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恐れ・回避型愛着障害

 2018-11-19
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犬が何も無いのに、突然、外に向かって吠え出したり、
天井に向かって吠え出したりする事はあると思います。
そうすると、飼い主さんは
「人間には聞こえない音が聞こえたのか?」
「人間には見えないものが見えたのか?」と考えて
「どうしたの?」と犬に聞いたりしますが、
そう言う犬の中には、普段から飼い主さんが過干渉気味で
自分が放っておかれる状態が長く続く事に耐えられなくなって
「静寂」を壊す事で注目を得ようとしてしまう子も居るそうです。

なので、犬が吠えても「要求吠え」だとして
「無視をする」と言う方法を教わったりもしますが、
では、なんでもかんでも無視をしていれば良いか?と言うと、
「求めても無視をされる」と言う状況が続くと、
犬は飼い主さんを求める事を止めてしまう事もありますから、
「こうであるべき」と決め付けずに
犬の気持ちに合わせて、こちらの対応を変えて行く事も
必要になってくると思います。

また、そうして、飼い主さんに無視をされ続けると、
今度は飼い主さんが近寄ってきても無視をしたり、
自分が困った状況に置かれた時も
飼い主さんに助けを求めないようになってしまう事はありますが、
逆に飼い主さんに一方的に指図され、
干渉されて自分の意思が通らない経験を繰り返すと、
他者は「自分の自由を奪うわずらわしい存在」と思うようになり、
周囲の人や犬との物理的、
心理的な距離を取ろうとしてしまう事もあるみたいです。

人間でも親が決定権を持ちすぎていた為に
自分の気持ちや意思に従って行動をする事ができず、
結果、自分の気持ちや意思が自分でも分からなくなったり、
他者に対して「自分の自由を奪う存在」として
親密な関係や情緒的なつながりを持つ事を好まない一方で、
親に依存し、また、「良い子であろう」と周囲の顔色をうかがう・・
などの愛着スタイルになってしまう事もあるみたいです。

そうした愛着スタイルを
「恐れ・回避型愛着障害」と言うそうですが、
「回避型」は”子供時代など関係が無い”と言う態度を取るものの、
実は深い所に傷をしまいこんでしまっている事は多いみたいです。

飼い主さんの中にも、犬の行動に問題が起きていて、
「その要因が自分にある・・」とは分かっているものの、
自分を見つめ直すのが嫌で問題を先延ばしにしたり、
新たな知識やスキルを身につける事で
愛着の問題から目を逸らそうとしたり・・
と、飼い主さんが過去と向き合わない為に
犬の行動の問題が変化しない事もあるのではないかと思います。

ーとは言え、愛着の問題は特別な事ではなく、
成人でも三分の一もの人が何かしらの愛着の問題を抱えているそうですから
「自分だけが・・」と悩まずに自分の中の愛着の問題と向き合い、
犬との関係における「愛着のズレ」を見直す事で
少しずつ、犬との関係性も良くなって行くのではないかと思います。

ーとは言え、愛着の問題は一対一が基本ですので、
愛着のズレで悩んでいる場合は、
友達など誰かしら信頼できる人に協力して貰うのが良いと思いますし、
そうして、信頼できる人から自分の考え方や言動のズレを教えて貰うと、
自分では気づけない部分の修正も可能だったりしますので、
飼い主さんが1人で問題を抱えている場合よりも、
奥さんや旦那さんなど、協力的なパートナーが居る人の方が
飼い主さんの愛着のズレも収まってきて
犬の行動の問題も良くなって行く事は多いみたいです。

しかし、「恐れ・回避型愛着障害」の場合、
他者を信用・信頼できない上に「良い子であろう」としてしまうので、
頼みたくても頼み事ができなかったり、弱みが見せられなかったり、
あるいは、分かっていても自分の内面を
見つめるのを回避しようとしてしまうので難しいとは思いますが、
そうした部分が他者とのズレを生み、
また、犬の行動の問題を引き起こしてしまっているかもしれませので、
まずは、問題を回避せずに「自覚をする」と言う所から
はじめてみるのも良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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病名と愛着

 2018-11-18
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病気や障害は当人に起きている事なので、
当人を診察し、治療をしようとするのが普通です。

例えば「ADHD」の場合、
多動や不注意、衝動性を特徴とするもので、
遺伝的な要因が大きいとされ、
生まれ持った障害だと考えられていますが、
親の事情で施設に入った子供の中には、
虐待や養育放棄などによって愛着障害が起き、
ADHDと同様の多動や不注意、衝動性などの行動をする事が多く、
そして、そう言う子供達も少なからず
ADHDだと診断されてしまう事はあるみたいです。

