「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」

 2014-01-17
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片野 ゆかさんの
「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」
と言う本を読みました(^^)

「保健所犬との出会いの場は?」
「自治体の施設で出会うメリットとデメリットは?」
「民間の保護団体で出会うメリットとデメリットは?」
「犬を飼うにはどれくらいの費用が必要か?」
「成犬を迎えるメリットは?」

などなど、
「保健所犬」を取り巻く実情・・
法律や社会の流れなどが書かれた本です。

ちなみに「アニマルプロテクション」さんは民間の保護団体であり、
「一時預かりさん」がそれぞれ、自分の家で犬や猫を預かる
「シェルターを持たない保護団体」です。

「シェルター式」と「一般家庭での一時預かり式」の
メリットとデメリットと言うと、
「シェルター式」は沢山の犬や猫を保護する事ができ、
里親を希望する方もある程度、自由に訪れて、
沢山の犬や猫を一度に見る事ができますが、
ある意味、外飼いなので一般家庭に迎え入れた時の犬の行動が分かりにくい・・
吠え声などの騒音問題・・匂い・・
「シェルターがある」と言う事で、犬や猫を捨てられ易い・・
など、問題点も多いそうです。

逆に「一般家庭での一時預かり式」は、
一時預かりさんの人数によって保護できる犬や猫の数が左右されてしまう・・
HPで見た犬や猫を実際に見たいと思っても、
一時預かりさんの都合が合うかどうか?もありますし、
基本的には月に数回の譲渡会がメインと言う感じです。
ただ、シェルター式と違い、
一般家庭で基本的なしつけやマナーを教えて貰える事もありますし、
日常的に犬と生活を共にするので、一時預かりをされている方が
犬の好きな事や嫌いな事・・苦手とする事などを把握しやすく、
そうした事を細かく教えて貰える・・と言うメリットがある為、
あえて「シェルター」を作らずに
「一般家庭での一時預かり」をメインとしている保護団体も多いのだそうです。

あと、多いのが、
民間のボランティア団体の譲渡規約に関するトラブルだそうです。
「譲渡会に行けば、欲しい犬がその場ですぐに貰える」
と思っている人は多いみたいですが、
規約の厳しさの差はあるものの、
条件を満たさない限り、欲しいと思っても譲って貰えないと言うのが普通です。

独り暮らしはダメ・・
結婚していないカップルや
結婚したばかりでこれから子供が生まれそうな夫婦はダメ・・
共働きをしていたり、留守が長い家庭はダメ・・
年収がいくら以上・・

などと言う風に、団体によっては、かなり厳しい条件が設けられており、
あまりにも厳しい譲渡条件を見ると
「こんなの誰が譲渡OKなの?」と思う時もありますが、
それは何故か?と言いますと、
「もう二度と捨てられるような想いはさせたくない・・」とか
「自分の娘や息子を送り出す親の気持ち・・」と言う風に
「親心」からだと考えると、
そうした条件を提示したくなるのも分かって貰えるのではないかと思います。

あとは「里親詐欺もある」と言う事も大きいと思います。
最近は「実験動物」に対する規制も厳しくなり、
製薬会社が里親を装って実験動物にする為の犬を貰いに来る・・
と言うのをマンガで読みましたが、
もっと身近な例で言うと、
2012年2月に川崎市に住む男性がインターネット経由で譲り受けた猫を殺傷し、
動物愛護法違反の罪で起訴された事件もありますので、
譲渡条件がある程度、厳しくなるのも仕方がないのかもしれません?

勿論、独り暮らしや共働きでも大切に犬や猫を育てている人は多いですし、
高い年収があっても犬に食べさせるのは安いフード・・・
トリミング犬なのにトリミングに行くのは毛が伸びて仕方がなくなってから・・
など、お金はあっても犬の為には使わない・・
と言う人も居ますから、
何が大変かと言いますと、犬や猫を救うのも大変ですが、
そうした人達に大切な犬や猫を渡さないように注意するのが大変みたいです。

