ、
犬が「キャンッ!」と悲鳴をあげるまで許してはいけない・・
と言う方法を教える人も居るそうです。
しかし、「犬の悲鳴は敗北や屈服を意味する」と考え方はどこから来ているのでしょう?
多分、闘犬の「キャンッ!」と言った方が負けで負け犬は勝ち犬に頭が上がらない・・
と言う迷信や都市伝説から来ているのではないかと思います。

実際、年配の方の多くは「リーダー論」などは知らなくても、
犬の悲鳴は「敗北を認めた」とか「降参」と言う意味だと信じている人は多いです。
しかし、犬と犬とが遊びや喧嘩の中で
相手の犬に吠えられてびっくりして悲鳴をあげたとしても、
そこで上下関係が決まる事はありません。
しばらくすると、再び吠えてちょっかいを出してくる子は多いですし、
犬に噛まれたりして悲鳴をあげるような怖い経験をした犬は、
二度とそう言う経験をしないように、他の犬から逃げるようになるか、
先制攻撃で噛み付いたりして来る事が多いので、
「服従」と言うよりもトラウマによる
過剰反応を引き起こしてしまう事の方が多いので注意です。

ですから「犬が悲鳴をあげるまでやる」と言うような行為は、
犬と飼い主さんの関係性を壊すだけなのでやらない方が良いと思うのですが、
犬への体罰はそれが良くない事だとは分かっていても、
「必要悪」だと考えて「仕方がない」と思ってしまう飼い主さんも多いみたいです。
でも、それは本当に必要な事なのでしょうか?
体罰を「仕方がない」と考えてしまう理由として、
「悪い犬だから叩いて教えるしかない」と言う固定観念や
「体罰以外に犬をしつける方法を知らない」と言う事はないでしょうか?
また、飼い主さん自身が体罰を受けて育ち、
それが「良かった事」として、
思い出に残っていると犬への体罰を必要悪としてしまう事は多いと思います。
でも、それは「体罰が良かった」のでは無く、
「悪い事は悪いと厳しく教えて貰えた事」が良かったのではないでしょうか?
そう考えると教える方法は、体罰でなくても良かったのかもしれません・・・

自分の犬に対して上手く行った方法を薦めてくれる人は多いですが、
その手法が必ずしも他の犬に合うとは限りません。
また、世間的にはダメだと言われている「叱り」や「おやつを使う」と言う方法も、
それで犬との関係性が良くなればそれが正解だと思います。
そう言う意味ではどの理論も正しく、どの理論も間違っているとも言えると思います。
ただし、一回、良くなった方法も
続けているうちに効果が無くなったり逆効果になってしまう事も多いですから、
「叱らない」とか「おやつを使わない」とか、
そう言った理論や手法にこだわるのでは無く、
犬の成長に合わせて柔軟に理論や手法を選び、
頭で考えるのは止めて実際に犬を観察し、
その心を理解してあげるのが良いのではないかと思います。
ただし、体罰を使って犬を降参させて服従させる・・と言う方法は、
根本的に間違っていると思われるのでオススメはしませんね・・(^^;

ちなみに「闘犬」の動画です。
 
そう言えば「闘犬」の映像って見ないな・・
と思ったら、闘犬の動画はネットへのアップが禁止されているみたいです。
まぁ、それだけ批判が大きいと言う事だとは思いますが、
実際、動画を見てみると犬同士の遊びとは異質な雰囲気で見るのが辛いです。
「闘犬」が日本の文化などと言っている間は
犬への体罰も力による支配的な犬への接し方も無くならないかもしれませんね・・
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