そんな風に医学では、
内的な要因や病気や怪我などと言った
外的な要因には機能するものの
人間の気持ちや作為が関与してくると、
途端に機能しなくなってしまう・・
と言う事はあるみたいです。

例えば、熱心すぎる親が子供の人生にレールを引きすぎてしまい、
子供の主体性や意欲を奪って無気力にさせてしまった場合、
子供が「うつ」だと診断されてしまう事はあるかもしれませんが、
それは、子供だけを診断しているだけなので、
薬などによって改善できたとしても、
親を含めた環境の問題を考えなければ本質的な改善は難しい・・
となるのではないかと思います。

そんな風に、自分のお世話をしてくれて、
自分の身を守ってくれてるハズの存在が、
親の期待に応えないと無視をしてきたり、
「良い子」と評価されれば愛情を与え、
「悪い子」と評価されると罰を与えてくる・・
と言った
「一方通行のコミュニケーション」をしてくるとしたら
「安全基地」の条件である「応答性」・・・
つまり、子供からのメッセージに反応し、
応答しながら相互的なやりとりをして行く事も・・
子供の存在をありのまま認め、受け入れ、
共感的に受け止めると言う事から外れていますので、
家庭は「安全基地」からは正反対の「危険基地」や
「強制収容所」になってしまう危険性もあるみたいです。

犬の場合、主体性が無くて無気力な状態でも、
「うつ」と診断される事は少ないと思いますが、
もしも、そうした犬に
「うつ」と言う病名が付けられるようになった場合、
「うつだから仕方が無い」とされて
薬だけを飲まされてしまうか・・
あるいは、「うつだから治さなければ」と
頑張ってしまう事で余計に症状が悪化してしまう事も
あるかもしれませんので、
まずは「安全基地」としての機能が十分に働いているか?
と言う部分から見直してみるのも良いのではないかと思います。

ただ、そうした「病名」が付く事で
犬の環境が良くなるケースもあったりします。

飼い主さんが「こうであるべき」とか「そうであってはならない」と、
自分の中のルールを犬に押し付けていた為に犬との関係性が悪化し、
犬は飼い主さんに対する興味を失ってしまうし、
飼い主さんは犬の心を見る事を忘れてしまい、
周囲の人の目を気にして、
犬を「良い子」に振舞わせようと必死になっていたのが、
犬に「病名」がついた事で
飼い主さんも「犬が行動の問題を起こしても私のせいではない」
となって、肩の荷がおり・・
犬に対する過干渉が無くなったので、
犬も自由に振舞えるようになって落ち着きが出て
行動の問題も無くなり、
飼い主さんの中の「不安」や「焦り」も少なくなって
お互いに安定した・・と言う事もあるみたいですので、
犬が行動の問題を起こしていて、
飼い主さんも犬に対して「安全基地」として機能ができていない場合、
飼い主さんの中に「漠然とした不安や焦りはないか?」と
考えてみるのも良いかと思いますし、
その漠然とした不安や焦りが愛着の問題だと思えた場合は、
犬の前にまず、自分の愛着形成・愛着修正について
考えてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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多動や衝動的行動の裏にある愛着の問題

 2018-11-17
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保護犬の中には、叱られたり、
行動の問題を力で抑え付けようとすると、
暴れて噛み付いてくる子も居たりします。

自分の思い通りに行かないと、
吠えて、暴れて、噛み付いてくるので
「かんしゃく持ちの子」とされてしまう事もありますが、
実はそう言う子でも生まれながらにして
「かんしゃく」を持っているわけではなく、
「不安定な愛着」が原因で
そうした行動をするようになってしまった・・
と言う事は多いのではないかと思います。

人間の子供でも幼い頃からお世話や愛情が不足していた上、
親からの過干渉を受け、
無理強いや否定的な評価ばかりを受けていた事で愛着障害を抱え、
多動や衝動的な行動をするようになったので、
叱ったり、力で抑え付けようとしたら、
余計に暴れ、多動や衝動的な行動が増えてしまう・・
と言う事もあるのだそうです。

勿論、全ての要因が愛着障害にある決め付けてはいけませんが、
問題を改善して行こうとした場合、
「本質的な問題がどこにあるのか?」と言う事を見つけ、
有効な改善策を見つける為にも
「どんな病名なのか?」と病名を見つける前に
「愛着の問題」として考えて行くのが
良いのではないかと思います。