まぁ、とは言え、
実は真面目に保健所犬の事を考えている人ほど、
この本に書かれているような内容は知っている事が多く、
「自分に保健所犬を迎える事ができるかどうか?」
と躊躇してしまう場合が多いのに対し、
犬よりも自分の都合を考える人ほど、
こうした本やボランティア団体のブログなどを見ない・・
自分の気持ち・・自分の思い込みだけで、
犬や猫が欲しいと申し込んできて、
断られたりすると、
「自分の気持ちを踏みにじられた!」とか
「可哀想な犬を貰ってやろうと思ったのに!」と
攻撃的なメールを送って来る事もあるそうですので、
大変みたいです。

勿論、犬を育てて行く為には自分の気持ちも重要ですから、
自分だけが楽しい・・
犬だけが楽しい・・
ではなく「犬も自分も楽しく暮らせる為に・・」
と言うのが良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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犬の本

 2013-04-19
「スキナーの鳩」と言うのをご存知でしょうか?
アメリカの心理学者、行動科学者のバラス・スキナー博士が、
360度・・時計の針のように回転する鳩を育てたそうです。

まぁ、「育てる」と言っても、鳩に対して言葉で教える事はできません・・
では、どうしたか?と言いますと、
鳩がちょっとでも右を向いたら、
すかさず、鳩が大好きな食べ物を与える・・
逆に鳩が反対方向を向いた時は叱らずに無視をするそうです。

そうして、
鳩が少しでも右を向いたら大好きな食べ物・・
鳩が少しでも右を向いたら大好きな食べ物・・
と、繰り返すうちに、
鳩も「右を向くと美味しい食べ物が出てくる」と学習しますので、
それを続けているうちに、
鳩が右回りに一周できるようになったそうなのです。

あと、重要な事は実験に使った鳩が特別なわけではなく、
「訓練をした全ての鳩がこの方法で右回りに一周できるようになった」
と言う事です!(^^)

この方式は「オペラント条件づけ」と呼ばれており、
イルカの調教にも使われているそうです。
イルカは水の中に居るので、例え人間の言う事を聞かなかったとしても
叩いて教える事はできません・・
「叱って教える」が通用しないのです。
ですから、ちょっとずつ、ちょっとずつ・・
イルカの行動に対して食べ物を与える事でその行動を伸ばして行くのだそうです。

これは犬だって同じだと思います。
犬が良い行動をしたら、おやつを与えて「それが正解」だと教えて伸ばす・・
そして、犬に「正解の行動だ」と分かりやすく伝える為の道具が「クリッカー」なのです。
勿論、口で「良し!」とか「そう!」と言っても良いのですが、
指で軽く押すだけで鳴るクリッカーの方が犬の行動と音とのズレが少ないですし、
人間の声と違い、常に一定の音なので、犬にも分かりやすいのだそうです。

ちなみに自分が読んだ犬の本の中で「役に立った」と思ったのはこう言った本です。
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「うまくやるための強化の原理」
「オペラント条件づけ」の基礎的な部分が理解できる入門書的な本です。
犬のしつけの本ではありませんが、
書かれている内容を応用すると教え方の幅が広がると思います。

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「アニマルラーニング―動物のしつけと訓練の科学」
上の本と似た傾向だけど、もう少し薄く、分かりやすくなっている感じです。

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「ダンバー博士のイヌの行動問題としつけ―エソロジーと行動科学の視点から」
今更、言う事もない定番中の定番「イアン・ダンパー」先生の本です。

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「ザ・カルチャークラッシュ―
 ヒト文化とイヌ文化の衝突 動物の学習理論と行動科学に基づいたトレーニングのすすめ」

最初に読んだ時は本当にカルチャーショックを受けた本でした。

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「うまくいくイヌのしつけの科学」
この中では比較的、最近の本です。
最新の学習心理学、脳科学や行動学について書かれているにも関らず、
絵も豊富で分かりやすく、個人的にはオススメです。

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「犬の科学」
これも最初に読んだ時は凄いと思ったけど、今となってはちょっと古いかも?

