「小さな命を救いたい」 西山ゆう子

 2010-09-29
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この本は日本で獣医師免許を取得したものの、
旧態依然とした縦社会、男女不平等など
数々の挫折や苦しみを経験した著者が
アメリカに渡って獣医となり、
そこで得た知識を元に日本とアメリカとの違いを
獣医の目を通して書いた貴重な本でした。

この本が初めて出版されたのが2001年・・
現在、日本でペットが殺処分される数が
一年間で約30万頭と言われていますが、
1980年代のアメリカでは、
シェルターで安楽死されるペットの数が
推定で約1700万頭だったと言うから驚きです。
(勿論、昔の日本も今以上に殺処分される
 ペットの数は多かったそうですが・・)
まぁ、日本の数倍の土地で無計画で無責任な飼われ方をしたら
そうなってしまうのも当然かもしれません。
その後、アメリカは獣医、トレーナー、トリマーさんまで含めて、
避妊&去勢を飼い主に推進すると言う動きが始まり、
国としても早期の不妊手術をしたペットは年間の登録料を下げたり、
不妊手術の費用を安くしたりしているみたいです。
中には不妊手術専門の動物病院までできたりして、
国として対策を行った為、安楽死の数は激減・・
まぁ、それでも年間で約300万頭のペットが安楽死されてると言いますから、
ドイツの殺処分0と言うのは本当に凄い事だと思いますね。

そんな国全体をあげての
殺処分数減少の動きが出ている中で書かれたこの本は、
特に不妊手術について多くの事が書かれています。
アメリカでも日本でも一度は子供を産ませてあげたい・・
ーと思うのは、やはり女性の方が多いのでは無いでしょうか?
子供にペットが子供を産む姿を見せて、
情操教育に役立てたいと思う人もいるかもしれません・・
その気持ちは分かりますが、この本に書いてあるのは
日本で年間30万頭のペットが殺されている中、
新たに仔犬を増やす必要があるのでしょうか?と言う事でした。
その子達が知り合いの家に里子に出され、
そこで幸せに暮らしているのかもしれませんが、
もし、その子を産ませなければ殺処分を待つ子犬達が
貰われた可能性もあると言う事です・・
まぁ、知らないわんこの行く末よりも
自分の愛犬の幸せを願うのは仕方が無い事かもしれませんが、
せめて外飼いなのに不妊手術をしてないばかりに
野良犬が来て子供が産まれてしまった・・
なんて事だけは無いようにして貰いたいとは思います。

それと、不妊手術のメリットですが、
本当に多くの病気を未然に防ぐ事ができるみたいです。
女の子だと・・
子宮蓄膿症
肉芽種性子宮内膜疾患
子宮癌
卵巣癌
乳腺腫瘍
出産に伴う産科疾患の予防
出産分娩に関する事故死の予防
偽妊娠の予防
膣脱症の予防
伝染性生殖器腫瘍の予防
ブルセラ病感染のリスクの減少
アトピー性アレルギー疾患の緩和
アカラス症(毛包虫症)の緩和
脂漏性皮膚症の緩和
慢性外耳炎の緩和
糖尿病の緩和
クッシング病の緩和
アレルギー性慢性気管支炎の緩和
などなど・・
特に「子宮蓄膿症」は多いみたいで、
自分の知り合いにも迷いに迷ってようやく避妊手術をしたら
「子宮蓄膿症」の一歩手前で
次にヒートが来たら危なかった・・
ーと言うお話を結構、聴きました。

男の子だと・・
睾丸腫瘍
セルトリ細胞種
肛門周囲腺腫
前立腺肥大
精巣上体腫瘍
伝染性生殖器腫瘍
ブルセラ症感染のリスクの減少
などなど・・
男の子は比較的手術は簡単で安いですし、
個人的にはヒート中の女の子に出会った時に
飼い主の言う事を一切、聞かなくなるとか
マーキングの匂いへの執着心の強さなど、
不妊手術をする事で精神が安定し、
衝動的な行動が減った事が一番、良かったと思います。

他にも不妊手術をしない理由として、
本能を奪うのは可哀想と言うのがありますが、
やはり、この本の中に書いてあるように、
人間社会で暮らす事自体、本能を我慢させる事ですし、
その度に精神的にストレスを与えるのは可哀想です。
ーかと言って、子供を作ったとしても
わんこが余っている今、貰ってくれる人が居るかどうか
分かりませんし、そんな事を悩んでいるうちにも
子宮蓄膿症になってしまうかもしれない方が怖いような気がします。
特に女の子はヒートの時だけ強い衝動に襲われるんですから、
逆に取ってしまえば、
一生、子宮系の病気のリスクを考えずに
穏やかに暮らしていけますし、
もし、子宮蓄膿症になってしまった場合の治療費と
避妊手術の費用を比べたら
平均して避妊手術の費用の方が低いと思います。
特にアメリカでは去勢手術を後回しにして高い治療費を払うよりも
早めの不妊手術と言うのが主流みたいです。
日本でも早くワクチン的な考え方が根付いてくれると良いですね。