犬の「噛みつき」が頻繁に行われると、
「突発性激怒症候群」とされてしまう事もあるみたいです。
動物病院の先生からそう診断されたワケでは無く、
犬種や犬の行動だけを見て、
飼い主さんが「きっとそうだ!」と決め付けてしまって
犬の行動の問題の改善を諦めてしまう事もありますが、
「愛着の問題」として考えてみて、
さらに「愛着の問題の要因の見立て」が的確に行えた場合、
同時に「問題の解決に必要な手立て」も見えてくるワケですから、
そちらの方が良いのではないかと思います。

まぁ、「かんしゃく」や「突然の噛み付き」など、
犬が怒りを表現したり、攻撃的な行動をしてくると、
飼い主さんとしては怖くなってしまい、
「なんとか怒りを抑えて欲しい・・」
「攻撃的な行動をしないで欲しい・・」と、
消極的な・・腫れ物を触るかのような接し方に
なってしまう事もあるかと思いますが、
病気では無い場合、「かんしゃく」や「突然の噛み付き」は
原因では無く結果であり、
そうした、病名がついているから
そう言う行動をしているのではなく、様々な要因があって、
そうした行動をしなければ自分の身を守れなくなってしまったから・・
あるいは、誰も何も教えてはくれなかったので、
感情の赴くまま、善悪も理解せずにそうした行動を
せざるを得なかた・・と言う事もありますので、
犬の行動だけを見て勝手にこう言う病気だ・・
と決めてつけたり、それにそれに囚われてしまって、
その他の要因や原因が見えなくなってしまうと、
問題の解決からは遠のいてしまうと思いますから、
ある程度、見立てはつけるものの、
常に「その他の可能性」を考えておく事も
大切ではないかと思います。 (^▼^)ノ
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心を育む

 2018-11-16
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行動の問題を起こす相手に対し、
「叱る」と言う対応をする事で
一時的にその行動を止めさせる事はできたりしますが、
永続的に相手の行動を変えられるか?と言いますと、
相手の行動を永続的に変化させるだけの効果は
望めない事は多いと思います。

では、叱らない方が良いのか?と言いますと、
「それはいけない事だよ」と伝えたり、
教えてあげる事は必要な事だと思います。
また、「絶対に叱ってはいけない」
となって、叱らない・・叱れない状態が続くと、
行動の問題を起こす相手に対して、
まるで腫れ物に触るかのような扱いになり、
結果、「何をしても叱られない」となって
ワガママになり、相手の気持ちを考えられない
思いやりの無い人にしてしまったり、
あるいは、「何をしても相手にされない」
となって自己肯定感や自尊心が下がり、
何もかも大切だと思えない・・
となってしまう事もありますから、
「「叱らない=「放任」」になってしまわないように
気をつける事も重要みたいです。

本来、心の発達には、
生まれてきてくれただけで素晴らしく、
周囲に喜ばれ、無条件で受け入れられて認められる
「無条件の存在肯定」から始まり、
成長して自分で色々な事ができるようになったら、
「そんな事もできるんだ!凄いね!」と言った
「自己効力感を育む褒め」に変えて行くのが良いみたいです。
さらには「ありがとう!助かるよ!」と言う風に
誰かの・・何かの役に立っていると言う
「自己有用感の褒め」に変えて行くのが良いみたいですが、
「愛着の問題」を抱えている子の場合、
この順番は有効ではないそうです。

例えば、ワガママに育てられている相手に
無条件に存在を褒めてしまうと、
「自分は何もしなくても凄い」と
「自己高揚的状態」になってしまいますので、
まずは「~してくれて、嬉しかった」とか
「助かった」と伝える事で自己有用感を育み、
その後で「~をするのが上手だね」と自己効力感を育て、
最後に「そう言うあなたはステキだよ」と
自己肯定感を育むような肯定の言葉が効果的だそうです

保護犬の中にも、愛着の基盤ができていない為に
「存在の全肯定」を伝えようと思っても
理解して貰えなかったり、信じて貰えなかったり、
調子に乗って行動の問題が起きてしまう事は
あったりします。

しかし、そう言うタイプの子でも、
犬と一緒に遊んだ後に
「一緒に遊んでくれてありがとう」と伝え、
「ごはんを食べるのが上手だね」とか
「お散歩が上手だね」とか
「ボールキャッチが上手だね」と、
犬が何かをした時に褒めて肯定してあげると、
犬も自分の行動をきちんと見てもらえて、
褒めて貰えるので、その行動をする頻度が高まりますし、、
「もっと見て欲しい、褒めて欲しい」と
こちらの事にも意識を向けてくれるようになり、
最後に「みんなひっくるめてあなたが好きだよ」
と言うような接し方をすると、
最初から「存在を全肯定」とするよりも
こちらを信用してくれたり、
信頼してくれるスピードが速まるような気がします。