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「犬も平気でうそをつく?」
スタンレーコレン先生の本は犬の雑学的には面白い事が沢山、書かれているけど、
なんか物語的と言うか、主観が入っている感じがして、あまり好きではありません・・
(あと、表紙の犬の顔がつまらなさそう・・
 こう言う表情の犬の写真を平気で使ってしまう本も多く、
 出版社が選んだ写真だとしても、
 犬の気持ちが読めない人が書いた本なような気がしてしまいますね・・)

まぁ、古い本も多いので、
アルファ・リーダー論を主軸として書かれているなど、
今の常識とは違っていたり、内容が古かったりする事もありますし、
Q&Aのしつけ本ではありませんので、これを読んだからと言って、
犬の問題行動の解決策が書かれているわけでもない事は多いですが、
機会がありましたら是非・・

ちなみに買うと結構、高い本ばかりなので、
自分は最初、図書館で借りて読んでました。
まぁ、こう言う本は、一度、読んだだけじゃ身につかないので、
結局、買ってしまったのですが、
何度も何度も繰り返し読む事が楽しいですし
それを実践した事で良い結果がでるので、また、何度も繰り返し読む・・
そう言った意味では、自分自身に「オペラント条件づけ」を
していたのかもしれませんね?(^^)
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人と犬とチンパンジーと心の理論

 2012-05-18
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↑個人的にはイマイチ・・(^^;
 施設で狼を飼って観察するのではなく、
 森に入って狼の群れの中に溶け込み、
 大自然の中で生きる狼の暮らしを直に観察した人の本だけど、
 主観が強いと言うか、俺様凄いと言うか、
 リーダー論的と言うか、行動学の本としてはどうかな?と言う感じ。
 ただ、寝ている狼を邪魔すると喧嘩になると言う話は興味深い・・
 狼は寝ている仲間を起こさない・・
 ちょっかいを出さないのが礼儀だとしたら、
 寝ている犬にちょっかいを出すのも止めた方が良さそうですね(^^)

「ソニー、自分撮り機能が充実の「NEX-F3」」
NEXシリーズは種類が増え過ぎでよく分かりません(笑)
自分撮りは必要無いけど、NEX-5Nと比べてどんな感じか・・
操作性は向上しているのか?
まぁ、どちらにしろ、標準レンズでは性能を
活かしきれない感じはしますけどね・・

「ソニー、トランスルーセントミラー採用の小型エントリー機「α37」」
同じくαシリーズも種類が増え過ぎです!(笑)
α57で大きくなったボディサイズがα55と同じコンパクトサイズになったそうです。
超解像技術を用いた「全画素超解像ズーム」や
人物写真をバランスのとれた構図で切り出せる
「オートポートレートフレーミング」機能を搭載しているそうですので
低価格帯デジタル一眼・・
キャノンで言う所の「EOS Kiss X50」みたいな位置づけなんでしょうか?

「哺乳類の目のサイズは体の大きさより走る速さに関係していた」
猫と犬の暗視能力に差は無いけど、
レンズも大口径レンズの方が明るいように
目の大きな猫の方がより光を多く取り込めて夜目に強い。と言うのは嘘?
でも、目の小さな犬の方が猫よりも足は速いですけどね?

「珍島犬殺害男、警察に検挙」
韓国での話・・先日の飼い主を助けて列車にひかれた犬もそうだけど、
酔って犬に絡むと良い事が無い気がします。
酔って犬に絡んで嫌われる飼い主さんも多いみたいですしね・・(^^;

「うちの犬が可愛すぎてつらい」
MIX犬はどんな犬種と犬種が入っているのかを
考えるのも楽しいですよね?(^^)

「ウクライナからパルクール犬」

壁や柵など、日常の街中を疾走するパフォーマンスを
「パルクール」と言うそうですよ。

「「イヌの思考」を脳スキャンで調査」
イヌの脳において、報酬を期待する時に活性化すると予測される領域が、
実際にその通りだったことが実証され、
fMRI(機能的磁気共鳴画像)装置によるイヌの研究が
論理的に実行可能であることが示されたそうです。
つまり、画像で犬の楽しいや喜びと言った感情が見れると言う事なので、
犬の共感や感情移入など、心のありようについて
もっと深く知る事ができるかもしれないみたいです。