その他、不妊手術をすると太ると言うのは、
必要なカロリーが低下しただけなので、
きちんと食事のカロリー管理をすれば問題はありません。
また、不妊治療をするとおしっこを漏らすようになる。
ーと言うのも、統計で見てみると、
実際にはそんな事は無いそうです。
不妊手術をするとアレルギーになると言うのも嘘で、
その昔、皮膚病の治療に”性ホルモン薬”が多く使われたため、
不妊治療をするとホルモンバランスが崩れて皮膚病になると
思われてしまったのが原因みたいですね。
同じくホルモンで言うと、オスがメス化。
メスがオス化すると言う説もありますがこれも迷信・・

多くの場合、不妊治療による自責の念と言うか、
飼い主さんにも後ろめたい部分が多少、ある為、
何かの病気にかかると不妊治療のせいにしたがると言うのが
本当の所かもしれません・・
ちなみにアメリカで不妊手術だけを専門に行っている病院で
行われている不妊手術の数は一日約60頭・・
アメリカ全体で言えば、物凄い数の犬猫が不妊手術を受けており、
そこで集められたデータを元に
さらなる不妊手術の進歩が今でも行われているそうです。
驚くべき事にアメリカでは生後7週齢から16週齢の仔犬や子猫に行う
不妊去勢手術を「早期不妊去勢手術」と言い、
生後6ヵ月前後に行うものは「古典的不妊去勢手術」と
言われているそうです。
つまり、早めに手術を行った方が安全で簡単、
小さいから治りも早いし、順応性が高いので
後々に残るようなトラウマなども無いと言う事で、
今では「早期不妊去勢手術」が主流なのだそうです。
(シェルターでは2ヶ月の子がすでに不妊手術を済ませて
 新しい家族の元へ貰われていくそうです)

ちなみに日本の動物病院は?ーと言いますと、
古臭い不妊去勢手術を何の疑いも無く
今でも行っている先生が多いのが現実です。
ちなみに良い不妊手術をして貰えそうな
動物病院を探すチェックポイントとして書いてあるのですが、
「前の晩から食事抜きを、あるいは水も与えてはダメ」
と言うような獣医師は
10年前の時代遅れの知識の持ち主だそうです。
(最新(と言っても2001年)の見解では
 術前、8時間程度の絶食のみで充分だそうです)

さらに「術後に今晩は食事を与えないで下さい」
と言うのも古い獣医師。
病院に獣医師あるいは助手は居るか?
と言うのも目安になるそうです。
それから手術の切開線ですが、傷口があまりにも小さいのは
卵巣だけ取っていたり、あるいは
子宮を完全に除去していない可能性があるそうです。
(卵巣だけを摘出して子宮を残すと、
 残った子宮が蓄膿症になる可能性があるそうです)
つまり小さい傷口を誇るのも古い獣医師と言う事だそうです(^^;

不妊去勢手術をする年齢についても
「1回目の発情が来た後が良い」と言うのは30年前の知識の獣医師。
「生後6ヵ月になってから」と言うのは15年前の知識の人だそうです。
(2001年に発行された本なので今では+10年と言う事?)
ちなみにこの本には生後4ヶ月くらいからOKだそうで、
なるべく早いうちに行うほうが良いそうです。

ーと言う事で、今から約10年前に出版されたこの本も
今では昔の事を知る資料的な役割の方が強いかもしれませんが、
日本はアメリカと比べると10年は遅れていると言いますから、
今の日本もこの本の頃のアメリカのように、
熱い情熱と使命感を持ち、
ペットを愛する人達が声をあげて不妊去勢手術の必要性・・
メリットなどを説いて行く必要があるのかもしれませんね?
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sideWANさんと10ヶ月になったチワワちゃん。

 2010-09-06
店内写真です。
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写真と言えばフジの3Dデジカメ
「FinePix REAL 3D W3」を試写してみたのですが、
出来上がりが物凄くチャチでビックリ!Σ( ̄□ ̄|||)
選手やアイドルが浮かび上がって見えるカードみたいな感じで
目が疲れるし「だから?」って感じ・・
最近、裸眼で3Dが見えるテレビが開発されたそうですが、
実は自分の携帯はすでに裸眼3D機能が付いてます。
でも、物凄く目が疲れるので殆ど使ってませんけどね・・
ニンテンドーのDSも3Dになるようだけど、
3D路線が揃ってコケそうなので、
今後、大手電気メーカーの株が
続落しそうでちょっと怖い気がしますね(^^;

ちなみに何故かうちにあった
立体プロ野球カードです。
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でも、デジカメで撮ると立体に見えないのが残念・・

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田淵幸一・・いつの時代のものだ!? Σ( ̄□ ̄|||)

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10ヶ月のチワワちゃんも来てくれました♪

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以前は自分の楽しい事ばかりしか考えて無かったのですが、
最近、落ち着きがでて、
飼い主さんの顔をよく見るようになったそうです。

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とっても明るい良い子です。
このまま成長して行って欲しいですね♪
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