「心を育む」と言うと、
「無条件の存在肯定」
「自己効力感を育む褒め」
「自己有用感の褒め」
のどれかに片寄ってしまったり、
つい、順番通りに育ててしまおうと
してしまう事もあるかもしれませんが、
犬の気持ちや状態などを確かめながら行う・・
と言うのが良いのではないかと思います。 (^▼^)ノ
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「褒めるしつけ」の問題点

 2018-11-15
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最近は「犬のしつけ」も「厳しくしつける」から
「褒めて伸ばすしつけ」が推奨されていますが、
では、なんでもかんでも褒めれば良いか?
と言うと、そんな事はありませんし、
「褒める」と「煽てる」を勘違いしてしまっている
飼い主さんも居るのではないかと思います。

「褒める」はその犬をしっかりと理解した上で
伸ばす方向性を意識して行うものであり、
自信を育て、望ましい行動を
自分の意思で行えるように応援するものだと思いますが、
「煽てる」は飼い主さんが
犬に対して望ましい行動をさせようと盛んに煽ったり、
良い気分にさせて自分の思い通りに動かそう・・
と言う意図が隠れていたりしますが、
自信が育っていないのに「煽てられたからやる」と言うのでは、
その後も「煽てられないとやらない」と
なってしまうのではないかと思います。

飼い主さんの中には
「褒めるしつけ」に対して不信感を抱いている人もいますが、
それは、多分、「褒める」と「煽てる」を勘違いしていて、
「犬を煽てて行動をさせる」と思ってしまっているから
「煽ててやらせても結局、やらなくなるのでは?」と言う理由で
消極的になってしまっているのではないかと思います。

また、「褒める」の難しい所は、
飼い主さんが「後手」に回ってしまうと
犬が主導権を握ってしまう・・と言う所だと思います。

「褒めるしつけ」を始めたばかりの頃は犬も自分の行動に対して
「褒めてもらえる」とは思っていませんから
「飼い主さんが褒めてくれた」→「嬉しい」
となって褒められた行動も伸びて行きますが、
段々と「その行動をすれば褒められる」と理解してくると、
「褒められる為にその行動をする」とか
「オヤツを貰う為にその行動をする」となって、
犬が「飼い主さんの褒めるを引き出す為に行動をする」
となってしまったりします。

そうなると、飼い主さんの
「褒める」と言う対応は「後手」になってしまいますから
犬は「愛情が欲しい」とか「おやつが欲しい」と言う
欲求の為に行うようになり、
今度は、褒めたり、おやつをあげたりしても
犬は満足しなくなってしまったり、
自分の意思で自由になるので、
飼い主さんに対する興味を失ってしまったりしますので、
ある程度、犬が「これをしたら褒めて貰える」と言う事を理解したら
犬が褒めて貰う為に行った行動に対してはランダムに変え、
笑顔で返すだけにしてみると、、
飼い主さんが犬に動かされる事は無くなりますし、
ランダムだからこそ「褒められた」と言う気持ちも
新鮮さを保てるのではないかと思います。

実際、飼い主さんが沢山、犬の事を褒めているのに
犬が飼い主さんの事を見ようともしない・・
最初は良い関係が築けていたのに、
段々とまた、関係性が薄くなってしまっている・・
と言うケースもあったりしますが、その要因の一つとして、
「この行動をしたら褒める」と言う最初の決まりを
「こうでなければならない」と固定化してしまい、
柔軟な対応ができなくなってしまったばかりに
犬の方が飼い主さんが動かしてしまっていて
飼い主さんに対する興味を失ってしまっている・・
と言う事もあるのではないかと思いますし、
「褒める」と「煽てる」を勘違いしていて、
いつまでも、犬を煽てて行動をさせようとしている為、
犬の方が慣れたり、そうした意図に気づいてしまい、
飼い主さんの「煽て」に乗らなくなってしまった・・
と言う事もあるのではないかと思います。

愛着の問題がズレから起こるとしたら、
褒めてはいけないタイミングで褒めたり、
褒めた方が良いタイミングで褒めていない・・
と言うのも関係性に影響を与えてしまいかねないので、
「こうであるべき」とか「それをしてはならない」と
犬に対する対応を固定化してしまうのではなく、
犬の表情や行動を見ながら、完璧は無理でも、
できるだけ迅速で適切な対応ができるように
心がけてみるのも良いのではないかと思います。(^▼^)ノ
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