「人から犬にあくびがうつるということ~犬のもつ共感力」
昨日も書きましたが、こちらに実験の方法が
もう少し、詳しく書いてありました(^^)
犬の「共感」と言うと、
飼い主が悲しんでいる時に近くに寄り添って手や顔を舐めたり、
認知症の老人や迷子の子供に寄り添って
寒い夜を一緒に過ごしたりと言う例がありますよね?
犬も群れで生きる動物だと考えると、
群れの秩序を守る為・・喧嘩にならないように
他者の気持ちを理解する能力があってもおかしくは無いと思います。
ただ、それがどこまでか?と言うと難しい所・・
「心の理論」と言うと、
「相手の心を推察する」・・
「他者が自分とは異なる意識を持つと考える事ができる能力」・・
つまり、他者の心を「推測・想定」する能力・・
読心力みたいな事を言うそうです。
有名なのは「サリーとアンの課題」ですが、

チンパンジーはこれと似たような実験により、
他者の気持ちや思考を理解できる共感力を持つそうです。
その点、犬はどうでしょう?
犬も人の顔色を伺う・・
人間によって行動を使い分ける所を見ると
相手の気持ちを察する能力には長けてると思いますが、
1978年にアメリカの心理学者ディビッド・プレマックと
ガイ・ウッドラッフが行った実験には、
チンパンジーに寒さに凍えている人のビデオを30秒間見せ、
その後にいくつかの写真を見せた所、
鍵とか他の写真の中がある中、
チンパンジーは電気ストーブのプラグが
コンセントに差し込まれていない写真を選ぶ事ができたそうです。
つまり、ビデオの中に映っている人がどう言う状況にあり、
どう言う事を考えていて、
どう事をしたら問題が解決できるか。
を理解しているからこそ、
正しい正解の写真を導き出すことができた。と言えるそうです。
さすがに犬にはそこまで相手を思いやる事はできませんので、
あまり過度に期待しないと言うのも、
犬と正しく接する為には必要だと思います(^^)

つまり、人間の顔色を伺うことはできても、
第3者的な視点から叱り・・
「近所迷惑だから」と言う理由で叱っても、
叱られた意味は分からないと思いますし、
特に子犬の場合、他者を思いやる事ができる程、
心が育ってはいませんので、
他の人や犬に吠える、じゃれ付くなど
相手が迷惑をするような行為に対し、
「相手が嫌がっているでしょう!」と叱っても理解ができず、
時間が経つと、また、同じように繰り返してしまうので、
おやつを使って呼び寄せる・・など、
根気よく教えてあげるのも良いと思いますが、
逆に心が育っている成犬(雌犬)なら子犬の気持ちを理解できるので、
成犬が疲れない範囲で任せてしまうのも良いと思います。

「心の理論」で言うと、逆に飼い主さんが
相手に気を使い過ぎてしまう場合も多いですよね?
飼い主さんが「大丈夫ですよ」「良いですよ」と言っていても
過剰に反応し、相手に迷惑にならないように
自分の犬を引き離してしまう・・
そう言う風に飼い主さんが、相手の心を読む事を苦手とする場合、
犬も心を育む経験を上手く積めない事が多いです。
そうして犬が心を育む事ができないとどうなるか?と言いますと、
他人や他の犬との情緒的触れ合いが根本的に欠けてしまう為、
他人や他の犬に無関心で、
いつも自分の心の趣くままに行動しているようなってしまう・・
集団で行動しなくてはならない時も、
1人で行動することを好み、
日常生活にパターンを作るようになり、
散歩をするルートも決まった道を選び、
他の道を歩こうとすると、不安から早足になって家に帰ろうとしたり、
過度の興奮でパンティング(呼吸が早くなり笑ったような顔になる)を
起こしたりしてしまう事もあると思います。

ただ、大切なのは犬と人に共感する力があるとして、
正しく共感できるのか?
正しく気持ちを読み取る事ができるのか?
そこが大事なのではないでしょうか?
飼い主の思い込み・・
そうであって欲しいと言う希望が犬の気持ちを
捻じ曲げて解釈してしまう事も多いと思います。
自分の犬が他の犬と遊べないのは犬種のせい・・
自分の犬が相手の犬に吠えてしまう・・
噛んでしまうのは相手の犬が悪いから・・
犬の事を勉強しないまま、
自分の考えを当てはめて考えてしまえば
そこから導き出される答えが
正しくはならなくても当然だと思います。

他者の心を理解する・・
自分以外の人や犬にも心があります。
その人には、その人なりの意図があり、
その犬には、その犬なりの意図があります。
目的があり、意思があり、好みがあり・・
その犬なりの考えがあります。
そう言ったものを我々は推測する事ができます。
直接、観察するのでは無く、
その犬の振る舞いから
いくつかのステップを踏んで
(視線やカーミングシグナルなど)
推測する事により、他者が考えている事を
理解する事ができるわけです。
だから「心の理論」と言う造語が生まれたそうです(^▼^)ノ
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「権勢症候群」(アルファシンドローム)の疑問点・追記

 2012-04-13
「権勢症候群」(アルファシンドローム)とは、
80年代にアメリカで全盛期を迎えた考え方で、
90年代になって日本に入ってきたそうです。

現在では、色々な意味で否定されている考え方ですが、
獣医さんやトレーナーさんなど、
犬のプロと言われている人達の間では、
今でも強く信じられている考え方だったりします。

でも、そもそも、
「アルファ理論」は、誰が言い出したのでしょう?
自分が思い浮かべるのは、
「ジャンフェネル」の
「犬にならって犬の言葉を学ぶ」と言う本です。
これは、子供の頃から動物と接し、
自らもブリーダーとして活躍していたジャンフェネルが、
馬のボディランゲージから心を読み取る人物と出会い、
犬のボディランゲージを観察し、
狼やディンゴのビデオを見たりする事で
狼のアルファペアが群れを統括し、
優位にふるまっている事を発見した。と言う本です。
下位は上位に従順な行動を示し、
序列を作っている事に気付くと、
実は自分も犬から下位の存在とされている事を知り、
犬のリーダーとして振舞ってみた所、
犬達は自分をリーダーと認め、
服従のボディランゲージを見せるようになった・・
と言うような内容でした。
これがイギリスでベストセラーになり、
世界的に広まったそうです。

また、犬について色々と勉強をさせて貰った
「犬の科学」と言う本にも、
犬と狼は違うとされているものの、
「狼の社会的地位についてのセンスと、
 序列決定システムの基礎となる
 コミュニケーションの方法」
は狼から犬へ長所として受け継いでいる。
と書かれていますし(P67)、
「自分の子孫を残したい」と言う本能に関しては、
自分だけが子孫を残したいと考えれば、
待っているのは他の全ての狼との戦い・・
群れで行動した方が単独よりも
食料の確保や安全についてはメリットがあるものの、
「自分の子孫を残したい」と言う欲求もある為、
狼は従順な姿を見せつつも常に上位の座を狙っている・・
と言う事が書かれていました(P68)

まぁ、「権勢症候群(アルファ・シンドローム)」は
色々な研究によって、否定されている説なので今更な気がしますけど、
個人的には、犬や狼がジッと我慢して従順なフリをし、
実際は自分の子孫を残す機会を狙っている・・
と言う考え方に対し、
実はアルファペアは父親や母親だから従順で甘えており、
アルファしか交配しないのは、自分の権力の誇示し維持の為では無く、
家族間での近親交配を避ける為・・
と言う考えに至ったのは、一緒に生活する犬の名誉を守れた気がしますし、
犬はそんな事は考えていないはず?
と言う疑問が解けてスッキリした気がします。

勿論、自分自身で狼の行動を観察したわけでも、
そう言った研究結果を読んだわけでは無く、
自分の勝手な推測なのですが、
それでも自分の中の一つの疑問が解けた気がして嬉しく思います(^^)
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「犬の問題行動診療ガイドブック」「犬を長生きさせる50の秘訣」「ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん」

 2012-04-06
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とりあえず、3冊ほど犬の本を読んでみたので
個人的な感想などを書いてみる事にします(^^)

「犬の問題行動診療ガイドブック」

最新 犬の問題行動 診療ガイドブック: 薬物療法・行動療法による実例を集録最新 犬の問題行動 診療ガイドブック: 薬物療法・行動療法による実例を集録
(2011/09/12)
荒田 明香、渡辺 格 他

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30数年、犬の行動学を研究している渡辺格氏と、
訓練士の藤原良己氏・・
そして、東大獣医動物行動学研究室の
荒田明香氏の共著による、
問題行動に悩む飼い主の為の最新の直し方(治療法)を紹介した
画期的なしつけ本と言うので読んでみました♪

ーが、読んでみると、
比率的には獣医さんの意見が強い感じ・・
獣医さんらしく
「問題行動の矯正には薬物やサプリメントなどと併用」と言う風に
薬物の使用が積極的に薦められており、
動物病院で処方される「坑精神病薬」など、
使用薬物の一覧表などはなかなか興味深かったです。
また、噛み付く犬に対し、
飼い主が自信を持った態度で接する事ができるように
「犬歯の切断」なども紹介されているのも印象的でした。

後半は問題行動に対する対処法が書かれているのですが、
例えば、犬が来客に噛み付いてしまった場合、
(1)「薬物療法」
って、いきなりです!?Σ( ̄□ ̄|||)
日常的に恐怖対象が存在する場合、
坑不安薬の使用が薦められるそうです。
まぁ、環境の改善で使わなくて済む事の方が多いみたいですが、
一番、初めの選択肢として「薬物療法」と言うのは
獣医さんならではのアプローチですよね?
(2)行動療法(弱い刺激から慣らすなど)
(3)来客時にハウスを利用(失敗をさせないようにしてあげる)
そして体罰など怖がらせる罰の禁止となるのですが、
別のページでは「天罰」が推奨されていたりして、
怖がらせる罰の禁止と相対していたりするのは
共著ならではかもしれません・・(^^;

以前、「飼い主革命―業界初!4人のドッグトレーナーが悩みを解消」
と言う本があり、
4種類の解決法の中から飼い主さんが選んでください・・
みたいな感じでしたけど、
実際に必要なのは解決策では無く、
犬がどうしてそう言う行動をするのか?
心の問題・・根本原因の究明なのではないでしょうか?
だから「薬物療法」と「服従訓練」と
「陽性訓練(おやつを使った馴致)」が複雑に紹介されていても、
犬の気持を理解できなければ
本当の問題解決にはならないと思います。

しかし、2011年に発行され、
最新の画期的な治療法と書いてあるけど、
目新しいと思える内容は無かったですね・・
もし、最新の薬物を使う手法が画期的な治療法だと言うのなら
それはちょっと違うのでは無いかと思います・・(^^;

「犬を長生きさせる50の秘訣」

イヌを長生きさせる50の秘訣 危ないドッグフードの見分け方とは? 肥満犬を走らせてもやせない理由は? (サイエンス・アイ新書)イヌを長生きさせる50の秘訣 危ないドッグフードの見分け方とは? 肥満犬を走らせてもやせない理由は? (サイエンス・アイ新書)
(2009/04/16)
臼杵 新

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現役の獣医さんが書かれた本で、
愛犬にやさしい環境作りから身近にある危険なもの、
長生きにつながる正しい運動方法や好ましい食生活、
そして、イヌが発する病気や怪我のサインなどを解説します。
と言う事なので読んでみました(^^)

獣医さんだけあって、誤飲誤食や植物などの中毒について書かれていたり、
アレルギーやストレスなど、身近で起こりえる
色々な注意点について書かれていて勉強になりました。
ただ、しつけの面になると、
リーダー論やひっぱり改善にチョーク首輪・・
拾い食いには噛み付き防止用口輪と言った面もありますが、
発行が2009年ですし、全体的に
犬の身体を心配しての事なので良いと思います。

ただ、犬の肥満には動物病院の処方食が良いと
なってしまうのは獣医さんだからなんですかね?
実際、獣医さんは栄養学を習わないそうで、
フードに関してはフード会社の言われるがままだったりする事も多いそうです。
この本ではドッグフードの良し悪しについて書かれていますが、
その前に獣医さんで扱うフードって一社独占って感じですよね?
全国の獣医さんで扱ってもらえるなら
各社、研究開発をするメリットはあると思うのですが、
そこの商品しか使わない・・と言うのは、
トップ同士の絡みやリベートなどがあるからなのでしょうか?
フードの良し悪しを語る前に、
そう言った独占体質に対しての説明を読んでみたいです。

獣医さんが書かれた本だけあって
病気や怪我・・応急処置については勉強になります。
反面、しつけ面になると気になる部分もありますが、
自分が過去に読んだ獣医さんの本は全て服従訓練を推奨していましたので
獣医になる過程で初期の「服従訓練」を教わるのかもしれませんね?
まぁ、獣医さんにしてみれば「しつけ」は専門外ですし、
実際に多くの犬の問題行動を矯正する現場を体験したり、
過程を見てきたわけでは無いので仕方が無いのかもしれませんが、
獣医さんがどうして「しつけ」について書くのかと言いますと、
飼い主さんの多くが動物病院の先生に
「しつけ」について尋ねるからでは無いかと思います。
でも、人間の子供の場合、病院の先生に子供の問題行動・・
しつけについて聞きますかね?
まぁ、もし聞いたとしても、一般的なアドバイスか
少し大きい子なら何かしらの薬をくれるだけのような気がします。
まぁ、それぐらい、犬の問題行動で悩んでいるけど
相談する所が無い・・身近に頼れる人が居ない
飼い主さんが多いのかもしれませんが、
怪我や病気は獣医さん・・
しつけに関してはドッグトレーナー・・
と言うのが正しいのではないかと思います。
まぁ、ドッグトレーナーさんにも色々な人が居るので
難しい所なんですけどね・・(^^;

「ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん」

ペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはんペットのプロ直伝!いぬ・ねこの正しいごはん
(2009/11)
食識推進委員会

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いぬ・ねこの体と食事の関係や栄養学の基礎、
食事の選び方などが書かれていると言う事なので読んでみました(^^)
最近はハーブやサプリなど「ホメオパシー」的な観点から
犬の食事や健康を考える人も多いですが、
一方で「食品栄養素」など、
科学的な観点から犬の食事や健康を考える人も多く、
個人的には後者の方を指示しています。

ホメオパシー的な考えだと、食品に”力”があり、
それを取り込む事で健康になると言う感じなのでしょうか?
科学的に言うと、栄養素の補給による体内での化学変化や
食べ物によって腸内細菌が活発になるかどうか?
微生物との共存関係などから健康を考えるような感じに思えます。
この本は、胃や小腸、大腸の働き・・食事が消化&吸収されるしくみや
たんぱく質や犬や猫の必須アミノ酸などの解説などが書かれており、
大変、興味深いです。
犬は肉食動物なので野菜は必要無いと考えられがちです・・
実際、犬や猫は繊維質を直接、エネルギーとして利用する事はできませんが、
大腸に住む細菌の力を借りて繊維質を発酵し「短鎖脂肪酸」とする事で、
大腸の細胞のエネルギーとして利用する事ができるそうです。

この本では他にペットフードのパッケージから
フードの情報を読み取る方法なども書かれているのですが、
実はペットフードの原材料表示は、
割合の多い順に原材料を記載することになっているので、
頭から5~6番目くらいまでを見ると、
主に使用されている原材料を知る事ができるそうです。

また「ME」(Metabolizable Energy)と言うのも重要だそうです。
「代謝エネルギー」とも言い、ペットフードに含まれている
全てのエネルギーから犬猫の便と尿に含まれて
失われるエネルギーを差し引いた、
実際に使える残りのエネルギーの事を言うそうです。
「代謝エネルギー」または「ME」は「ベットフード公正取引協議会」が
パッケージヘの記載を定めた項目ではありませんが、
ME表記の有無もベットフードを選ぶ時の参考にすると良いそうです♪

ーと言う事で、身体の仕組みや栄養学を勉強したいと
思っていた時だったので、入門用としてはとても良い本だったと思います。
ちなみに最近は「重金属」や「ダイオキシン」、
「合成化合物」などの有害な化学物質や、
「放射能」など、体内に溜まった毒素を排出させる
「デトックス」と言う考え方が流行のようですが、
実際には科学的根拠は無いそうですから気をつけて下さいね(^^)
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